花にとまる宇宙人(?) ― 2019/09/01 19:23
そんな雰囲気も漂うこいつの正体は?・・ これ。ド派手な体色を持つアズチグモでした。
網を張らずに、じっと待つ伏せをして獲物を捕らえるタイプの蜘蛛。
両腕をひろげて、”カモよ、いつでもいらっしゃい” の態勢で待ち構えていました。
私の感想としては、ピンクの花に対して、その黄色って目立ち過ぎじゃないの?・・ こちらは同じ黄色タイプのアズチグモ。
秋のヒマワリとも言えるイヌキクイモの花に紛れると、この様に見分けがつきにくい。
獲物捕獲の成功率は、かなり高そうでした。
この花には、蝶をはじめ、ハチやアブ等多くの昆虫が吸蜜にやって来ます。
アカツメクサにいたあの宇宙人も、ここに場所替えをした方がいいんじゃないかと・・ このアズチグモは、全然雰囲気が異なるホワイト基調のカラーリング。
細い糸で木の葉からぶら下がって、獲物の到来を待ち受けていました。
こんなに目立っているのに、油断して、近づく昆虫っているんでしょうか。
でも、自信たっぷりのこのポーズから察するに、きっといるんでしょうね。
ドジなやつ。
※9/1に都内で撮影
残暑厳しき折・・ ― 2019/09/02 21:17
地面すれすれで目にしました。
しかし、どうしたらこうなるの?って言う摩訶不思議な状況なんですが・・ 上から見下ろしてみたら、こうなっていました。
画像右側・黒い部分は地面にぽっかり開いた穴。アリが掘った巣穴ですね。
セミの季節も最終盤。絶命して地表に転がる死骸を頻繁に目にします。
それらはアリ達にとっては格好の食料。力をふり絞って巣穴迄、わっせわっせ・・
しかし、翅がデカ過ぎて穴に入らないやって言う事で、このまま放置となったみたい。
でも、このままだと、宿敵の目からは、そこに巣がある事が一目瞭然。
何とか始末をつけないといけないんじゃないの?・・ こちらは、炎天下、熱々になったアスファルト路面で目にした光景。
自分の体の何倍もあるイモムシを口にくわえて運搬中のアリでした。
進行速度は超ノロノロでしたが、ひと時も休まずに、巣穴を目指してズルズル。
大物を見つけてウハウハなんでしょうが、おいおい大丈夫か?って言う気持ちに・・
残暑厳しき折、働きアリ達の勤勉さには、ほんと、頭がさがる思いでした。
※9/2(セミの翅)と9/1(イモムシ+アリ)に、いずれも都内で撮影
この先もツーショットを・・ ― 2019/09/03 20:11
なよなよと風になびく秋の草に、主役の座が移り始めた感じ。
そんな草の代表種のひとつが、このエノコログサ。
犬の尻尾に見立てられる面白い形の穂、実りの秋一番乗りと言う感じでユラユラ・・ 秋の草には極細なイトトンボがお似合い。とは言うものの、季節感的には??・・
私の頭の中では、イトトンボは夏の野に生きるトンボと言う観念が強いのですが・・
しかし、それは早計。例えばこのアジアイトトンボの生息期間は、11月初旬迄とか。
まだまだ余裕で行けるねと言う時期なんですね。
スリムな秋の草とのツーショット。この先も出来るだけ多くゲットしたいなと・・
9/3に都内で撮影
木立の下に宝石が・・ ― 2019/09/04 20:10
その下にひろがる、野草や幼木等が繁茂する場所が、今日の観察地でした。
とにかく色々な種類の混在でゴチャゴチャ。昆虫の発見は決して容易ではありません。
しかし、そんな場所でも、じーっと目を凝らせば、それなりの手応えあり。
これは、探し求めた相手が見つかって、やったね!の瞬間。
判別しづらいですが、画像ほぼ中央・エノキの幼木の葉上にそいつが止まっています。 驚かさない様に、そーっと近づいて全体像を・・
歩く宝石と呼ばれる程の美麗な体色を持つカメムシ・アカスジキンカメムシでした。
この場所で、この種に出会ったのは、今回が初めての体験。
かなり疲れたけど、じーっと目を凝らして探した甲斐があったと感じた瞬間でした。 さっそく前に廻り込んで、顔面迫写を一枚。
背中も凄いけど、顔にまで宝石の輝きが・・美しさを身にまとう徹底ぶりに感心です。
勿論、当人(?)に、その意識はないのかも知れないけれど・・
なお、この輝きも存命中だけ。息絶えると輝きを失い、黒くなってしまうらしい。
そう言う点では、ちょうどいいタイミングで出会えたと言うわけですね。
※9/4に都内で撮影
食欲の秋来たる!・・ ― 2019/09/05 20:25
しかし、目を昆虫の世界に移してみると、既にこの通り。
エノキの葉に止まっていたアカボシゴマダラ(蝶)の幼虫の食欲モリモリぶりです。
自分がいま止まっている葉だけでなく、周囲の葉も食い跡だらけの惨状。
”幾らでも食べられちゃうわ” って言う事の様です。 近くのクズの葉もご覧の通り。でもなんか様子が違います。
エノキの葉のアカボシゴマダラ幼虫の食い跡は外周から、これは内側から穴だらけ。
これから察しがつく通り、明らかに別な犯人(?)の仕業ですね。
撮影時にはその姿は確認出来ませんでしたが、この程度で済むはずもなく・・ 花壇の花にはこいつが・・おんぶ状態に至っていない独り者のオンブバッタでした。
この種も葉っぱをムシャムシャ食べる姿を良く目にするのですが、この日は何故か花。
たまには花を食べるのも、気分が変わっていいのよって言う事?・・
※9/5と9/4(オンブバッタのみ)に、いずれも都内で撮影