三種三様2017/08/16 18:24

三種三様
記録的とも言える多雨な八月になってしまいました。今日もまたしつこく・・
自然観察、特に昆虫を主対象にしたそれにとっては、嬉しくない日々の連続です。
ここに掲載した3枚は、辛うじて晴れ間が覗いた日に撮影した画像です。
今を盛りと鳴き続けるセミの親戚・カメムシを3種。
まずは、ツユクサに止まっていたホシハラビロヘリカメムシから。
下膨れのどっしりした体形。カメムシとしては標準的と言っていいでしょうか。
アカヒメヘリカメムシ(推定)
こちらは、すっきりしたストレート体形で体もミニサイズ。
吹けば飛ぶ様な、頼りなささえ感じるアカヒメヘリカメムシです。
注目は、虫本体後方、葉っぱの上にポツンと見える白い球形物体。
接近撮影中に、お尻から突如出現しました。
一瞬、産卵したのかなと思ったのですが、どうも雰囲気的に違う様な・・
草の汁を吸って生きるカメムシ達。どうやらこれはその結果のオシッコだったみたい。
変なオヤジがつきまとってうるさい。オシッコひっかけてやれだったかも・・
ミナミアオカメムシの幼虫
カメムシの多くは、幼虫時の姿と成虫時のそれが大きく異なるケースが多い。
これは南方種・ミナミアオカメムシの幼虫です。
成虫時同様に緑色がベースなんですが、紅色も混じった模様が、かなりどぎつい。
擬態は止め、逆に目立たせて、毒があるから襲うなよって言っているのかも。
実りの秋も間近。その時を目指して成長中の幼虫達も結構苦労が多い様です。

※本日撮影の画像ではありません(8/13に都内で撮影)

見習うべきは・・2017/07/28 19:47

見習うべきは・・
じりじりと照りつける陽射し。それを避ける様に身を隠す昆虫を多く目にします。
このアオスジアゲハもその一例。
木立の中、日陰になる場所を探している感じで飛びながら、ここにひらりと・・
樹木の葉に止まるこんな姿は産卵時限定と思っていましたが、これは明らかに翅休め。
元気な蝶たちも、人間同様に暑すぎるのは苦手な様です。
ブチヒゲカメムシ成虫
この暑い時期をあえて選んで成虫化する昆虫も多数。
代表種は各種セミたちですが、カメムシの仲間・ブチヒゲカメムシもその一つ。
やや装飾過剰気味ですが目を惹く事は間違いなし。ついレンズを向けたくなります。
私が今日レンズを向けたのは、そんな理由だけではなくて・・
その訳は下の画像で・・
ブチヒゲカメムシ幼虫
同じ草むらで昨日撮影した同種の幼虫です。
場所的に見て、この幼虫が脱皮して上の成虫になった可能性が大と推測。
その誕生祝いとして、レンズを向けたくなったと言う訳。
本格化した暑さの勢いに促されて、成虫に・・
そんな動きを見せる昆虫は、この種だけではない筈です。
と、言う事で、熱中症に気を使いながらの昆虫観察散歩を励行中!。
身の安全を考慮すれば、アオスジアゲハの行動を見習うべきなんでしょうが・・

※7/28と7/27に都内で撮影
※SONY α7II / FE 90mm F2.8 Macro

未熟な飛行家2017/06/16 20:11

未熟な飛行家
樹下の草地で目にした、今まさに飛び上がろうとしている昆虫。
見慣れないその姿に、はて、これは何者ぞ?・・
体の大きさ(特にお腹の太っちょぶり)に対して、余りにも貧弱な翅だなぁと・・
飛び上がれず、ちょいブザマ
見た目の危なっかしさに見合う感じで、飛び上がろうとはしたけれど、ヨロヨロ・・
このまま下にころげ落ちてしまいました。
どうやら、飛ぶ事には、まだあまり慣れていない感じ。
さて、この未熟な飛行家の正体は?・・背中の白黒模様で大体察しは付きますが・・
ヨコヅナサシガメの終齢幼虫
これは、4/15に近くの木立で目にしたヨコヅナサシガメの終齢幼虫です。
背中の模様から判断して、これの成長した姿が、今日のアレで間違いなし。
約2ヶ月の間で、背中にも翅が生え、空を飛べる成虫に変身完了と言う訳。
あとは、飛翔テクニックが上達さえすれば、コンプリート!。
他の昆虫を襲う肉食性のカメムシです。さーっと飛んできて、鋭い口吻をブスッと・・
襲われる立場の昆虫たちにとっては、何とも恐ろしい強敵がまた一つ誕生です。

※6/16に都内で撮影(参照画像は、4/15に撮影し、同日当ブログにも掲載済み)

見かけによる/よらない2017/06/15 20:43

見かけによる/よらない
草の葉に止まっていた、細くてヒョロッと長いやつ。
今の時期になると、たまに見かけるイトカメムシでした。
今日は何やら黒い物と一緒に写ったので、何だろうねと詳細観察してみたら・・
イトカメムシが殺戮行動中
この通り、頭部から出た口吻(ストロー)が、黒い物体に向けられていました。
画像では被写界深度外で不明瞭ですが、目視では、それは明らかに昆虫でした。
タマムシの仲間・クズノチビタマムシと思われます。
と言う事で、これは、虫が虫を襲う残虐シーン(体液吸い取り中)だったと言う訳。
それにしても、いかにも弱々しい体形のこいつが、こんな事をしでかすとはなぁ・・
人は見かけによらないと言いますが、昆虫にもずばり当てはまる事なんですね。
ムシヒキアブ
イトカメムシは ”見かけによらず” ですが、これの場合は見かけのイメージどおり。
昆虫を捕らえ口吻を突き刺して体液を吸い取る殺戮者・ムシヒキアブの一種です。
行動はイトカメムシと同様ですが、こちらは見るからに、それをしそうな雰囲気。
今日は、殺戮行動の合間の休憩中らしく、口元に何も確認出来なかったのが幸い。
でも、休憩後は、再び飛び上がって、イメージどおりの行動に移る筈です。

※6/15に都内で撮影

今日のデカ・チビ2017/05/28 20:10

今日のデカ・チビ
濃さを増す草むらの緑。そんな中にちょっと違和感を覚えるものが・・
草の茎かと思ったのですが、凝視してみたら案の定。
サクラの若葉と共に幼虫デビューしたナナフシモドキの成長した個体でした。
体長約10センチ。体の長さから言えば、向かうところ敵なしって言う感じ。
で、生態的にも、成長のあとが見られるのかと言えば・・
ナナフシモドキ
それについては、幼虫時代比、全く変化なしって言う感じですね。
昼間は、この様にダラーんと伸びきって、やる気が全く感じられない態度。
そして、夜になると起きだして、葉っぱを食べる日常を送っているらしい。
でかい割に目立ちにくい擬態の巧みさに助けられての安易な生活なんでしょうね。
アワダチソウグンバイ
デカイものを目にした後は、葉っぱの先に止まる超ミニサイズの昆虫を・・
アワダチソウグンバイ。体長約3ミリ、そして吹けば飛ぶ様なペラペラの体です。
遠目には葉っぱの上に落ちたゴミにしか見えないけれど、やる事は結構悪質。
ナスやサツマイモ等の葉っぱを食害する農業害虫とされています。
存在感が感じられないチビだけど、農薬が中々効きにくい厄介者らしい。
昆虫は見かけによらないの一例ですね。

※5/28に都内で撮影