絶対的強者にも・・2017/10/08 21:04

絶対的強者にも・・
秋本番を迎える頃に、必ず目にする様になる光景がこれ。
葉を落としたサクラの木の高枝に止まる怪しいシルエット。
成虫になると、樹上での生活がメインとなるハラビロカマキリです。
ここにいる目的は、捕食と思われます。
枝先に止まる習性を持つアキアカネがやって来るのを待ち構えているみたい。
今日に限っては来訪者の姿は皆無。いささか待ちくたびれたって言う感じ・・
オオカマキリのハンティング成功!
こちらは、獲物をしとめて、してやったり!のオオカマキリ。
待ち伏せ場所は、花盛りになったセイタカアワダチソウの花影でした。
狙いは蜜を求めてやって来る昆虫たちですね。
で、その罠に引っかかってしまったのは、キンケハラナガツチバチでした。
花に夢中になるあまり、つい注意を怠って・・
きれいな・否・おいしい花にはトゲがある・・ならぬ・・鎌が潜むの一コマです。
指でつかんで・・
秋の昆虫界における絶対的強者にも、弱みはあり・・って言う光景を一枚。
カメラマンの鎌ならぬ指に挟まれた一匹です。
背中側からそーっと近づいて、瞬時につかむのがコツかも・・
暫くの間、威勢のいい鎌振りポーズを楽しんだ後、元いた所に解放しました。
”俺が一番強い筈の草むらにも、凄い奴が現れるもんだなぁ” と舌打ちしてたかも・・

※10/8に都内で撮影

季節の落し物が・・2017/10/05 21:36

季節の落し物が・・
高空に掛かるのは、陽射しを邪魔しない軽快な雲。
空の表情が一段と秋らしくなってきました。
地表に落ちたセミの抜け殻
そんな今、地表に目を落とすと、季節の進展を示す物がいっぱい。
いわば過ぎ去った季節の落し物発見!と言えるでしょうか。
これはその一例。妙に艶かしい光沢を放っていた、小さなセミの抜け殻です。
この殻から誕生したセミ成虫の姿は、既にこの木立にはなし。
後は、周囲の枯葉や枯れ枝と共に、土に還る日を待つだけ。
地表に落ちたアシナガバチの巣
近くには、アシナガバチの巣も落ちていました。
同種ハチは、古い巣の使い回しはせず、順次新調の巣での子育てをしていくらしい。
いわば、これは、用済みのお古と言う訳ですね。
この様に、今の地表は過ぎ去った季節の落し物ばかりの寂しい状況と思えますが・・
それを否定する物がこの画像にも・・巣の直下に緑色の若芽が写っていました。
幼木の前段階の赤ちゃんみたい。周りの枯葉等を養分として、この先スクスクと・・
そんな逞しい展開を想像したくなる、ちょっぴり嬉しい発見でした。
アカボシゴマダラ幼虫
もっと具体的な、次の季節につながる感じの逞しい物にも出会いました。
エノキの幼木に止まっていたアカボシゴマダラ(蝶)の幼虫です。
当ブログでも何度かとり上げていますが、今日のこれの巨体ぶりは明らかに桁違い。
こんな立ち上がりポーズをとっている事から見て、サナギ化する寸前と思われます。
そのまま冬木立ちの中に潜み、冬を越す事になるのか・・
この後の展開は分かりませんが、その決断の時は目前に迫っている様です。

