晩秋好日2019/11/08 20:39

晩秋好日
清楚なモノトーンタッチの翅色を持つものが多いシジミチョウの仲間。
そんな中、異色とも言えるカラフルさで目を楽しませてくれるのが、このベニシジミ。
早くから傾きだす晩秋の陽を浴びると、その魅力が一層引きたつ様に思えます。
これは、ユリオプスデージーでの吸蜜風景。
ややしおれかかった花だったけど、ベストパートナーとの至福の時と言う感じでした。
アキアカネの日向ぼっこ
風も穏やか、陽射しも燦々の日は、晩秋を生きる昆虫達にとっては何よりの恵み。
そんな感じで、ゆったり翅休めをしていたのは、アキアカネのメスでした。
数の減少が顕著な今、こうして至福の時を過ごせるのは、ごく限られた者だけの特権。
この先も穏やかな日々が長く続く事を願わずにはいられません。
フェードアウトは、まだずーっと先でいいよ・・

※11/8に都内で撮影

斜光を受けて・・2019/11/06 20:10

斜光を受けて・・
日の入りが急に速まったなぁと実感させられる頃。
自然をじっくり観察したい私としては、あまり嬉しくない推移ですが、メリットも・・
それは、背後からの斜陽がもたらしてくれる、ライティング効果の恩恵です。
一例がこれ。地味目なアキニレの葉ですが、順光下では感じられなかった個性が・・
本来は緑色だったのですが、その面影が消え失せ、部分的に赤く染まっていました。
控えめな紅葉の始まりですね。葉の所々には、虫食い跡と思われる穴が点々と・・
度重なる台風の猛威にも絶えてこの時に至る。そんな安堵感が感じられる寸景でした。
斜光を受けて透けるキタキチョウの翅
甘い蜜にありつけて、幸せいっぱい。
そんな蝶の吸蜜シーンにも、背後からの斜陽ライティングがぴたり嵌ります。
これは、コセンダングサの花に止まるキタキチョウ。
シースルー効果で、細長い胴体が、羽根越しに浮かび上がっていました。
まるで薄衣をまとった美女の様な・・と言うのは、思い入れが強すぎですね。
キラキラ光るジョロウグモの網
こちらはハードな獲物待ち伏せシーン。大きな網を張るジョロウグモです。
精緻に張り巡らせた網が、傾き始めた陽射しを受けてキラキラ・・
しかし、獲物の痕跡はさっぱり。昆虫の数の減少を物語っている様でした。
所で、この手の粘着性の網の有効期限は一日だけとか。粘着力が落ちてダメらしい。
明日にはまた網を張り直し。晩秋に生きる蜘蛛達は、苦労も並大抵ではない様です。
なお、用済みの古い網は、施工主の蜘蛛が自分で食べちゃうそうです。
究極のリサイクルですね。

※11/6に都内で撮影

好天の継続を・・2019/11/02 21:51

好天の継続を・・
早起き苦手派の私としては、めったに見る事が出来ない、日の出直後の空。
夕刻とは趣の異なる色に染まる雲が、寝ぼけ傾向の目に一際新鮮に映りました。
背景の水色も爽やか。新しい一日の始まりにふさわしい色合いだなぁと・・
温色系に染まり始めた野草
これは、昼過ぎに目にした草むらの風景。
全てではありませんが、この様に温色系に染まり始めた草を目にする事が出来ました。
寂しい枯れ景色への変身が着々と・・そんな気がして、焦りを感じてしまいます。
すかっとした晴れ日が少なかったこの秋。まだまだ早過ぎだよと・・
コセンダングサで吸蜜するナミハナアブ
しかし、緑が残る場所では、依然、昆虫達の動きが活発で、ほっとしました。
今の時期の蜜供給源として重宝がられているのが、コセンダングサの花。
その花を巡って、忙しく吸蜜を繰り返していたのが、このナミハナアブでした。
花の大きさに見合った小柄なアブですが、この様に茎が大きくかしいでいました。
好天の日は食欲倍増。蜜をたっぷり吸ったので、体重が激増と言う事かも・・
コセンダングサにいたヤマトシジミ
こちらは軽量級。吸蜜 兼 日向ぼっこを楽しんでいたヤマトシジミです。
どこにでもいるごく普通種のシジミチョウですが、こうして見ると表翅の輝きは中々。
好天の日、リラックスして翅を開いた瞬間が、狙い所かなと感じました。
明日は晴れの特異日とも言われる文化の日。でも予報的にはどうも芳しくないみたい。
次第に数を減らし始めた昆虫の為にも、好天の継続を強く望みたい気持ちです。

