今日もいるかな?・・2020/02/08 21:19

今日もいるかな?・・
昆虫観察の超閑散期と言える今、私が定期的に目を向ける対象があります。
それは、今も青々とした大柄の葉を付けるヤツデ。
葉っぱをそーっとひっくり返して、今日もいるかな?って・・
結果的には成果ありでした。葉脈に沿うように取り付いている怪しげな物体。
この距離からでは、何が何やらですが・・
仲良く並んで・・
詳細を確認するとこの通り。
葉脈から出た汁の塊をゆりかご代わりにして潜む(?)ヤツデキジラミの幼虫です。
ご覧の通り、大小二つの幼虫が仲良く並んでいました。
そんなところにいて溺れ死ぬ危険はないの?って心配したのですが、果たして?・・
※注:画像上方が頭部、目がやたら大きいです。
ヤツデキジラミ
同じヤツデの木の葉では、幼虫時代を卒業した個体も確認出来ました。
名前にヤツデがつく通り、一生を通じてヤツデに依存し続ける昆虫です。
何も害を与えなければいいのですが、葉を枯らすスス病の原因にもなるのだとか・・
ヤツデにとっては、絶対取り憑かれたくない迷惑者の筈。
虫が少ない時期に願ってもない場所だなんて、嬉しがってはいけないのかも・・

※2/8に都内で撮影

葉裏にも要注目!2020/02/01 21:27

葉裏にも要注目!
目にする昆虫の数が極端に少ない今、救いを求める気持ちで見つめるのがヤツデの葉。
今日もそうしてみました。結果としては成果あり・・と言っても新鮮味は全く無し。
葉脈から吸汁中のルビーロウカイガラムシ。微動だにせず、ただ張り付いているだけ。
こんな生き方もあるんだなと感心する事しきり。それにしても退屈なやつだなぁと。
ゲル状の塊に潜むヤツデキジラミ幼虫
ヤツデの葉については、裏側にも要注目と言う事でひっくり返してみました。
結果的には収穫あり・・と言っても、こちらも、動きは全く無し。
ぶよぶよしたゲル状の塊の中に潜んでいた2匹の幼虫。
こちらもヤツデの葉の常連・ヤツデキジラミの幼虫です。
こちらもヤツデキジラミの幼虫
ぶよぶよの塊から抜け出し掛けている幼虫もいました。
ぽちっとした赤い目がチャーミングかなと・・
さて、ヤツデの葉裏を生育場所にするこの幼虫が成長した時の姿とは?・・
ヤツデキジラミ成虫
これです。去年12月3日に同じヤツデで撮影したヤツデキジラミの成虫。
食性は、ヤツデの葉からひたすら汁を吸い出す事。
一生を通じて、ヤツデの葉と縁が切れない暮らしぶりなんですね。
ヤツデの葉は大柄なので被害としては微少かもですが、鬱陶しい奴に違いありません。

※上段3枚は2/1に、最下段は昨年12/3に撮影し同日記事に掲載した画像の引用です。

寒さに負けず・・2020/01/31 20:27

寒さに負けず・・
二日続いた4月初旬並みの暖かさも終了。今の時期らしい寒さが戻ってきました。
時ならぬ気温に身体の芯が緩んでしまった様で、寒さが一層厳しく感じられました。
そんな中、草地では、寒さ何するものぞ!と勇ましい姿を見せる野草が・・
とんがり頭の穂を持つヘラオオバコ 。
今日の目撃はこの2本だけでしたが、それでも次の段階に進んだ事は間違いなし。
アワダチソウグンバイ
パワー溢れる野草がいる一方、蜜を求めてそれを訪れる昆虫たちの動向は?・・
ほぼ動きなしと言うのが実情でした。吹き付ける強い北風の影響もあったみたい。
しかし、じーっと目を凝らしたら、意外なやつがノロノロ地面を這っていました。
へんてこりんな形をしたアワダチソウグンバイ成虫。外来種のカメムシです。
名前の通り、セイタカアワダチソウに寄生する種なんですが、今は完全に時期外れ。
いったい何を求めてウロウロしていたのやら・・
それにしても、吹けば飛ぶ様な薄っぺらい姿で厳しい冬を生き抜いているなんて・・
昆虫は見かけによらないの典型例かも知れません。
※注1:画像上方、2本の触覚が生えている部分が頭です。
※注2:参考に、シーズンオフでない時に撮影した同種の画像を下に掲載します。
あれもこれも、カメ

