満足度のバロメーター? ― 2021/03/11 15:55
本当の春を待ちこがれる野草達にとっては、何よりの恵みとなった様です。
たった一本だけでしたが、元気に伸び上がったつくしんぼに出会いました。
この先、先端のモジャモジャが割れて、例の坊主頭が顔をのぞかせる筈。
この膨らみ具合から察するに、そう先の事ではないでしょうね。 草の葉上で翅休めをしていたルリシジミ。
いくら待っても、翅を開いて美しい斑紋を見せてくれる気配がありません。
この位の陽射しじゃ、まだまだ強さが足りないよ!と言う事でしょうか。 ユキヤナギの花にきて吸蜜していたこちらは、ここ迄の開翅を披露してくれました。
おいしい蜜をたっぷり吸えてご機嫌!って言う心境だったのかも・・
この蝶の翅の開き角度は、満足度のバロメーターと言えるのかも知れませんね。
※3/11に都内で撮影
※Nikon Z50 / DX Micro NIKKOR 85mm & Z DX 50-250mm
■ 最近は、上記の組み合わせで撮影する事が殆どです。
現役バリバリ ― 2021/03/12 15:33
そんな空の下でも、元気なやつらは現役バリバリ。結構活発な動きを見せていました。
その代表格がアリ。顔を揃え始めた草の繁みをせわしなくウロチョロ・・
そして、こんなアクションを見せていました。カラスノエンドウの茎での吸蜜です。
口をつけているのは花ではなくて、アリだけが知っている秘密の蜜の噴出口。
いったいどんな物かと言うと・・ これは別の茎での撮影ですが、ピンク色の花の付け根にある黒で囲われた部分がそれ。
花外蜜腺と呼ばれる器官で、中心部の穴からアリが好む蜜を滲出させています。
自分を食害する昆虫をアリに退治させる為の、巧妙な誘引作戦と言う訳。
まさに、ギブアンドテイクのうるわしい関係が成りたっているんですね。
今はまだ害虫の姿がさっぱりなので、無駄な奉仕の様に思えますが、その内きっと・・ 四季を問わず活発な動きを見せるアリ達。その一端を目撃しました。
草地の地面にこんもりと盛り上がった山が!・・
いわゆる蟻塚(ありづか)ですね。
巣作りの際に運び出した土や周辺から集めた木屑や枯れ草などを積み上げた建造物。
画像では明確ではありませんが、どこかに巣穴に通じる経路が通っている筈です。
それにしても、その規模のデカさたるや・・
アリ達のパワーには、ただただ感心させられます。
※3/12に都内で撮影
腹の足しにも・・ ― 2021/03/13 12:45
なんか幸せそう・・ ― 2021/03/14 16:39
そうとなれば俄然活気づくのが、各種蝶たちです。
これは、多数が咲き揃ったユキヤナギの花に来て吸蜜中のキタテハ。
一面の花盛りなので、どれにしようか迷ってしまうほどの贅沢気分だったかも・・ ルリシジミのお好みは、野に咲く花・オオイヌノフグリ。
小柄な蝶とは言え、それなりの重さがあるんでしょうね。
花が完全におじぎをしていました。
花としてはちょっと苦しいけど、花粉を媒介してくれる功績に免じて我慢我慢!・・ この花の蜜の味、最高なんだわ!って言う表情でしょうか。
満足げに、目を細めて吸蜜していました。
・・と言うのは、私の勝手な解釈で、元々こう言う目なんですよね。
でも、なんか幸せそうでしたね。
※3/14に都内で撮影
芽吹きの頃に・・ ― 2021/03/15 16:08
ついこの間まで、枝剥き出しの冬越し体勢だった落葉樹にも目覚ましい変化が・・
芽吹きの頃に突入ですね。そして枝全体が若緑色に染まる活気溢れる眺めに・・ 樹木の変化に遅れまいと、昆虫の世界でも春の主役達が続々とデビューしています。
これは今季初遭遇のベニシジミ。どこにも傷みの見られない綺麗な翅が印象的でした。
今日の所は日向ぼっこに専念と言う感じでしたが、明日には元気に飛び回る姿が・・ おニューな翅を持つモンシロチョウは、湿った泥面に降り立って、吸水に専念中。
土中のミネラル分を体内に取り込もうと言う算段。
生まれながらにして身についた健康法、誰に教わるでもなく会得しているんですね。
これが一段落したら、早咲きの花での吸蜜に出発でしょうか。
※3/15に都内で撮影