冬の空も中々の・・2020/01/06 20:34

冬の空も中々の・・
鉛色にしずむ冬の空。そんなイメージが先行しますが、今日のそれは真逆。
秋空の延長の様な澄んだ青空に、陽射しを邪魔しない軽めな雲が掛かる展開でした。
超ミニサイズの虹?
超ミニサイズの虹?・・そんな事を思わせる色も出現したりの変化に富む展開。
こうして見ると、冬の空も中々のエンターティナーだなぁと・・
コブシの枝で見たハラビロカマキリの卵のう
その空の下、お目当の昆虫観察を・・
と言っても、動く物との遭遇は殆んど望み薄と言う事で、今日の成果はこれ止まり。
ふかふかの綿毛を纏う冬芽を付けるコブシの枝で目にしたカマキリの卵のうです。
樹上性のカマキリ・ハラビロカマキリの産物。
枝にしっかりと固定、形も均整がとれていて理想的。完璧な仕上がりに見えました。
所で、カマキリの産卵箇所の高さから、その冬の積雪量が推測出来るとの説も・・
その説に従い、これを評価すると、相当降りそうな予感もするのですが、さて?・・

※1/6に都内で撮影

冬の風まかせ2020/01/07 20:31

冬の風まかせ
正月休み明けから2月に掛けて、自然観察にとり最も寂しい時期になるのが通例です。
落葉樹の殆んどは葉を散らし尽くして、丸裸の状態に・・
そんな中、妙に賑やかな雰囲気を漂わせる枝を目撃。斜光を受け輝いていました。
接近して見るとこの通り。輝いていたのは枝に満遍なく張り付いた綿毛でした。
この綿毛、当然の事ながらこの木の生成物ではなく、こうさせた犯人(?)がいます。
綿毛を散布中の水草
それがこれ。輝く穂先を持つヨシの群落です。葉や枝は褐色に染まって終末期の様相。
そんな今、穂先からの種子付き綿毛の散布が最盛期を迎えています。
散布対象は、当然近くの水辺の筈なんですが、その方向はあくまでも吹く風まかせ。
で、岸辺に立つ一般の樹木の枝にもびっしり付着と言う光景が出現すると言うわけ。
何しろ飛ばす数が膨大なので、ヨシの繁殖上はさしたる影響なしと言う事でしょうね。
効率は悪いけど、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると言う事の様です。
種子を散布中のタンポポ
風まかせのやつが草むらにもいました。種子付き綿毛を付けたタンポポの穂先。
残る綿毛も僅かなので、既に散布最終盤に差し掛かったみたい。
それしても寒さ厳しい今にこの姿。野に咲く花の底力を見せつけられた気がしました。

※本日撮影の画像ではありません(1/5と1/4に都内で撮影)

冬の雨が止んで・・2020/01/08 20:51

冬の雨が止んで・・
ほぼ予報どおり。それまでの雨が止んで、天気が急速に回復しました。
戻ってきた陽射しを浴び、入江のカモが大きく羽ばたいて羽根を乾燥中?。
いくら水鳥とは言え、雨に濡れたままでは、気持ち良くないのかも・・
オニタビラコの蕾
道端では、オニタビラコのつぼみのこんな姿が・・
天気の回復を受け、いざっ!開こうとしたけれど、やっぱり止めとこうかな・・
春の訪れを告げる野の花のひとつですが、さすがにまだ時期尚早かも・・
でも、その意気や良しと感じた光景でした。
幼いアブラナの葉
春を待つものの姿がここにも・・
小さな菜園で目にしたアブラナの葉の赤ちゃんの行列です。
瑞々しい若緑と、雨を受けて湿った地面との対比がくっきり。
モンシロチョウを惹きつけるナノハナを咲かせる迄には、まだ長い時間が必要。
しかし、そこに至る歩みが着実に進んでいる事は間違いありません。
楽しみに待ちたいと思います。

※1/8に都内で撮影

厳しい時期に・・2020/01/09 20:00

厳しい時期に・・
秋風を受け、しなやかに揺れていたススキの穂も、今はこの状態に・・
ドライフラワー化したと言えるかもですが、こんな風に縮れた姿は何とも痛ましい。
ヤツデの花で吸蜜するホソヒラタアブ
長い間、目を楽しませてくれたヤツデの花も、終末期の様相を呈し始めました。
これは、僅かに残った花で目にしたホソヒラタアブの吸蜜シーン。
冬の間も活動し続けるタフなアブですが、いよいよ厳しい時期に突入した様です。
今の内に沢山吸っておかないと・・とは言え、吸い溜めできる訳じゃないしなぁ・・
ヤツデの葉につくヨコバイの一種
花は終わってしまうけど、青々とした葉っぱはこの先も大丈夫。
と言う事で、葉っぱに張り付いて汁を吸うヨコバイの仲間は余裕の態度?・・
小さすぎて見つけにくいのですが、目を凝らすと複数を確認出来ました。
止まっていたのは太い葉脈の上、吸汁の絶好ポイントはズバリ把握済みなんですね。

※1/9に都内で撮影

体の作りが違う2020/01/10 20:34

体の作りが違う
暖冬傾向とは言え、冬の寒さは、やはり身にこたえるなぁと感じる今。
そんな中、他の季節と大して違わない活動を続けているのが、各種ハエ達です。
冬に咲く花に来て、甘い汁を独り占めのウハウハ状態と言ったらいいでしょうか。
これは、ヤツデの花に止まっていた超肥満体型のハエ。
いかにも吸引効率が良さそうな太い口吻を、蜜の出所に差し向けていました。
ツマグロキンバエの口吻
こちらも、冬に咲く花の常連客・ツマグロキンバエです。
これは、サザンカの花で一休みの光景。上のハエ同様、太い口吻が特徴ですね。
ツマグロキンバエの太くて長い口吻
その特徴が更に鮮明になったショットがこれ。
口吻をダラんと伸ばして、入念にお手入れ開始の態勢でしょうか。
まさに迫力満点!。吸って吸って吸いまくるぞの意欲に溢れた形状だなと・・
冬の寒さを物ともしない昆虫は、体の作りからして違うなぁと感心させられました。

※1/10に都内で撮影