落下物の効用2017/03/11 20:58

落下物の効用
若草が生え始めた草地で目にした変なもの。
この形から大体察しは付きましたので、そーっとひっくり返してみたら・・
アシナガバチの巣
予測通り、巣穴がハニカム状にびっしりと並んだアシナガバチの巣でした。
既に用済みの巣らしく、中に幼虫の姿はありませんでした。
ところで・・後になって気づいたのですが、画像を拡大して確認してみたら・・
アシナガバチの巣にナナホシテントウが・・
巣穴のひとつ(画像中央やや上)に、赤地に黒点の見慣れた模様が・・
成虫で越冬中のナナホシテントウでした。
この種は、枯れ落ち葉の陰や樹皮の裏に潜り、暖かい春の訪れを待つ習性を持ちます。
この巣穴はまさにその習性にぴたりマッチしていたみたい。
更に、テントウの下方に小さなカタツムリ(茶色)の姿も確認出来ます。
この巣、冬越しの生物にとっての絶好の共同住宅として再利用されている様です。
白日のもとに・・
これは去年の12/11に撮影し、当ブログに掲載した画像です。
形から見て、今日目にした巣と同一のものと思われます。
木の細枝に固定されていたのですが、強い北風に煽られて枝が折れ落下したらしい。
そのことが、ヌクヌクの場所を求めていた生物に幸いしたと言う訳ですね。
自然界の巡り合わせって、結構うまい具合にシンクロしているんだなぁと・・

※3/11に都内で撮影。最下段の参照画像は2016/12/11に撮影

俄然活気づくのは・・2016/09/11 20:20

俄然活気づくのは・・
秋雨前線が居座り、週明け以降数日は、雨模様の日が続きそうです。
そうとなれば、俄然元気づくのがこれ。結構複雑な模様の殻をまとったカタツムリ。
セミの声がぴたりと止んだ木立の下、秋の草に止まってにょろっとしていました。
ハラビロカマキリの成虫・メス
秋の象徴・エノコログサに来る昆虫を待ち構えているのでしょうか。
そこに狙いを定めて、すぐ脇の葉に止まっていたのはハラビロカマキリ成虫でした。
幼虫時に見せたお尻をくいっと曲げる姿は、既に遠い記憶の彼方。
見違えるほど堂々とした体形に成長していました。
お腹もぷっくり膨らんで、いつでも産卵OKって言う雰囲気さえ感じられる程。
コカマキリ成虫
お尻くいっと曲げポーズの常連と言えば、コカマキリ幼虫も抜かす事が出来ません。
それの成長した姿がこれ。今やご覧の通りまっすぐです。
”小” と付く名前が示す様に、オオカマキリやハラビロに比べれば、ずーっと小型。
しかし、精悍なミリタリーカラーのせいもあり、受ける印象は結構威圧的。
この先、他種に負けぬ鮮やかなハンティングテクニックを披露してくれる筈です。

※9/11と9/9(コカマキリのみ)に都内で撮影

真夏の雨大歓迎2016/07/31 20:35

真夏の雨大歓迎
見る見る形を変える旺盛な夏雲。
天気も至って不安定で、晴れていたかと思えば、また雨が降り出すの連続でした。
雨の止み間をついて歩いた観察地。そこには真夏の雨大歓迎の者達の姿が・・
泥面を見つめるルリシジミ
今しがた止んだ雨でしっとり濡れた地面。それを見つめるルリシジミです。
落ち葉の上に止まり、雨で濡れた翅を乾かしている様にも思えたのですが・・
ルリシジミの吸水行動
仔細に確認したらこの通り。
細いストロー(口吻)が、落ち葉の下の泥面に突き刺さっていました。
泥の中にミネラル分を補給する為、ある種蝶が行う吸水行動だったと言う訳。
近くでは大形のアオスジアゲハも同様の行動を見せていました。
暑い夏を乗り切る為には、今日の様な夕立的な雨が不可欠と言う事らしい。
小さなカタツムリ
かんかん照りの日にはさっぱりだけど、今日は随所で目にしたのがこれ。
葉っぱの上を這うカタツムリです。
断続的に降る雨に ”ほんと、今日はいいお日和だなぁ”。
このチビカタなんて、葉っぱの上に残った小さな水溜りに顔を突っ込んでいました。
いくら湿り気が好きとは言え、こうまでしなくてもねぇ・・

※7/31に都内で撮影

雨上がりに・・2016/07/09 21:40

雨上がりに・・
さっきまで降っていた強い雨の名残で、しっとり濡れた大木の幹。
2匹のニイニイゼミが止まっていました。
遥か見上げる高い所に止まる事が多いセミですが、今日はほぼ人の目の高さに・・
ニイニイゼミ
お陰で、こんなに接近しての撮影も可能でした。
雨に濡れてしまった為、逃げようにも、思う様に体が動かなかったのかも・・
ニイニイゼミは、東京で目にするセミの中では、最も早い時期に姿を現します。
当然、梅雨時の雨に対しても耐性はある筈なんですが、やはりこんな日はダメ。
本調子に戻るのは、明日の天気の回復次第でしょうか。
カタツムリ
雨大歓迎!。俄然活気づくのがこれですね。
幹を這う姿を多数目にしました。
彼らにすれば元気いっぱい・・とは言っても、その動きは超スロー。
翅が乾きさえすれば、完全復活するであろうニイニイゼミとは大違い。
それぞれのキャラの違いとは言え、見ていてじれったくなる程でした。

※7/9に都内で撮影

頼り甲斐のある・・2016/02/06 21:34

頼り甲斐のある・・
越冬中の小さな生命にとって、でんと構える太い樹木は頼り甲斐のある存在の筈。
例えばこれ。太い幹に出来た窪みに身を潜ませるカタツムリです。
少し不明瞭ですが、その下には白い綿状物質にくるまった蜘蛛の卵も確認出来ます。
この窪みはかなり深いので、北風の直撃を避ける効果も期待できる筈。
春が来るまでの就寝場所としては、まさに理想的な環境と言えそうです。
ヒメホシカメムシ動いてた
眠っているものばかりでないところが、冬の自然の奥深さ。
木の幹のじっくり観察では、活動中の昆虫に出会う事も度々です。
今日の出会いは、ユニークな背模様を持つヒメホシカメムシでした。
動きはノロノロでしたが、クスノキの幹のゴツゴツの木肌をうまく伝って歩行中。
餌探しと言うより、眠ってばかりじゃ、身体が鈍るからねって言う事かも・・
頼り甲斐のある太い樹木は、就寝場所としてだけでなく運動場としても好適らしい。
さて、次はどんなのに出会えるかな?・・

※2/6に都内で撮影