もう暫くの間は・・2021/08/06 15:55

もう暫くの間は・・
熱中症厳重注意の暑さは相変わらずですが、見上げる空の様子には若干の変化が・・
高空に浮かぶ雲には、ちょっぴり秋めいた風情を漂わせる物が見受けられました。
この空の表情と体感温度がぴたり一致する日も徐々に近づいているのでしょうか。
セミ達の大合唱は継続中
とは言え、夏の主役セミ達は依然賑やかに自己主張中。
木の幹に向かい合って大声(?)を張り上げるので、賑やかな事この上なし。
このシーンの声優(?)は、アブラゼミとミンミンゼミですね。
この声がばったり止んで、寂しげなツクツクボウシの声が響く夏の終わりも徐々に・・
その頃に感じる寂しさを思うと、もう暫くの間は大合唱の継続でいいかなと・・
キマダラカメムシの幼虫
大きな木の幹から滲み出す樹液に集まる昆虫達の賑わいは、相変わらず。
ハナムグリやカナブンなどが常連客ですが、今日はちょっと風変わりなやつが・・
背中に小さな赤い星を散りばめたこれは、キマダラカメムシの幼虫です。
甲虫達の樹液争奪戦には加わらず、少し離れた場所でマゴマゴしていました。
この種は台湾や東南アジアから渡来して生息範囲を拡げつつある外来種らしい。
そういう点で、まだ若干の遠慮があるのかなと・・
何しろ在来の甲虫達は硬い体を武器に、猛烈な頭突きを食らわせて来ますからね!。

※8/6に都内で撮影

不安定な空の下・・2021/08/07 14:28

不安定な空の下・・
接近中の台風の前触れか、降り出したかと思うとすぐ止んでと言う不安定な天気に・・
その雨滴を宿していたのは、薄紅色のキョウチクトウの花でした。
真夏にも目にする事ができる貴重な彩りと言えますが、愛でるのはその姿だけに・・
花だけでなく葉や枝などにも、かなり強い毒成分を含んでいるらしい。
見かけによらない花のひとつと言えそうですね。
食い跡だらけの葉でフル操業中!
多少の雨はへっちゃらって言う感じで食事継続中だったのは、クビボソハムシでした。
食われているのはクズの葉。その小さな体で良く食うわ!って言う感じの猛食ぶり。
お尻近くには、ぽつんと排泄物も確認出来ます。
食っちゃあ、即出す!と言う感じの、フル操業中なんですね。
ニイニイゼミ存命中!
断続的に降る雨を受けて、太幹がしっとりと濡れていたサクラの木。
その幹に止まっていたのは、いまや少数派になったニイニイゼミでした。
最も早くデビューして、最も早く退場するセミなんですが、依然それなりの数が・・
この夏の気象条件が、このセミの生存に適しているのかも・・
真相は判りませんが、これからも健やかにねって声を掛けたい気持ちになりました。

※8/7に都内で撮影

勤勉だよなぁ・・2021/08/08 12:57

勤勉だよなぁ・・
ボリュームダウンし始めたセミ達の合唱音。
夏の終わりの寂しさを感じる日が、徐々に近づいている様です。
こんな光景を目にする事も度々。アリの巣穴の入り口に引っ掛かったセミの片翅です。
働きアリ達が、貴重な餌として、力を合わせて、ここまで運んで来たんでしょうね。
しかし、デカ過ぎて、巣穴に入らない!。
時には、こんなムダ働きをしちゃう事も・・それにしてもつくづく勤勉だよなぁ・・
(アブラゼミの翅)
ヤマトシジミ
猛暑の日には、殆ど見かける事がなかったシジミチョウの仲間に出会う事も・・
やや日陰になるところ限定ですが、こんな吸蜜風景を見る機会が増えて来ました。
これは、最もポピュラーな存在とも言えるヤマトシジミ。
シンプルな斑紋は、秋に咲く野の花とのマッチングも良好です。
さて、この秋はどんな吸蜜風景に出会えるやら・・

※8/2と8/5に都内で撮影

まんざらでもない2021/08/09 15:37

まんざらでもない
晴れていたかと思うと、雨を降らせる雲が流れて来てパラパラと・・
これは、そんな空模様だった昨日、某建物の廊下壁内側で目にしたヘンなやつ。
ガガンボの仲間・ホリカワクシヒゲガガンボです。
雨の直撃を避けられるので、ここでこうしてしているのが得策と判断したらしい。
因みに、この色、恐れるものが多いハチへの擬態でしょうか。
ホリカワクシヒゲガガンボの側面図
側面から見るとこの通り。過剰に長い脚を持て余し気味に曲げているポーズが面白い。
見れば見るほど、変なやつだなぁ感がたかまります。
こんな変なやつとの出会いの機会を提供してくれる不安定な天気。
まんざらでもないなぁと・・
<付記>
昆虫の多くが見せる、垂直面へのこの張り付きポーズ、いつ見ても感心させられます。
まるで忍者だなぁと・・そう感じるのは、私だけ?・・

※8/8に都内で撮影

厳重警戒の日に・・2021/08/10 15:38

厳重警戒の日に・・
熱中症厳重警戒の情報が、頻繁に報道された日。
ここ数日の中では、最も厳しい熱気に見舞われた日中になりました。
暑さに強い筈の夏草も、葉を閉じ気味にして暑さ対策をしている感じでした。
”大丈夫?、そのまま枯れちゃうんじゃないよね” って声を掛けたい気持ちに・・
マルシラホシカメムシ幼虫
そんな陽射しの下でも、成長途上のカメムシ幼虫は、涼しい顔して(?)草の葉上。
早く大きくなる為には、これ位の暑さに耐えられなければって言う事でしょうね。
(マルシラホシカメムシの幼虫と推定)
樹液を吸うサトキマダラヒカゲ
涼を求めて逃げ込んだ木立の中、樹液を求める昆虫達の姿は相変わらずでした。
今日は、甲虫達に混じってサトキマダラヒカゲの姿を確認出来ました。
甲虫の群れには加わらず、少し離れた場所での吸汁でした。
樹液を吸う蝶では外来(人為的?)のアカボシゴマダラが多数派。一方これは在来種。
あんな奴らに負けないで頑張れよ!って言う気持ちでシャッターON!。

※8/10に都内で撮影