うわべだけの・・2020/01/19 21:08

うわべだけの・・
穏やかな晴天が戻って来た日。枯葉の上で獲物を待つハエトリグモを目にしました。
その名の通り、主な獲物はハエやアブ等。
この様に待ち伏せをして、目の前に止まった獲物を速攻捕獲しようと言う算段です。
かなり忍耐を要する作戦と思えますが、成功率はそれなりに高いみたい。
でも、活動する昆虫の数が激減している今の時期は、さすがに厳しいだろうなと・・
ヒラタアブの日光浴
しかし、格好の獲物、いる事はいるんです。
冬の間もしぶとく生き続けるアブやハエ達がその一例。
これは別の葉に止まっていたヒラタアブの一種です。
体力維持の為の日光浴に専念中でした。この姿勢のまま微動だにせず。
もしここにハエトリグモが待機していたら、絶好のカモになっていた可能性が大。
冬も生存可能な昆虫は、我が物顔でやりたい放題と言う安易な図式ではない様です。
チョウセンカマキリの卵のう
冬の間も生き続ける昆虫にとって幸いなのは、凄腕の狩猟者が冬眠に入っている事。
凄腕の持ち主・カマキリの場合は、卵のうの中に幼体の姿でこもる越冬形態です。
これは、ユキヤナギの枝に産み付けられていたチョウセンカマキリの卵のう。
いかにも頑丈そうな構造で、北風が吹こうが、雪が降ろうが、大丈夫な感じ。
しかしこれとて、絶対安泰と言う訳ではありません。
冬鳥のくちばしでガシガシほじくられた卵のうを目にする事も度々です。
しーんと静まり返った冬の野。しかしそれはうわべだけの印象なのかも知れません。

※1/19に都内で撮影

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