成熟の証2021/07/06 15:41

成熟の証
春にデビューした昆虫たちも成熟の域に達する時期に差し掛かりました。
これは、昨日、草むらで出会ったキリギリスの雌。
でっぷりした体形、鋭く尖った産卵管、威圧感たっぷりなこの姿は正に成熟の証です。
この先、繁みの奥に身を潜める事が多くなるので、こうして出会うのは今のうち・・
参考に、誕生後間もない時期の姿を下に掲載します。
キリギリスの若齢幼虫
3月29日に撮影したキリギリスの若齢幼虫です。
成熟個体とは比較にならない程の小ささです。
この画像の撮影時期には、数えきれない程に多数の幼虫が草地を跳ね回っていました。
しかし、それら全てが無事成熟個体になったわけではありません。
様々な困難を乗り越えたものだけが、いま草むらでその存在感を発揮する。
威圧感たっぷりの現在の姿は、その裏付けに基づくものなんですね。
リュウキュウツヤハナムグリの交尾シーン
成熟の証はここにも・・
きらびやかな色合いを誇るリュウキュウツヤハナムグリのカップル。
これはアツアツの交尾シーン。
南方からの移入種なのに、今や既存のハナムグリを圧倒する程に、生息数が多い。
この分だと、来季もその状況に変化はなさそうですね。

※7/5に都内で撮影、若齢幼虫は3/29に同所で撮影。

雨が止んで・・2021/07/07 14:07

雨が止んで・・
束の間の事かも知れませんが、雨が止んで穏やかな陽射しが戻ってきました。
と、なれば、早速活動を再開するものの姿あり。
これは、木立の中でクネクネしてた変なやつ。
目に見えない程の細い糸で木の枝から垂れ下がっていました。
何らかの昆虫のイモムシですね。こうしていればお腹の足しになる物が・・
と言うより、天敵とも言える昆虫や野鳥の攻撃から逃れる為の方が可能性大かも・・
真相は?ですが、今の時期には、この ”クネクネ” を頻繁に目にします。
緑がキレイだなぁなんて、うっとり気分で樹下を歩く際には、要注意!。
諦め顔(?)の蜘蛛
こちらは、アジサイの葉っぱに張られていたハンモック状の蜘蛛の網。
降り止んだ雨の痕跡・水滴がびっしり付着していました。
こんなに目立つ状況では、網の存在を見過ごして引っかかるドジな奴は皆無な筈。
施工主の蜘蛛もその事を十分承知しているみたいで、網の奥でひっそり。
そのうち乾くんでしょうが、それを待たずに、また降り出さなければいいけれど・・
スグリゾウムシ猛食中!
雨が降ろうが止もうが、旺盛な食欲は全く影響を受けず!。
そんな感じでしょうか。
草の葉に大きな喰い跡を付けながら、スグリゾウムシが食事中でした。
盛大な喰い跡
その猛食ぶりは別の葉に残されたこの喰い跡の凄さを見れば一目瞭然。
まさに手当たり次第に喰い散らかしたって言う感じです。
テーブルマナー的には、決して褒められたヤツじゃないですね。

※7/7に都内で撮影

どんよりとした空が・・2021/07/08 14:28

どんよりとした空が・・
どんよりとした曇り空がひろがり、時折細かい雨も落ちてきました。
そんな空に向かってぐんぐん背丈を伸ばしていたのは、ツル性の野草。
勢い余ってツル同士が絡まり合ってしまう、何ともややこしい事態になっていました。
さて、この先の展開やいかに?・・
ぐっすり寝込んでいたアオドウガネ
アオドウガネは、いつも通りの昼寝体勢で固まっていました。
頭を葉と葉の間に潜り込ませてぐっすり寝込んでいる様子。
これなら、多少の雨が降っても大丈夫でしょうね。
さて、パッチリお目覚めの日暮れ後には、この天気が快方に向かっている事やら・・
ヒマワリの花にいたハラビロカマキリ幼虫
咲き揃い始めたヒマワリの花に、ハラビロカマキリ幼虫が止まっていました。
こうしてスタンバイしていれば、きっと格好の獲物がやって来る筈の臨戦ポーズ。
でも、私が見ている間は、そんな気配は全く感じられませんでした。
今日はハラペコのまま夜を迎えてしまうのかなぁ・・本当にイヤな時期だなぁ・・

※7/8に都内で撮影

長い旅路の無事を・・2021/07/09 15:14

長い旅路の無事を・・
いかにも梅雨時らしいどんよりとした曇り空に覆われ続けました。
その空をバックにシルエットとなる状態で、低木の枝に止まっていたトンボ。
大きな翅と、お尻尖りの鋭角的な胴体が印象的でした。
ウスバキトンボ
シルエットにならない条件で確認してみるとこの通り。
日本列島を北に向けて長距離移動するトンボ・ウスバキトンボでした。
お盆の頃に多く見かける様になる為、別名・盆トンボあるいは精霊トンボ。
東京でのお盆(新盆)は、7月13日から16日までとか・・
まさにジャストタイミングでの東京滞在となったわけですね。
何はともあれ、この先の長い旅路の無事を祈ってシャッターON!。
まだまだ小さい精霊バッタ
こちらもお盆とのつながりが深い昆虫・精霊飛蝗(ショウリョウバッタ)です。
成長すると日本最大級のバッタになるんですが、今はまだまだミニサイズ。
8月の旧盆の頃に成長のピークを迎えそうです。
とりあえず、いま目にするのは、乞うご期待の予告編と言う事で一枚!。

※7/9と7/8に都内で撮影

中休みにしては・・2021/07/10 16:44

中休みにしては・・
梅雨の中休みにしては、ちょっと極端すぎる程の強い陽射しが照りつけた日。
気温も一気に上昇し、暑さに慣れていない身には過酷と感じられる程。
元気者の蝶・イチモンジセセリも、少し日影になる場所でひっそり翅休め中でした。
らしくない姿だけど、大いに共感出来るなぁと・・
成長中のアマナツミカンの実
雨の恵みと強い陽射しのミックスは、様々な果実には、何よりの援軍でしょうか。
小粒だったアマナツミカンの実も、それらしい姿に成長中していました。
春には、アゲハチョウの幼虫に激しく食い荒らされた葉が目立ったこの木。
そんな困った状況もなんのその。
青々と茂った多数の葉を見れば、この木の底力は並大抵ではないなぁと・・

※7/10に都内で撮影