巧みに融け込む ― 2020/11/18 20:18
そんな環境に巧みに溶け込むのが、今を生きる昆虫達に求められる特性でしょうか。
その一例がこのオオカマキリ・雌。
褐色+緑色の配色で、デカい割りには、周辺環境との見分けが付きにくい。
残された使命は、最適な場所を丹念に探し歩いて、立派な卵のうを産み付ける事。
目のいい野鳥の攻撃を避ける為にも、この巧みな塗り分けが効果的なんでしょうね。 草の陰からヌーっと顔を覗かせた、とんがり頭の変なやつ。
こちらは全身褐色で、冬枯れの野への対応バッチリと言う感じ。 キリギリスの仲間のクビキリギス。
カマキリ達とは違い、成虫のまま冬を越せる耐寒性能抜群なやつ。
こうして緑が残っている環境にいると、それなりに目立ってしまうのは致し方ない所。
周囲が枯れ色一色に染まる時までは、忍びの術を駆使する必要がある様です。
そんなに待たなくても・・でしょうね。
※11/17に都内で撮影
なんでこんな所に?・・ ― 2020/07/13 19:58
物凄い顔に出会った ― 2020/07/04 20:04
成熟の域に達したキリギリスのオスです。
幼虫の頃には草食性でしたが、成虫時には凶暴な肉食性に変化します。
その食性変化を端的に表しているのがこの怖い顔と言う訳ですね。 今日のこれは草の葉上にとまっていた為、全身像を出来ましたが、まれな体験かも。
成虫になると、草の繁みの奥に身を潜めて生活する事が多くなります。
姿は見えないけど、チョン・ギースと言う独特の鳴き声が草むらの奥から・・
子供の頃の夏休みの記憶につながる懐かしい音。それを耳にするのも、もうすぐ。 同じ草むらでは、背中に翅が生えかかった終齢幼虫も確認出来ました。
ガッシリとしたこの体形から推測すると、既に肉食性に移行済みかも・・
食べられる側の昆虫たちにとっては、いよいよ油断大敵な日々に突入ですね。
※7/4に都内で撮影
多彩なキャラが・・ ― 2020/06/07 20:15
まだ小さいながら、全身から漂う雰囲気にはぴーんとした緊張感が漂っていました。
若齢幼虫のうちは草食性、そして成長するにつれて他の昆虫等を襲う肉食性に・・
既にその段階に足を踏み入れた頃でしょうか。 いっぽうこちらは生涯を通して草食性。心優しき胴長昆虫・ナナフシです。
草の葉上でくたーっと伸び切っているのが常ですが、これは珍しくりきんだ状態。
カメラの接近に気づいて、威嚇のポーズをとっているつもりかも・・ でも、りきみは長く続かず、すぐに又くたーっと・・
お陰でこんな顔面接写も楽々ゲット出来ちゃうと言うわけ。
多彩なキャラを持つ昆虫たちが顔を揃え始めた草むら。
楽しみがいっぱいの時期にいよいよ突入です。
※6/7と6/6に都内で撮影
淘汰の法則が・・ ― 2020/04/04 19:23
くたーっとしたリラックスポーズをとっていたのは、ヤブキリの若齢幼虫でした。
今の時期、目を凝らして観察すると、信じられないほど多数の生息を確認できます。 これは、リラックスするのは後回しにして、今まさにお仕事中の同種幼虫。
止まっていたのはサクラの若葉。”今の時期の葉が一番おいしいのよ” って食欲全開。
幼虫の前方にある大きな食い跡は、この幼虫が残した物と思われます。
食欲全開で食べまくり、皆が揃って成長すれば、草むらはヤブキリの成虫だらけに・・
・・とならないところが昆虫世界の不思議。淘汰の法則が厳然と存在する様です。
さて、この幼虫は、その狭き門を無事くぐり抜ける事が出来るのでしょうか。
※4/4に都内で撮影