未熟な飛行家2017/06/16 20:11

未熟な飛行家
樹下の草地で目にした、今まさに飛び上がろうとしている昆虫。
見慣れないその姿に、はて、これは何者ぞ?・・
体の大きさ(特にお腹の太っちょぶり)に対して、余りにも貧弱な翅だなぁと・・
飛び上がれず、ちょいブザマ
見た目の危なっかしさに見合う感じで、飛び上がろうとはしたけれど、ヨロヨロ・・
このまま下にころげ落ちてしまいました。
どうやら、飛ぶ事には、まだあまり慣れていない感じ。
さて、この未熟な飛行家の正体は?・・背中の白黒模様で大体察しは付きますが・・
ヨコヅナサシガメの終齢幼虫
これは、4/15に近くの木立で目にしたヨコヅナサシガメの終齢幼虫です。
背中の模様から判断して、これの成長した姿が、今日のアレで間違いなし。
約2ヶ月の間で、背中にも翅が生え、空を飛べる成虫に変身完了と言う訳。
あとは、飛翔テクニックが上達さえすれば、コンプリート!。
他の昆虫を襲う肉食性のカメムシです。さーっと飛んできて、鋭い口吻をブスッと・・
襲われる立場の昆虫たちにとっては、何とも恐ろしい強敵がまた一つ誕生です。

※6/16に都内で撮影(参照画像は、4/15に撮影し、同日当ブログにも掲載済み)

見かけによる/よらない2017/06/15 20:43

見かけによる/よらない
草の葉に止まっていた、細くてヒョロッと長いやつ。
今の時期になると、たまに見かけるイトカメムシでした。
今日は何やら黒い物と一緒に写ったので、何だろうねと詳細観察してみたら・・
イトカメムシが殺戮行動中
この通り、頭部から出た口吻(ストロー)が、黒い物体に向けられていました。
画像では被写界深度外で不明瞭ですが、目視では、それは明らかに昆虫でした。
タマムシの仲間・クズノチビタマムシと思われます。
と言う事で、これは、虫が虫を襲う残虐シーン(体液吸い取り中)だったと言う訳。
それにしても、いかにも弱々しい体形のこいつが、こんな事をしでかすとはなぁ・・
人は見かけによらないと言いますが、昆虫にもずばり当てはまる事なんですね。
ムシヒキアブ
イトカメムシは ”見かけによらず” ですが、これの場合は見かけのイメージどおり。
昆虫を捕らえ口吻を突き刺して体液を吸い取る殺戮者・ムシヒキアブの一種です。
行動はイトカメムシと同様ですが、こちらは見るからに、それをしそうな雰囲気。
今日は、殺戮行動の合間の休憩中らしく、口元に何も確認出来なかったのが幸い。
でも、休憩後は、再び飛び上がって、イメージどおりの行動に移る筈です。

※6/15に都内で撮影

今日のデカ・チビ2017/05/28 20:10

今日のデカ・チビ
濃さを増す草むらの緑。そんな中にちょっと違和感を覚えるものが・・
草の茎かと思ったのですが、凝視してみたら案の定。
サクラの若葉と共に幼虫デビューしたナナフシモドキの成長した個体でした。
体長約10センチ。体の長さから言えば、向かうところ敵なしって言う感じ。
で、生態的にも、成長のあとが見られるのかと言えば・・
ナナフシモドキ
それについては、幼虫時代比、全く変化なしって言う感じですね。
昼間は、この様にダラーんと伸びきって、やる気が全く感じられない態度。
そして、夜になると起きだして、葉っぱを食べる日常を送っているらしい。
でかい割に目立ちにくい擬態の巧みさに助けられての安易な生活なんでしょうね。
アワダチソウグンバイ
デカイものを目にした後は、葉っぱの先に止まる超ミニサイズの昆虫を・・
アワダチソウグンバイ。体長約3ミリ、そして吹けば飛ぶ様なペラペラの体です。
遠目には葉っぱの上に落ちたゴミにしか見えないけれど、やる事は結構悪質。
ナスやサツマイモ等の葉っぱを食害する農業害虫とされています。
存在感が感じられないチビだけど、農薬が中々効きにくい厄介者らしい。
昆虫は見かけによらないの一例ですね。

※5/28に都内で撮影

夏日の草むらで・・2017/04/16 20:09

夏日の草むらで・・
今日は、東京でも今年初の夏日を記録したそうです。
そんな熱気に包まれた草むらで目にした ”やっぱりね!” の光景がこれ。
4/14の当ブログ記事にも掲載したオオカマキリ卵鞘です。
一昨日には数匹だけだった孵化幼虫ですが、今日は卵鞘の上にウジャウジャ・・
”卵鞘の大きさから推して、孵化はまだまだ続くぞ” と言う私の予測がズバリ的中。
暖かさに誘われて、この通り、孵化ラッシュとなった様です。
オオカマキリの幼虫
卵鞘直下の草の繁みでは、こんな光景も・・
独り立ちをした幼虫たちが、新しい生活の場を求めて続々と移動を始めていました。
同じくいま誕生中のキリギリス属の幼虫は、始めは草食性でやがて肉食性に・・
でも、カマキリ属の幼虫は、そんな過程を経ずに、最初から肉食性オンリー。
そこのところが何とも恐ろしい。
蜘蛛に捕らえられたマルカメムシ
のどかな雰囲気が漂う筈の春の草むらですが、そればかりでも・・
小さなクモに捕らえられて、細い糸でぐるぐる巻きにされた昆虫の姿が・・
その形から判断して、マルカメムシの成虫と思われます。
いよいよ、こんな光景をごく当たり前に目にする時期に入ったんだなぁと・・
カマキリの誕生も含め、食われる立場の昆虫にとっては要警戒の時期に突入です。
(蜘蛛は、ナガコガネグモ・雌の幼体と推定)

※4/16に都内で撮影

初めての夏日に・・2017/04/15 19:59

初めての夏日に・・
幾ら何でも早すぎると思うけど、各地で気温20℃以上の夏日を記録したそうです。
とぼとぼ歩きの草むら散歩でも、じっとりと汗ばむくらい。
と言う事になれば、当然の事ながら、昆虫達の動きも活発に・・
かなり忙しそうに飛び回っていたのがこれ。草むらのお転婆娘・ベニシジミ。
鮮やかな翅色は、今日みたいなカーッと照りつける陽射しがお似合いですね。
キリギリスの幼虫
草の葉から草の葉へ・・ピンピン飛び跳ねていたのが、キリギリスの仲間。
これ迄はヤブキリばかりでしたが、今日はご本家キリギリスの幼虫にも初遭遇!。
真夏の象徴・チョン・ギースと言う鳴き声を耳にするのは、まだだいぶ先の事。
しかしそれに向かって、季節が一歩前進した事は間違いありません。
ヨコヅナサシガメの終齢幼虫
成虫化一歩手前まで来た幼虫達にも、気温上昇は強力な援軍となったみたい。
これはハンノキの幹を這っていたヨコヅナサシガメの終齢幼虫です。
多数がそこいら散策を実行中。餌となる昆虫探しに熱が入っていた様です。
今日の様な暖かい日が数日続けば、一気に成虫化する事は間違いなし。
襲われる側の昆虫達にとっては、油断大敵な日々が間近に迫っています。

※4/15に都内で撮影