並大抵では・・2021/08/01 15:29

並大抵では・・
八月初日、強い陽射しが、じりじりと降り注ぎ続けました。
カラカラに乾いた路面には、木の葉の影がくっきり!・・
まるで、そのまま焼き付いてしまいそうな雰囲気さえ。
八月のパワーはやはり並大抵ではないですね。
爽やかな緑のアジサイの葉
そんな日に、この涼やかな緑を目にするとほっとします。
花の見頃はとっくに過ぎてしまったけれど、葉っぱは健やかに成長したアジサイ。
見下ろせる低さに開いているので、涼を求めて一休みの身には何よりの清涼剤です。
アジサイの葉を猛食する甲虫
こちらは涼を求めてではなくて、空腹を満たす為の来訪ですね。
盛大な食い跡を付けて静止していたアオドウガネ。
たらふく食べたので、腹ごなしの為に一休みって言う情景でしょうか。
ところでアジサイの葉には毒(青酸カリ系?)があるとされていますが、大丈夫?。
昆虫達はその辺の事情には敏感な筈なので、そんなの関係ないなんでしょうね。
でも、いい加減にしておいた方が・・アジサイの為にもね。

※8/1に都内で撮影

何とも悲しいなぁ・・2021/08/02 15:49

何とも悲しいなぁ・・
夏もいよいよ本番。木立の中に逃げ込んでもそれ程の清涼効果は得られません。
そんな環境下、木の太幹で目にしたのがこれ。ニイニイの羽化シーンでした。
時間は正午をやや過ぎた頃。通常の羽化時間帯とはかなり異なります。
観察している間、これ以上の進展は無し。どうやら羽化に失敗してしまったらしい。
長い間、暗い地中で待ち焦がれた夏の陽を浴びられず・・そんなシーンでしょうか。
数が多ければ、こう言う事態も稀ではないのでしょうが、何とも悲しいなぁと・・
クダマキモドキ成虫
風に揺れる秋の草とベストマッチな感じのこちらは、順調に成長中。
ツユムシの仲間のクダマキモドキです。
すこし早目な登場かも知れないけれど、真夏の暑さに耐えてより丈夫な体に・・
そんな展開であればいいなぁと言う気持ちを込めて、シャッターON!。

※8/2に都内で撮影

足に絡みついて・・2021/08/03 15:08

足に絡みついて・・
樹下の夏草、その繁茂度合いがこれ以上密になりようもない位に変貌していました。
昆虫観察にとっては、絶好な場所の一つなんですが、容易に足を踏み入れられず。
ツルをはわせる草が多いので、足に絡みついて、歩きにくい事この上なし。
まさに、勢いに溢れた自然のパワーに圧倒される感じでした。
セミの抜け殻(たぶんツクツクボウシの・・)
その繁みの脇に林立する木では、セミ達の合唱音がますますボリュームアップ!。
今日は、新顔(?)ツクツクボウシの声まで混じっていました。
声の主の姿は確認出来ませんでしたが、それが残した抜け殻はこの通り。
下方に残された小さめなやつがそれと思われます。
この殻から抜け出した成虫が、上に登って行って初鳴きしている様でした。
ツクツクボウシの声は、夏の終わりを告げる様な、寂しげな響きを持っています。
まさか、この猛暑の中で耳にするとはねぇ・・
暑さを避けて翅休め中?
大柄な蝶・ジャコウアゲハが樹下の日影でひっそりと翅休めをしていました。
パワフルな雰囲気を漂わす蝶ですが、さすがに今日の暑さは身にこたえていたみたい。
と言う事で、熱中症を警戒して、私の今日の観察散策も、ここ迄・・

※8/3に都内で撮影

逃げも隠れも・・2021/08/04 15:30

逃げも隠れも・・
記録的な猛暑が、おさまる気配は全くなし。
暑さに強い筈のセミ達も、日陰に逃げ込んで涼をとりながらの合唱に・・
そんな光景を多く目にした正午過ぎでした。
※ミンミンゼミ
日向にいたトウキョウヒメハンミョウ
そんな暑さの中でも、陽射しがもろに降り注ぐ場所で頑張っている物の姿あり!・・
でっかいギョロ目が特徴のこれは、獰猛な肉食性のトウキョウヒメハンミョウです。
日陰に逃げ込む様な消極的な姿勢では、収穫を期待出来ずと言う事なんでしょうね。
とは言え、日照りの中、葉上にノコノコやって来る獲物はそうそう居ないみたい。
そろそろ日陰で一休みしようかなと思い始めていたかも・・
日向で頑張っていた小さな蜘蛛
こちらは逃げも隠れも致しません。獲物が引っかかるのを、じーっと待つだけ。
目に見えない程の、繊細な網を張って待機していた超小型の蜘蛛です。
ご覧の通り、収穫の方はさっぱり。
気の毒な感じでしたが、頑張って網を張った以上、こうして待つしかない様です。
暑さが少しはおさまる筈の夕刻に期待でしょうか。

※8/4に都内で撮影

炎の様な・・2021/08/05 14:34

炎の様な・・
真昼時、澄んだ真夏の青空に突き上がっていたのは、サルスベリの花。
燃え上がる炎の様なその姿。うんざりする様な熱気の中で見ると、むしろ心地よい。
体が暑さにだいぶ慣れてしまった様ですね。
日向で翅休めするムギワラトンボ
ムギワラトンボ(シオカラトンボの雌)は、ギラギラの陽射しを苦にもせず!。
余裕の態度で翅休めをしていました。止まり木には、その影がくっきり。
”夏のトンボの代表格はやはり君だね” って声を掛けたい気持ちになりました。
ツマグロヒョウモンのオス
どこにも傷みの見られない綺麗な翅を持つツマグロヒョウモン・雄に出会いました。
こちらは、暑さがおさまり、秋風が吹き出す頃に旬の時を迎え始める蝶の筈。
やや早い時期での成虫デビューとなった様です。
秋の野の花が咲き揃うのはもう少し先の事。当面は日向を避けての生活でしょうか。

※8/5に都内で撮影