※1/31に都内で撮影
(参考画像は去年5/19に撮影し、5/20の記事に掲載した画像の引用掲載です)

大晦日の観察記録2019/12/31 18:53

大晦日の観察記録
遠目には、まだ、葉っぱを残している落葉樹もあるんだなぁと思えたのですが・・
近づいてみたらこの通り。葉っぱに見えたのは、群れをなすスズメ達でした。
こちらの接近に気付いて、それっと飛翔を開始。
さて、彼らが目指す先とは・・
してやったりの表情・スズメ
その目的地で、くちばしに何かをくわえ、してやったり!の表情を浮かべていた一羽。
ここは樹下のアスファルト面。そんな所にも餌になる物が転がっているんですね。
小さいながら、旺盛な食欲と優れた観察眼で、厳しい冬を乗り越えてゆくツワモノ。
強まる寒さを受け、すっかり寂しくなってしまった昆虫世界とは大分違うなぁと・・
ひ弱そうなカスミカメムシは健在!
でも、いることはいるんです。良く目を凝らせば・・
これは、花壇の花に止まっていたカスミカメムシ。
なんとも存在感のない姿で、じーっと目を凝らさないと、発見は困難なくらい。
この手のひ弱そうなやつが、しぶとく生き残って行く所が、昆虫世界の面白さ。
年明けには寒さがより厳しくなる筈なので、目の凝らし度を更にアップさせないと・・

※2019年も、いよいよ残り数時間になりました。
この一年、当ブログにお付き合い頂きありがとうございました。
来たる年も、すぐそこの自然に、興味津々で注目していきたいと思っています。
引き続きご覧頂ければ幸いです。
それでは、良いお年をお迎えください。

※12/31に都内で撮影

越冬は厳しい2019/12/30 20:38

越冬は厳しい
辛うじて生き残って立つ水草。その穂を激しく揺らすのは北から吹き付ける強い風。
秋の名残を消し去る真冬の猛威が、いよいよその本領を発揮し始めた感じです。
ハラビロカマキリの卵のう
そんな季節の移ろいの中、昆虫達の冬越し体勢もほぼ完了した様です。
これは木の太幹に産み付けられたハラビロカマキリの卵のう。
樹上性のカマキリですが、産卵場所は枝ではなく、垂直に切り立つ太幹が殆ど。
この産卵形態には、卵のうを狙う小鳥達の攻撃を避ける意味もあるみたい。
中に眠る幼体も、安心して長い冬を越せそう。母虫の優れた産卵スキルのお陰です。
マルカメムシ成虫の惨状
成虫のまま冬を越す昆虫達もいますが、決して安泰の日々ではない様です。
これはその一例。細枝に残る枯葉の上で目にした異様な物体。
ころっと丸い体形から、成虫での越冬も可能なマルカメムシと思われます。
良く見ると本来の形を残す物もありますが、腹をえぐられた悲惨な姿を晒す物も・・
どうやら、集団で葉上に群れていた所を何者かに襲われてこの結果に至ったらしい。
さて、これは一体誰の仕業?・・
獲物の体を破壊しつくす手際の良さからも、相当の実力者と思われます。
その手のやつもがっちり生き続ける真冬。厳しいですね。

※本日撮影の画像ではありません(水草は12/28、他は12/29に都内で撮影)