善玉?悪玉?2019/12/26 21:46

善玉?悪玉?
一年365日、勤勉に働き続けるタフな昆虫。そのひとつがアリ達です。
見かける機会はだいぶ減りましたが、それでも良く目を凝らせば・・
これは、黄変した葉っぱの上で見かけた2匹。
顔を葉っぱの表面にくっつけてしきりに何かをやっていました。
これは多くのアリ達がみせる蜜摂取の一コマ。
葉っぱの表面にある蜜腺から沁み出す蜜は、冬越しをする上での何よりの栄養源。
葉っぱにとっては、甘い蜜で誘って、害虫を駆除して貰おうと言う算段ですね。
白い物体に注目!
葉っぱからの蜜摂取は、植物との共助関係成立の一コマ。
こちらは、それとは真逆の関係性を象徴する一コマです。
画像中心のやや下に小さなアリが写っています。
もう一つの注目点は、茎上に多数散らばる白い物体です。
アリのお目当てはこの白い物体。数が多くて迷うなぁと歩き回っているみたい。
カイガラムシに取り付くアリ
白い物体はカイガラムシ。植物に取り付いて液を吸い出し、衰弱させる害虫です。
アリはその駆除の為に馳せ参じたのかと思えるのですが、真相は真逆。
カイガラムシがお尻から出す甘い(?)汁を吸わせて貰おうと言う算段です。
その代償として、害虫カイガラムシの身を護る役目を担っているのが真相。
植物にとっての善玉・悪玉。立場がころころ変わるのがアリのユニークさかなと・・

※12/26に都内で撮影