凄腕の猛者も・・ ― 2019/08/06 20:23
宙に浮いている様に見えますが、実は極細の蜘蛛の糸に引っかかっての宙吊りでした。
既に生き絶えていましたので、網の主の蜘蛛としては、大収穫にウハウハ?・・ 蜘蛛の餌食になっていたのは、これ。
他の昆虫を捕らえてその体液を吸いとる荒技の使い手・ムシヒキアブでした。
その荒技行使の具体例がこれ。このシーンで犠牲になっていたのはハエ。
逃げ足の早い昆虫であろうとお構い無し。抜群の狩猟能力にはただ感心するばかり。
そんな凄腕の猛者も、目に見えない程の細い糸の罠に引っかかれば、なす術なし。
上には上がいるの具体例ですね。 犯人とは特定出来ませんが、張った糸の状態から見て、この種の蜘蛛が容疑者かも・・
かなりいい加減な網の張り方ですが、それが逆効果で獲物に気づかれにくい様にも・・
真夏を迎え、この種の蜘蛛の網の数、極めて多し。
向かう所敵なしと言う感じの凶暴な昆虫であっても、油断大敵な時期に入った様です。
※8/6に都内で撮影
画期的変身! ― 2019/08/07 20:28
その名の通り、亀のそれを連想させる形なんですが、バリエーションは豊富です。
更に幼虫時代の姿に目を向けてみると、一層混迷の度を深める感じ。
例えばこれ。植物の葉っぱを思わせる色形で葉っぱの上をノソノソ・・
ホシハラビロヘリカメムシの幼虫です。
さて、これが成虫になった時の姿とは?・・ 緑の葉っぱが転じてこうなります。幼虫時代の面影はどこにも感じられません。
いわば典型的なカメムシ体形と言えるでしょうか。
幼虫時代の方が面白かったのにねと言いたくなる様な、画期的な変身です。 さて、これは?・・私はこの幼虫を見た瞬間にカエルを連想してしまいました。
よく見ればかなり違いますが、ぴょんと飛び跳ねそうな後脚なんかカエルにそっくり。
さて、君はどう変身するの?・・そんな成虫の姿を目にするのももうすぐでしょうね。
(クサギカメムシと推定)
※本日撮影の画像ではありません。
(最上段と最下段の画像は8/6に、中段の画像は8/4に、いずれも都内で撮影)
何だ、こいつ! ― 2019/08/08 21:32
でも、見かける度に、ついレンズを向けてしまいます。
子供の頃の夏休みの思い出につながるトンボだからでしょうか。
竹の細竿の先に駄菓子屋で買ったトリモチを付けてベタッと・・
今にして思うと、随分残酷な事をしていたんだなぁと・・
今はお詫びの気持ちを込めて、驚かせない様に、息を潜めてレンズで接近!。 息を潜めて近づく私。シオカラ君にとっては、何だこいつ!って言う事でしょうね。
で、こうなります。大きな複眼を持つ頭部をくるっと・・
トンボに共通しているのは、空中を飛ぶ昆虫に対する感知能力の優秀さ。
頭部に備わった多数の目から成る複眼で、四方八方の”飛ぶ獲物”を感知しています。
でも、相手がじっとしていると、その能力が活かせない。
で、多数のセンサーを持つ目を動かして、相手の素性・動向を探ろうとするわけ。
さて、シオカラ君の目に、息を潜めてカメラを構える私の姿はどう映ったのやら・・
※本日撮影の画像ではありません(8/6に都内で撮影)
真夏のパワー炸裂中 ― 2019/08/09 20:37
頭上から休みなく降り注ぐのは、音量を競い合うセミ達の合唱。
まさに、真夏のパワー炸裂中と言う感じの日が続いています。
”夏はこれくらいじゃないと” って言う気もしますが、そろそろ限界かな・・ 草地に目を転じたら高温注意サインが表示されていました・・って言う感じのこれ。
危険のサイン・黄色。その色合いが目に鮮やかな蛾・フタトガリアオイガでした。
この蛾も、暑さに負けて、ここに逃げ込んでいたのでしょうか。 ”降り注ぐセミ時雨の発生源は揃って高い木の上” と言う訳でもない様な・・
これは、ほぼ私の目の高さレベルの葉っぱに止まっていたデップリ体形のセミ。
シャカシャカと言う鳴き声がやかましいクマゼミでした。
このセミは、午前中は盛大に鳴くけれど、昼過ぎにはバッタリ鳴き止んでしまいます。
この個体も、その生き方を実行中だったらしい。
ところで、今日、夏の終わりを告げるツクツクボウシの声を初めて耳にしました。
今年の夏、いつもより足早に進んでいるのかも知れません。
※8/9に都内で撮影
暑さに負けて・負けないで ― 2019/08/10 20:42
そこにひろがっていたのは、旺盛な繁り具合を見せる夏草の群落でした。
草のツルが足に絡まるので、更に歩を進める事にためらいを感じる程。
しかし、こう言う場所に限って、意外な出会いが待ち受けているもので・・ 例えばこれ。草の葉にひっそりと止まっていたムラサキツバメです。
私同様、強烈な陽射しを避けて、ここに逃げ込んで来たらしい。
寒さに耐え成虫のまま集団で越冬をするタフな蝶ですが、夏の暑さには・・
特にここ数日の猛暑には、私同様、相当参っているのかも知れません。 暑さに閉口して一休みなんてしていられない。そんな働き者の昆虫もいます。
派手な模様が芽を惹くこのセグロアシナガバチがその典型。
枯れ葉の上に止まってしきりに何かをしていました。
しばらく観察を続けていたら・・ 体の向きが変わったので、全貌が明らかに・・
口吻でくわえていたのは、何らかの昆虫の芋虫でした。
アシナガバチの多くがやる獲物の加工法・肉団子の製造を実行中だったんですね。
捕らえた獲物を現場で加工し巣に持ち帰る。芋虫の数が多い今は多忙期なのかも。
所でこの画像、良く見たら葉の上に小さなアリが止まっていました。(芋虫の直下)
おこぼれを頂戴しようと言う魂胆でしょうか。こちらも暑さに負けず勤勉ですね。 蛇足ですが、あまりに小さくて判りにくいので、アリの部分を超トリミングで・・
※8/10に都内で撮影