この冬も同じく・・ ― 2021/12/16 15:53
年末に向けて、寒さも一段と厳しさを増しそうです。
そんな中でも、底力の強さを証明していたのが、草地のタンポポのこの姿。
手前のは綿毛を飛ばす準備が完了の様子。向こう側のは既に完了済みで丸坊主。
少しは時期を考えた方がいいのではと思うけど、そんなの気にしないなんでしょうね。
野に咲く花の底力を実感させられました。 いっぽう昆虫の多くは、防寒仕様の卵と言う形で生命の継承を行います。
木の枝などに産み付けられたカマキリの卵のうもそのひとつ。
これは12月5日にアカメガシワの枝で見たオオカマキリの卵(同日記事に掲載済)。
冬芽や枯れ葉を巧みに巻き込んで産み付けられた労作と感じたのですが・・ その後どうなったかが気になって、立ち寄ってみたところ、この通り。
これは横方向からの撮影ですが、明らかに様子が違っていました。
巻き込んだ枯れ葉が無くなっているし、下が大きくえぐれた形に変わっているし・・ さては・・と言う事で反対側に回り込み、下から覗き込んでみたらこの通り。
内部が完全にのぞけるほどに、ぶち壊されていました。
どうやら野鳥の攻撃にあって、中に眠っていた幼い命を丸ごと食べられたらしい。
カマキリの卵はタンパク源を求める冬鳥にとっては、格好の食材。
めざとく発見されて、こんな悲惨な結末を迎えてしまった様ですね。
毎冬繰り返されるこの悲劇、この冬も同じくの展開になりそう。
無事春を迎える事が、いかに大変かを思い知らされる光景でした。
※12/16に都内で撮影。参照画像は12/5に撮影。