※11/2に都内で撮影

こんな空をずーっと・・2019/10/30 20:12

こんな空をずーっと・・
豊かな陽射しに恵まれた一日。空に浮かぶ雲も優しい雰囲気を漂わす秋型でした。
こんな空をずーっと目にしていたかった。そんな気持ちで見上げました。
牙をむき出しにして人に襲いかかる様な悪天候は、もう願い下げと言う気持ちに・・
コセンダングサで吸蜜するキタキチョウ
穏やかな陽射しを浴びて、草むらも優しげな雰囲気に包まれていました。
いまが旬のコセンダングサの花で吸蜜をしていたのは、同じ色合いのキタキチョウ。
本来は気性が荒い筈のコセンダングサも、この蝶との組み合わせだとどこか優しげ。
見る者の気持ちにしっくりはまる光景でした。
成熟したハラビロカマキリ雌
穏やかな陽射しの下、目にする光景も全て優しげとはいかない所が自然の面白さ。
クズの葉上には、こんな物凄い形相のやつが止まっていました。
成熟の域をとっくに通り越してしまった感じのハラビロカマキリ雌。
クズに来る獲物を待ち受けているのか、或いは産卵場所の品定め中?・・
秋遅くまで生存を続ける息の長い種。体色も枯れ色にバッチリ対応済みでした。
この先も様々な場所で、ちょっとドキッとさせられる機会が増えていきそうです。

※10/30に都内で撮影

今は、蝶・超多忙2019/10/27 19:56

今は、蝶・超多忙
暑さがおさまり、肌に心地よい秋の空気への入り替わりが完了する頃。
この時を待っていたかの様に、各種蝶たちの動きが活発化しています。
活動の場は、秋の花が顔を揃えた草むら。忙しく飛び交い、吸蜜に夢中でした。
中でもダイナミックな飛翔ぶりを見せていたのが、このアオスジアゲハ。
青い稲妻と表現したくなる様な鮮やかな斑紋が、秋の空気を切り裂いていました。
注目点は、飛翔中も折り畳まずに伸ばしたままの口吻(ストロー)。
花の数が多いので目移りが激しい。折り畳んでいる暇なんてないやと言う事らしい。
アオスジアゲハの吸蜜風景
そして、秋の野の花の代表種・コセンダングサの花での吸蜜を開始!。
大柄な蝶に比して、アンバランスに感じる程の小粒な花。
しかし、蜜の美味しさでは、現状この花の右に出る物は無しと言う事でしょうね。
コセンダングサで吸蜜するモンシロチョウ
常連客のひとつ・モンシロチョウも数多く飛来していました。
大きさ的にも丁度いいバランスですね。まさにお似合いのカップルと言う感じ。
春はナノハナ、秋はズバリこの花で決まりと言えそうです。
チャバネセセリのちょっと変な食事風景
チャバネセセリも花に来る蝶ですが、今日は違うアクションを見せていました。
葉の上にぶちまけられた様に付着する白い物に向かって口吻を伸ばしていました。
真相を言うと、この白い物体は、野鳥が葉上に落とした排泄物。
セセリはお尻からオシッコを出して、この排泄物を溶かして吸い取ろうと言う算段。
”ちょっとなぁ” と感じる光景ですが、ミネラル分補給の上からは必須の行動らしい。
”これが済んで元気が出たら、再び花の咲く場所へ” でしょうね。

※10/27に都内で撮影