日陰に逃げ込む2018/07/21 20:24

日陰に逃げ込む
強すぎる陽射しは、真夏を生きる昆虫達にとっても過酷な仕打ちとなっている様です。
普段は活発に飛び回る蝶も、日陰に逃げ込んでひっそりの光景を多く目にしました。
樹下のほの暗い草地で翅休め中だったのはアオスジアゲハ 。
周囲の暗さに紛れ込みそうでしたが、この蝶ならでは青緑色の斑紋だけがくっきり。
ひときわ鮮明に感じられました。
ルリシジミの翅休め
同じ様な環境下で目にしたのは、シジミチョウの一種・ルリシジミでした。
こちらもクールタッチな白い翅色が、暗い環境下で際立っていました。
この蝶の翅の美しさは、こんな場所でこそ鮮明に感じられるのかも知れません。
しかし蝶にとっては ”ここでじっとしていたんじゃお腹が空いちゃうのよ” かも・・
炎天下のクマバチ
強い陽射しもなんのその!・・炎天下の草地を忙しく飛び回っていたのがこれ。
いかにも暑苦しい体色のクマバチ(キムネクマバチ)でした。
ややしおれ気味のアカツメクサの花であろうとお構いなし。
独特のしがみつきポーズで吸蜜を繰り返していました。
凄いバイタリティ!・・日陰でひっそりの蝶達も少しは見習ったらどうかと・・
でも無理は禁物ですよね。今日も熱中症関連の報道が続々でした。

※7/21に都内で撮影

子育て・誕生・休憩2018/07/14 18:42

子育て・誕生・休憩
葉っぱの表面にくっきりと描かれたナスカの地上絵。
そんな趣を感じさせるこの白い線状パターンは、ある幼虫の仕業です。
ハモグリバエと言うハエの幼虫が、葉肉の中に潜んで順繰りに食い進んだ軌跡らしい。
勝手に子育てをさせられる葉にとっては、何とも迷惑極まりない話。
眺めているだけで、こちらの体もむず痒くなってしまいます。
葉っぱで見たニイニイゼミの抜け殻
葉っぱにとって実害はないけれど、少し鬱陶しいなぁと感じているかもの光景がこれ。
無事脱皮を完了させたニイニイゼミの抜け殻です。
木の幹等のしっかりした所で脱皮する事もありますが、この様な場所を選ぶ事も多い。
不安定な場所だけに、脱皮過程で外敵に襲われる危険が少ない利点があるのかも・・
葉っぱで休憩するムラサキウスアメバチ
こちらは、葉っぱを絶好の休息場所として利用している一例。
スズメガの幼虫を捕食するハチ・ムラサキウスアメバチの成虫です。
ご覧の通り、葉の端に脚を引っ掛けたかなり不安定なポーズで身繕いをしていました。
そんな危なっかしい場所で何故?って思いますが、このハチにはここがベスト?・・
真夏に入り、旺盛な繁り具合を見せる緑の葉、その具体的利用法3例でした。

※本日撮影の画像ではありません(7/13と7/11に都内で撮影)

やりますねぇ・・2018/06/30 21:29

やりますねぇ・・
樹木の幹から沁みだす樹液を求めて、各種甲虫が集まる時期に入りました。
樹液を出す木は限られており、どうしても争奪戦の様相を呈する事になります。
これはカナブンの仲間のそれ。激しい場所取り合戦に見えますが、まだマシな方。
樹液争奪戦
甲虫以外にも樹液を求める昆虫の種類は多い。
そんなのがやって来ると、争奪戦の様相がガラリと一変します。
これはその一例。甲虫の群れに割り込んだのは、猛者スズメバチでした。
言わずと知れた乱暴者。先客の甲虫に頭突きを食らわせて、そこどけって言う態度。
樹液を横取りするゴマダラチョウ
他の甲虫はスゴスゴと退散してしまいましたが、しぶとく居座る剛の者もあり。
さすがのスズメバチも、硬い殻を着た甲虫が相手だと思う様にはいかないか?・・
”こいつ頭にくるな!” って言う事で、背中に乗りかかってどかせようとしています。
この争いをチャンスと見て ”今の内に吸っちゃおう” とするチャッカリ者も登場!。
数ある蝶の中でも、樹液大好き度では名前の通った、ゴマダラチョウでした。
口吻を伸ばしてチューチュー。”お二人さん、いつ迄も喧嘩しててね”って言う感じ。
やりますねぇ、ゴマダラ君!・・

※6/30に都内で撮影

激しいバトルが・・2018/06/24 20:42

激しいバトルが・・
今の時期になると、木立の中で良く目にする光景がこれ。
クヌギやコナラなどの幹から沁みだす樹液を漁る甲虫のシルエットです。
いい樹液スポットでは、場所取りをめぐって、激しい争いが起きる事も度々。
このシーンは極めて平穏。美味しい樹液を独り占めにして超幸せの様に見えますが・・
樹液を巡る争い勃発
昆虫の世界は、そんなに甘くはありません。
どけどけって言う感じで、強引に割り込んで来る乱暴者の数、極めて多し。
甲虫同士の争いも多いのですが、その他の種も闖入するので油断出来ません。
このシーンで、”どけどけ” をやっているのは、コガタスズメバチ。
カナブンの背中に手を掛けて、樹液スポットから引き剥がそうとしていました。
とにかく強引です。
樹液独り占めのコガタスズメバチ
堅い殻を纏っているけれど、乱暴者で名が通るスズメバチに敵う筈もありません。
カナブンはたまらず退散。で、幸せそうな(?)表情でゴクゴクって言う訳。
今日は甲虫が少なかった為、こうなりましたが、常にこうなる訳ではありません。
甲虫側が、数で勝負とばかりに、群れてスポットをガードする場面も時々・・
いずれにしても、樹液を巡る激しいバトルがこの先暫くの間続きそうです。

※6/24に都内で撮影

本当の花はこっち!2018/06/05 20:34

本当の花はこっち!
陽射しが不足気味となる梅雨時に旬を迎える花には、くせ者が多い様に思えます。
花の構造が、ちょっと見では分かり難いのがその特徴。
例えばガクアジサイ。4枚の花びらを持つ白い部分が、いかにも花らしいのですが・・
ガクアジサイで吸蜜するハナバチ
”本当の花はこっちだよ” って教えてくれたのは、小さなハナバチでした。
全く迷う事なく吸蜜に向かったのは、中央に密集している小粒な青紫の部分でした。
求める蜜は、この小さな花ひとつひとつから沁み出している事が証明されました。
外側を取り巻く、いかにも花らしい部分はいわゆる装飾花と呼ばれるニセ物。
梅雨時特有の弱い光の下、昆虫達の目を最大限惹くための工夫なんでしょうね。
(シロスジヒゲナガハナバチ・推定)
ドクダミの花
ドクダミの花も、かなりのくせ者です。
花びらみたいな白い4枚は、本当の花びらではなく総包と呼ばれる花の支持材。
蜜を供給する本当の花は、中央に直立するモジャモジャの集合体(花穂)です。
ドクダミの花で吸蜜するホソヒラタアブ
こちらも、昆虫たちにとっては ”そんなの常識じゃん”・・
飛来したホソヒラタアブが ”蜜はここから吸うんだよ” って教えてくれました。
それにしても、本当の花が、これでもかと言う位にびっしり!。
昆虫たちの目には、何とも贅沢な光景として映るんでしょうね。

※ドクダミは6/5に、ガクアジサイは6/4に、いずれも都内で撮影