強い陽射しを避けて・・2019/08/04 21:07

強い陽射しを避けて・・
夏空の下にひろがっていた旺盛な繁り具合を見せる木立。真夏を象徴する眺めです。
と言うのは錯覚で、このボリューム感は樹木に絡んだ野草・クズが作り出した物。
樹木にとっては迷惑千万な状況が、この先も長く続いていく筈です。
ベッコウハゴロモ
そんなクズの葉の一枚に止まっていたのは、渋い色合いのベッコウハゴロモでした。
陽射しを避けられるこの葉を選んでの一休みだったみたい。
大きさはかなり違いますが、いま賑やかな鳴き声を競っているセミの親戚筋です。
セミ達は木の樹液を、いっぽうこちらはクズなど野草の液をチューチュー・・
やる事はほぼ共通です。正に植物の活力が最高潮に達した夏の申し子と言えそうです。
日陰にいたウラギンシジミ
鬱蒼とした木立の中、枯れ枝や枯葉が積もった地面に真っ白な翅を持つ蝶が・・
比較的大型のシジミチョウ・ウラギンシジミでした。
樹液や腐った果実等を好む様ですが、これはその合間の一休みだったのかも・・
この蝶の隠し味は、ゆったりと翅を開いた時に見せる表翅の色鮮やかな斑紋です。
今日はそこ迄リラックスしていなかったのか、固く閉じたまま、その披露は無し。
爽やかな秋風が吹き始める頃にもう一度を期待したい出会いでした。

※8/4に都内で撮影