夏雲浮かぶ空の下・・ ― 2022/09/06 14:24
軽快な姿の秋の雲が主流の座を占めるのは、もう少し先でしょうか。 キリギリス達の声が、草むらの奥から耳に届く頃。
声はすれども、姿の確認は中々と言うのが実態です。
これは珍しく、目につく場所に姿をみせていた個体。
草むらの奥は直射日光を避けられるけど、暑さには関してはさしたる変化なし。
暑さを和らげる風を求めてここへでしょうか。かなりグロッキーな様子でした。
空気が秋のそれに入れ替わるにはもう少し時間がかかりそう。今は忍耐の時だね。 暑さは戻れど、セミ達の合唱音は最盛期の賑やかさには戻らず。
今日耳にしたのはツクツクボウシの声だけ。それもかなりボリュームダウンして・・
いっぽう、草の葉に残された抜け殻は、ピカピカのおニュー状態でした。
こんなのを目にすると、地上生活の極端な短さに、あわれみを感じてしまいます。
はかないなぁ・・
※9/6に都内で撮影
雨模様の日に・・ ― 2022/09/07 14:22
旺盛な繁り具合を見せるクズの葉上にも、細かい雨滴がびっしり。 シンプル体形のシバツトガが雨滴を宿す葉に止まっていました。
翅を葉巻状にコンパクトにたたんで休むのがツトガの仲間の特徴。
翅を開いてとまる種に比べ、雨の影響を受けにくいんでしょうね。
横殴りに降る強い雨の場合は判りませんが、この程度の雨はなんでもないよ!?。 食欲モリモリな筈のクズクビボソハムシですが、今日はこんな様子でした。
喰い跡が数カ所に見られますが、もうやめとこうとなったみたい。
食われる立場のクズの葉にとっては、ほっと一息のシーンと言えそう。
でも、天気が快復すれば、この程度で済む筈はないでしょうね。
こんな ”らしくない姿” の日もあるんだなぁって言う事で、一枚。
※9/7に都内で撮影
この先、長いけど・・ ― 2022/09/08 13:40
雨雲が重くのしかかり、細かい雨がポツポツと降り始めました。
木立からは、生き残りと言う感じのニイニイゼミの声が微かに・・
夏の終わりを、寂しく告げている様に感じました。 重苦しい空気の中、この小さな花を目にした時には、ほっと救われた気がしました。
それぞれの季節には、それぞれの空気に似合う花あり。
時期をちゃんとわきまえて咲き始めたんだなぁと・・
(推定名・バーベナ) 秋の草が目覚ましく成長している草むら。そこで出会ったイナゴです。
涙を思わせる線が目の下にくっきりのこれはツチイナゴの幼虫。
イナゴの中では唯一冬まで生き続ける事が出来る種です。
今は緑色ですが、やがて枯れ草に紛れる褐色に変身する筈。
この先、随分長い日々だけど、頑張ってね!。そう声を掛けたい気持ちになりました。
※9/8に都内で撮影
恵みの雨?・・ ― 2022/09/09 14:45
ずぶ濡れになる程ではないのですが、草の葉に残った水滴はそれなりにこんもり。
繁り始めた秋の草にとっては、恵みの雨と言えるでしょうか。
秋の昆虫達の活動にも、さしたる影響を与えなかった様でなにより。 これは数を増やし始めたエノコログサの穂先で見かけたカメムシです 。
難易度は高そうだけど、針の間に顔を突っ込んで汁を吸おうとしていたみたい。
この針さえなければ最高なんだけどねって言いたい気分だったかも・・
でも困難を乗り越えてチャレンジするだけの価値がある美味しさなんでしょうね。
(ヒゲナガカメムシ) ”雨がやんでよかったよ”って言う安堵の表情を見せていたのは、ツチイナゴの幼虫。
この草地を住処として、冬まで生き続ける息の長いイナゴです。
この程度の雨に参るほどヤワじゃないよって言う事かも。
この顔つきからは、そんなタフさは感じられないのですが・・
※9/9に都内で撮影
秋型の雲が浮かぶ・・ ― 2022/09/10 14:11
視界を横切ったのは大型のトンボ・ギンヤンマ。
それほど時をおかずに、里帰りしたアキアカネ達の飛翔も目に出来そう。
いよいよ秋本番も間近だなぁと感じました。 驚異的な伸び方をして空に突き上がっていたこの草は?・・
名前のとおり、背高な茎に黄色い花を咲かせるセイタカアワダチソウです。
いくらなんでも、背伸びしすぎじゃないの?・・
秋には風の強い日もあるよって言いたい所ですが、もうどうにも止まらない感じ。 日陰になる場所に網を張っていたジョロウグモのカップル。
網に掛かっていたのは、ゴミばかりでした。
ここは絶対ウハウハな場所の筈なんだけど・・少し時期が早すぎたかなぁ。
※9/10に都内で撮影