脚力だけでは・・2020/03/24 20:53

脚力だけでは・・
アカツメクサの花に止まるいかつい姿の甲虫。
春先の野で多く見られるモモブトカミキリモドキのオスです。
モモブトと言う名前は、オスの後脚付け根に見られる膨らみからの命名ですね。
逞しいこの脚のパワーを活かして機敏に行動かと思えますが、移動は割とモタモタ。
この脚線美は、細い脚を持つメスを惹きつける為のデモンストレーションなのかも。
昆虫界のカッコマンここにありと言う事の様です。
ジャンプ力抜群のヤブキリ幼虫
見せかけだけではない脚力の凄さから言うと、ヤブキリ幼虫のこの脚は別格。
葉っぱの上で踏ん張るこの姿を見ても、跳躍力の優秀さは容易に想像出来ます。
体長に比べ、異様に長いこの後脚をくいっと折り曲げてハイジャンプ!・・
翅が生えてくる迄の命綱とも言える部位がこの脚なのかも・・
しかし今は多数誕生中の幼虫も、季節の進展につれ淘汰され数的に落ち着きます。
自然界の厳しい掟は、優れた脚力だけでは乗り越えられないものなんでしょうね。

※本日撮影の画像ではありません(3/22に都内で撮影)

若草生える場所で・・2020/03/22 19:48

若草生える場所で・・
カラカラに乾いた枯れ草の足元で、若緑色の草が数を増やし始めています。
草むらにおける世代交代の始まりを実感させられる光景です。
この先の展開は想像以上にはやい。そして、それに時を合わせる様に・・
ヨモギの葉に止まるヤブキリ幼虫
緑の復活を待ち望んでいたもの達が、続々と誕生中!。
これは、ヨモギの葉上で目にしたヤブキリの若齢幼虫です。
体色が若い草の緑にそっくりなので見分けが難しいのですが、目を凝らすと結構多数。
いかにもジャンプ力が強そうな後ろ脚を駆使して、葉から葉へ移動していました。
ヤブキリ幼虫の顔面迫写
これはそんな1匹と鉢合わせの図。
目の前に迫ったレンズに、さて、どうしたものかと困惑の表情の様にも・・
注目点は幼虫の前方にある葉っぱの傷。表面が削り取られた様な傷み方をしています。
この様な傷は、他のヨモギの葉でも多数確認出来ました。
自然な推測としては、早く大きくなりたい幼虫達の食欲の成せる結果がこの傷。
若草としては、有り難くない事でしょうが、時節柄致し方ない事なのかも・・
昆虫達の猛食を物ともしないパワーを、伸び盛りの若草は持ち合わせている様です。
なんとも頼もしい。

※3/22に都内で撮影

早春のキリギリス科2種2020/03/20 21:30

早春のキリギリス科2種
若緑色の草も次第に数を増やしていますが、カラカラに乾いた枯れ草が依然主流。
そんな草むらで出会った巨大サイズの昆虫。成虫のまま越冬するクビキリギスです。
枯れ草の繁みを縫ってモソモソ・・何だかかったるそうな動作で移動していました。
クビキリギスの赤い口
動きが鈍いからと言って、うっかり手を出すのは禁物!。
見るからに怖い真っ赤な口。これでガブリとやって離さない凶暴性を持つとか・・
越冬明けの今は、まだ半分寝ぼけ気味の様ですが、それでも・・ですね。
ヤブキリの若齢幼虫
こちらは若草が生えるエリア限定の住人(?)ヤブキリの若齢幼虫です。
クビキリギス同様キリギリス科に属しますが、サイズは比較にならない位に小さい。
この先、成長に必要な食料・若緑色の草も劇的に数を増やして行く筈。
他人事ながら、よかったねと声を掛けたい気分に・・

※3/20に都内で撮影

秋の主流派は・・2019/10/07 20:40

秋の主流派は・・
四季折々に応じて、草むらの表情にもかなり大きな変化が見られます。
今目にするのは、秋到来を感じさせるこんな風景。細い茎を持つ背高な草がびっしり。
秋に多く吹く強風に耐える為の必然的な姿なんでしょうか。
秋の草に止まる
そんな物腰の柔らかい草の群落の中に棲む昆虫とは?・・
必然的に、この手の軽量級が主流派と言うことでしょうね。
身のこなしが軽快なこれは、キリギリスの仲間のホシササキリ。
小さいし、草の色と同等の保護色なので目立ちませんが、かなりの数を確認出来ます。
ホシササキリ
基本的に草と同系色の緑色ですが、背中には茶褐色の翅を背負っています。
今は緑色が主流の草むらですが、徐々に枯れ色の比率が増して行く筈。
その時への対応も万全と言う事でしょうか。先を読んでますね。

※10/7に都内で撮影

嵐に耐えて・・2019/10/03 20:30

嵐に耐えて・・
先日の台風による後遺症が懸念された秋の草ですが、さしたる影響はなかったみたい。
代表格とも言えるススキの穂もこの通り、何事もなかった様に開き始めました。
秋の草の特徴は強風にも負けない物腰の柔らかさ。その特性が功を奏したんですね。
イヌタデ
風に煽られたらひとたまりもない感じの細長い茎。その先端に粒状の花がびっしり。
こんなか弱そうな野草も健在でした。けなげだなぁとつぶやきたくなる様な・・
(イヌタデ)
クビキリギス成虫
こちらはけなげだなぁではなくて、その頑丈そうな体なら嵐に耐えて当然だよなぁ・・
秋に成虫となり、冬を越して来年の初夏まで生き続けるクビキリギスです。
多くの昆虫は、卵やさなぎの形で息を潜めて乗り越えるしかない長く厳しい冬。
それを物ともしない強靭さは、凄みを感じさせるこの体形からも窺い知れますね。

※10/3に都内で撮影