冬の風まかせ2020/01/07 20:31

冬の風まかせ
正月休み明けから2月に掛けて、自然観察にとり最も寂しい時期になるのが通例です。
落葉樹の殆んどは葉を散らし尽くして、丸裸の状態に・・
そんな中、妙に賑やかな雰囲気を漂わせる枝を目撃。斜光を受け輝いていました。
接近して見るとこの通り。輝いていたのは枝に満遍なく張り付いた綿毛でした。
この綿毛、当然の事ながらこの木の生成物ではなく、こうさせた犯人(?)がいます。
綿毛を散布中の水草
それがこれ。輝く穂先を持つヨシの群落です。葉や枝は褐色に染まって終末期の様相。
そんな今、穂先からの種子付き綿毛の散布が最盛期を迎えています。
散布対象は、当然近くの水辺の筈なんですが、その方向はあくまでも吹く風まかせ。
で、岸辺に立つ一般の樹木の枝にもびっしり付着と言う光景が出現すると言うわけ。
何しろ飛ばす数が膨大なので、ヨシの繁殖上はさしたる影響なしと言う事でしょうね。
効率は悪いけど、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると言う事の様です。
種子を散布中のタンポポ
風まかせのやつが草むらにもいました。種子付き綿毛を付けたタンポポの穂先。
残る綿毛も僅かなので、既に散布最終盤に差し掛かったみたい。
それしても寒さ厳しい今にこの姿。野に咲く花の底力を見せつけられた気がしました。

※本日撮影の画像ではありません(1/5と1/4に都内で撮影)