頼りになる存在2017/12/03 19:45

頼りになる存在
樹々の冬姿への変身が急スピードで進んでいます。
寒い北風に耐え、長い冬を乗り越えるには、まず身軽になる事が必須。
葉を散らし尽くした枝が、強い風を受けてヒューヒュー・・
そんな真冬の情景に接する日々も、もうすぐです。
幹に楕円形の物体が・・
同じく冬を乗り越えて新しい命の誕生を期す昆虫にとり、樹木は頼りになる存在。
そんな光景を、多く目撃出来る時期に入りました。
陽射しが安定して当る幹の南面で目にしたのがこれ。中央の楕円形の物体です。
イラガの繭
詳細を確認して見ると、この通り。
この秋に生成されたと思われるイラガ(蛾)の繭。幹にがっちり固定されていました。
さて、ここから誕生する幼虫とは?・・これが何とも恐ろしい奴と言う評判です。
身体中に鋭い毒針を持ち、刺されると猛烈に痛いのだとか・・人呼んで、電気虫!。
ビリビリって来る訳ですね。
とにかくこの繭については、無事冬を越せるといいねって、他人事扱いがいいみたい。
イラガの繭が複数個
同じ幹には、この様に、お古と思われる繭が複数個引っ付いていました。
イラガにとって、冬の間の託児場所として、この木は頼りになる存在の様です。
木にとっては、”頼られても、ちっとも嬉しくないよ” でしょうけどね・・
※因みに、この木はカエデです。イラガのお気に入りみたい。

※12/3と12/2に都内で撮影

雨上がりの狙い目2017/11/23 21:23

雨上がりの狙い目
夜通し降り続いた雨もあがり、急速に天気が回復しました。
枯れ色に変わった水草の上に拡がったのは、This is the 高気圧と言う感じの空。
こんな空を目にすると、気分もすっきりしますね。
さて、肝心の昆虫観察の手応えは?と言うと・・
ここに目を向けたら・・
今日の狙い目はずばりここ。鉄製フェンスを繁茂したクズの葉が覆い尽くした場所。
陽射しが豊かに降り注ぐ場所です。
雨にいじけていた昆虫達の日光浴に最適な場所と推測しました。
で、幅広のクズの葉に目を向けてみると・・
キタキチョウの日向ぼっこ
いました!。
黄変した葉の色に紛れて見分けにくいのですが、ひっそり翅休めする蝶の姿が・・
成虫での越冬も可能なキタキチョウでした。
雨があがったこんな日の過ごし方は、ずばり熟知している感じ。
ホソヘリカメムシの日向ぼっこ
別の葉には、大股開きのリラックスポーズをとるホソヘリカメムシが・・
キタキチョウと同じく成虫での越冬が可能なタフな奴。
雨ならまだしも雪さえ降る冬を乗り越える為のノウハウはバッチリの様です。
今日は雨のち晴れの願ってもない展開。”濡れた体は即乾かす” を実践中でした。
オオカマキリの日向ぼっこ
クズの葉の繁みで出会った中での最大種がこれ。オオカマキリのメス成虫です。
背中を陽射しの方向に向けて、まさに甲羅干しに専念中って言う感じ。
ただ、こちらは残念ながら、成虫のまま冬を越す事は出来ません。
今は産卵も終えて、余生をのんびり過ごす時期でしょうか。
大きな葉のお陰で冷たい風を避けられるし、陽射しも目一杯受けられるし・・
この先も、この場所離れがたしの日々なんでしょうね。

※11/23に都内で撮影

色変化が足早に・・2017/11/16 21:02

色変化が足早に・・
緑から枯れ色への変化が足早に進む草むら。
晩秋を生きる昆虫達にとっては、焦りを強く感じる頃でしょうか。
例えばこのオンブバッタ。枯れ色に上手く紛れる体色だけど、それだけじゃね。
食料となる草が枯れてしまっては、もう生きてはいけないよぉ。
枯れかかった草にオンブバッタが・・
そんな当惑の表情(?)を浮かべて、枯れかかった草に止まっていました。
何とかしてあげたいけれど、これだけはね。
ヤマトシジミの日光浴
近くの草の葉では、ヤマトシジミが翅をフルオープン。
今日の陽射しの恩恵を、生き延びる為のパワーとして蓄えたい気持ちなのかも。
お陰で普段はじっくり見られない表翅の斑紋を観察出来たんだけど・・
しかし、これもまた、いまの時期ならではの寂しい光景と言えそうです。
タンポポ
いま、草むらで最も活気がある物と言えばこれでしょうか。
綿毛を飛ばし続けているタンポポ。
殆ど全シーズン対応可能なタフな奴。冬の間も所々で黄色い花を咲かせ続けます。
しかし、これだけじゃ、昆虫達の冬越しをサポートしきれる筈もありません。
やはり多くの昆虫が冬の間、姿を消すのは自然の摂理なんでしょうね。
手持ち無沙汰の寂しい時期が、もう、すぐそこです。

※11/16に都内で撮影

ゆったり気分で・・2017/11/12 20:11

ゆったり気分で・・
雨の心配がない日の自然観察散歩は、気持ちがゆったりします。
そんな気分に呼応する様なゆったりした雲。木立の上をゆっくり流れて行きました。
私のイメージは、なんとなくイルカ・・
厳しい冬が来る前のやすらぎの日々。この先も長く続いてくれる事を願うばかり。
エノキの黄葉輝く
黄色く色づいたエノキの葉が、陽射しを受けてより一層の輝きを見せていました。
この後、枯れ色に変わり地表に散り落ちる定め。
その時が間近に迫っている様です。
ヤマトシジミの日向ぼっこ
穏やかな陽射しを浴びて、晩秋まで生き続ける昆虫達もリラックス。
地表すれすれの草の葉では、ヤマトシジミが翅全開で日向ぼっこをしていました。
こちらの願いも、こんな日がこの先長く続けばなぁ・・でしょうね。
アキアカネの日向ぼっこ
そろそろ存命確認の時期に入ったアキアカネも、地表すれすれ。
一大使命だった繁殖行動も無事終わり、のんびり余生を過ごす日々の様です。
本当は木の枝先に止まる姿を見たいけど、もう無理はしなくてもいいんだよ。

※11/12に都内で撮影

枯れ色に変わる野で・・2017/11/10 20:06

枯れ色に変わる野で・・
緑一色に染まっていた草地ですが、いま枯れ色の侵食が急速に進んでいます。
中には、力尽きて倒れこんでしまう草も・・
後戻りしない季節、冬の足音が間近に迫っている事を実感させられました。
ウラナミシジミの日光浴
そんな寂しい気持ちを少し慰めてくれる様な昆虫との出会いも・・
枯れた草の葉を、絶好の日向ぼっこ場所として利用していたウラナミシジミ。
翅を全開にして、陽射しの暖かさを目一杯享受しようと言う算段の様でした。
空の青さを映した様な表翅の色合いが何とも魅力的。
翅の傷みも見られないし、この分だと、まだまだいけそうだね。
オオカマキリの卵のう
倒れこんだ枯れ色の草で、次世代に生をつなぐ苦心作を目にしました。
この草地に長く生息していたオオカマキリの卵のうです。
草に巻きつく様にがっちり固定されていました。
色も枯れ草に巧みに紛れる淡褐色。
こう言う見栄えになる事を、しっかり予測しての産卵だったんですね。
毎年繰り返される事とは言え、昆虫達の知恵にはいつも感心させられます。

※11/10に都内で撮影