やはり君だよ!2021/11/01 16:06

やはり君だよ!
すかっと晴れ渡った秋空。それに向かって突き上がっていた野草がふたつ。
ススキとセイタカアワダチソウです。
一見、背比べをしている様にも見えたのですが、勝負はセイタカの方が有利。
さすが、背高と名付けられただけはあるなぁと・・
しかし、ススキとしては、初めから勝負する気なんてないのかも知れません。
日本の秋に欠かせないのは、やはり君だよと告げてあげたい気持ちに・・
サザンカの花開く!
晩秋から初冬にかけての貴重な彩り・サザンカの花が咲き始めました。
歌に歌われるほど、日本人の心にしっくりフィットする花。
花の数が少なくなるこれからの日々。蜜を求める昆虫にとっても貴重な存在です。
いかに好かれているかを物語る光景を目にするのも、もうすぐ。
食欲よりも日光浴優先のイチモンジセセリ
イチモンジセセリは、吸蜜より陽射しを浴びる方を優先していたみたい。
好天が長続きしないこの秋は、蝶達の生活ぶりにも変化が生じているのかも・・
観察者としても、晴れ日よ、そろそろ腰を据えてよと告げたい気持ちに・・

※11/1に都内で撮影

せめてこの後は・・2021/11/02 15:40

せめてこの後は・・
低木の葉上に止まっていたハラビロカマキリのメス。
いつもはぴーんと張り詰めた緊迫感溢れる姿なんですが、今日はかなり雰囲気違い。
こんな感じでうなだれて、覇気と言うものが全く感じられません。
ハラビロカマキリの顔、やや迫力不足
レンズをぐーっと近づけたら、一応身構えて、こちらを睨み返す威嚇態勢に・・
でも、あまり怖くなかったですね。
気の強さでは向かうところ敵無しのカマキリ達ですが、さすがに疲労の蓄積が?・・
まだ君たちの季節は終わっていないよ!と声を掛けたくなりました。
枝先にとまるアキアカネ
こちらもこれ迄の疲労の蓄積が・・でしょうか。
細枝の先に止まっていたアキアカネ。
同様の姿をあちこちで・・と言いたい所ですが、今日の目撃はこの一匹だけ。
ここにきて、急に数を減らしてしまった様に思えます。
この秋の天候は、アキアカネに対して心優しいものではなかったからなぁ・・
せめてこの後は穏やかな空模様の継続を・・と、切望したい気持ちになりました。

※11/2に都内で撮影

うっぷんを晴らす様な・・2021/11/03 14:53

うっぷんを晴らす様な・・
晴れの特異日と言われる文化の日。それを証明する感じの澄んだ青空が拡がりました。
芳しくない天気の日が多かったこの秋。そのうっぷんを晴らす様な眺めにうっとり!。
日向ぼっこ中のアキアカネ
豊かな陽射し大歓迎!なのは、このアキアカネも同じくだったみたい。
低木の枝に止まって、陽射しの暖かさを享受している感じでした。
高枝に止まる颯爽とした姿もいいけれど、お友達気分になれるのはこっちの方。
この先も、この高さでの出会いが長く続けばいいのですが・・
セイカタアワダチソウで食事中のハチとハエ
アキアカネは、のんびりと翅休め。いっぽうこちらは、お食事に没頭中!。
花盛りとなったセイタカアワダチソウで吸蜜をするキンケハラナガツチバチです。
この他にもハエの仲間・ツマグロキンバエがやって来ていました。
この先は、野に咲く花がその数を減らして行きます。
このチャンスを逃してどうするって言う感じでしょうか。目を見張る熱中ぶりでした。

※11/3に都内で撮影

同情の気持ちが・・2021/11/04 15:55

同情の気持ちが・・
虫に食い荒らされた痕跡がありありで、かなり痛々しい状態のオオデマリの葉。
しかし、律儀に、紅葉し始めていました。
その細枝には、最近産み落とされたと思われるカマキリの卵のうが・・
食料として、さらに子育ての場所として・・
虫達に利用されっぱなしとも言えるその境遇。同情の気持ちが湧いてきました。
だらんとぶら下がっていたオオカマキリ雌
こちらは、ナワシログミの枝に止まるオオカマキリのメス。
いつもはやる気満々なファイティングポーズを見せているんですが、今日は大違い。
小枝からだらんとぶら下がる脱力ポーズで固まっていました。
一大使命とも言える産卵も終わり、いささか力が抜けたって言う事なんでしょうか。
らしくない表情のオオカマキリ雌
ディテールを観察してみると、この通り。
いつもとは全然違う、優しげな(?)表情を浮かべていた様にも・・
お疲れさん!と声を掛けたい気持ちになりました。
しかし、撮影者として期待するのは、いつものきつい眼差し。
まだまだ君の季節は終わっていないよ!。そう声を掛けたい気持ちになりました。

※11/4に都内で撮影

秋の斜光に・・2021/11/05 15:41

秋の斜光に・・
陽の傾きがかなり早まり始めました。そんな秋の陽射しのライティング効果は抜群!。
順光ではそれほどではなかった被写体も、印象的な眺めとして浮かび上がります。
これは枝先のアキアカネ。体長比かなり大きめな翅が、強い斜光を浴びてくっきり。
アキアカネには、やはりこの陽射しがお似合いだなと強く感じました。
蜘蛛の網も輝いて・・
鬱蒼と繁った木立の中で目にしたジョロウグモの網。
背後から差し込む斜光を浴びて、キラキラ輝いていました。
さて、蜘蛛にとって、この状況は歓迎できるものなのか?・・
ご覧のとおり、獲物が全く掛かっていないところから察するに、答えは真逆みたい。
獲物になる筈の虫達にも網の存在がバレバレと言う事の様ですね。
天気がこんなに良くなるとはなぁ・・蜘蛛としては文句を言いたい状況だったかも・・
鮮やかなハナミズキの紅葉
樹々の紅葉が目に眩しく映る時期にさしかかりました。
これは、ハナミズキの紅葉。
結構厚めな葉なので、普通の順光下では紅色の色合いがいまひとつ冴えません。
この様な鮮やかさは、早く傾き始める秋の陽射しが降り注いでいればこそ。
樹々の紅葉のベストビューアングルは、これに尽きると言っていいのかも知れません。

※11/5と11/4に都内で撮影