※10/5に都内で撮影

赤く色づく秋2017/10/03 20:48

赤く色づく秋
秋の自然を象徴する物としては、樹々の葉の赤い色づきがまず頭に浮かびます。
その時期はまだもう少し先でしょうが、昆虫の世界では既に赤く色づいたものが多数。
最も顕著なのがアカネ属のトンボのお腹でしょうね。これはリスアカネ・雄の現状。
生息数は高原から戻ったアキアカネに敵いませんが、色づきとしてはこちらが優勢。
その勢いをかってでしょうか。アキアカネを蹴散らす光景も度々・・
オンブバッタのお尻も赤
がっしり体形のメスの背中にちょこんと乗ったオンブバッタの雄。
こちらも、お尻の上面が赤く鮮やかに色づいていました。
元々は全身緑色。この赤を目にするのは、秋が本格化し始める頃となります。
赤は情熱の色。いよいよ繁殖行動適齢期に入った事を物語っている様です。
ニホンカブラハバチ
ニホンカブラハバチの赤も、草の緑の中ではかなり強烈な印象で目に迫ります。
でも、こちらは、”秋だからこの色に” って言う訳ではなく、これが元々の体色。
他の昆虫に対する威嚇の意味もあるのでしょうか。小さいけど舐めるなよって・・
確かにスズメバチやアシナガバチ等の凶暴な奴も、赤っぽいですね。

※本日撮影の画像ではありません。(10/2と9/30に都内で撮影)

グッドバランス?2017/09/28 20:28

グッドバランス?
ハチやアブの仲間でも、好みの食材(花の蜜)には、それぞれ違いがある様です。
例えばこれ。薄紅色の小粒な花をびっしり付けるイヌタデ。
そこで良く目にする光景がこれ。超ミニサイズのキタヒメヒラタアブの吸蜜です。
花がびっしり付いているので、”どれから吸おうか迷っちゃうよ” って言う感じ。
イヌタデの花とキタヒメヒラタアブ
花も小形、アブも小形。実にしっくりはまった組み合わせだなぁと・・
まさにグッドバランスの典型と言っていいでしょうか。
ヤブガラシの花とキンケハラナガツチバチ
一方、こちらも良く見る組み合わせ。でもこれはグッドバランスとは言い難いか・・
ヤブガラシの小さな花に口吻を差し向けるデカブツ・キンケハラナガツチバチ。
デカブツとの対比で、花の小ささがより一層強調されている感じですね。
でも、このハチの好物は、ずばりこの花。
この花の咲く所、必ずと言っていい位に、姿をあらわします。
お互いに相性ぴったりなのかも。でもどう見てもバランス的にはなぁ・・

※9/28と9/27に都内で撮影

秋のヒマワリで・・2017/09/23 20:37

秋のヒマワリで・・
秋の野に咲く花といえば、淑やかで物静かって言うイメージですが、これは違います。
黄色い大輪の花を咲かせるキクイモ。
秋に咲くヒマワリと言われる通り、陽性なイメージで秋の野を明るく彩ります。
これだけ目立てばアピール効果は抜群。多くの昆虫を惹きつけてやみません。
この画像では2匹が吸蜜中。左がツマグロキンバエ、右がキタヒメヒラタアブです。
どちらも花の蜜が大好物。まさに至福の時来たるって言う心境でしょうか。
イチモンジセセリの吸蜜
黄色い花粉を顔面にいっぱい付けて吸蜜をしていたのは、イチモンジセセリでした。
長い口吻(ストロー)を蜜源に差し向けて、チューチュー。
この花が咲くのを心待ちにしていたんだよぉ・・って言う表情かな。
ハナグモ
しかし、自然界の厳しい鉄則はこの花にも適用されます。
蜜に惹かれてやってくる昆虫を待ち受ける隠密の姿も確認できました。
長い脚を広げて、さぁ、いつでもいらっしゃい状態だったのは、緑色のハナグモ。
こちらも、この花が開くのを心待ちにしていたんでしょうね。
でも、得意のハンティングスキルを駆使するのは、適度にね・・
食い荒らされたキクイモの花
この花を訪れる昆虫の殆どは、シベから出る蜜を求めてと言う事で間違いなし。
しかし、そればかりではない事を証明するシーンがこれ。
こんな風に、見事に破壊された花びらを、目にする事も度々です。
こんなひどい事をしでかした犯人(?)は?・・
今日の所は、犯行現場をおさえる事は出来ませんでしたが、近い内にきっと・・
それにしても、ひどい事をするもんだなぁ、ボロボロだよ・・

※9/23に都内で撮影