やりきれない2017/12/16 21:12

やりきれない
薄曇りの空の下、枯れ色に変わった水草の繁みが陰鬱な雰囲気を漂わせていました。
枯れ草を押しのけて、若い緑が復活する迄には、長く厳しい厳冬の日々が続きます。
ヒメクダマキモドキの悲しい姿
岸辺の草地に目を移しても、状況は同じでした。
僅かに緑色が散見されるものの、視界の殆どが枯れ色に占められていました。
そんな中、寂しい気持ちを更に増幅させるものとの出会いも・・
枯葉の上に横たわりびくともしないヒメクダマキモドキのメス。
この個体については、以前から何度か観察を続けてきました。
枯れかかったヘクソカズラの葉に止まり、息も絶え絶えだった終末期の個体です。
今日目にしたのは草の繁みの下の地表。体色も暗く濁り、明らかな絶命状態でした。
身を預けていた葉と共に地上に落下、やがて土に還ろうとしている様子。
こんな寂しい光景は、出来れば目にしたくないもの。
しかし、これが、今の自然のあるがままの姿です。何ともやりきれない。

※11/16に都内で撮影

気が滅入る2017/12/10 19:51

気が滅入る
流れて来た雲が、西に傾いた陽を覆い隠す様に掛かり始めました。
途端に、空気の冷え込みが一層厳しさを増した感じ。
通い慣れた観察地にも、いよいよ真冬の雰囲気が濃厚に漂い始めました。
ハラビロカマキリのメス
そんな中、しぶとく延命中の昆虫の姿を目にするとほっとします。
これは、陽射しを背に受けて日光浴中のハラビロカマキリのメス。
鎌を構えての戦闘態勢ですが、一時の様に人を威嚇する様な活気はありません。
無事産卵を終え、今は心穏やか。余生を精一杯生き切る段階に入った様です。
ヒメクダマキモドキの悲しい姿
らしくはないけれど、生存中の個体に出会えれば、それだけで嬉しい。
しかし、こんな姿だけは目にしたくないなぁと・・
以前から注目してきた、ヘキクソカズラの葉に止まるヒメクダマキモドキです。
体が固く硬直したまま。更に眼も白く濁ってしまい、既に絶命状態でした。
緑の体色が、生きている時そのままに鮮やかと言う所が、何とも哀しい。
この先、こんな場面に度々出会う事になるのかと思うと、気が滅入りますね。

※12/10に都内で撮影

色変わりする野で・・2017/12/02 20:34

色変わりする野で・・
師走の陽を浴びて、水辺の草が黄金色に輝いていました。
あとは、北からの強い風を受けて、倒れ尽くすのを待つだけ。
一見華やかなこの風景も、寂しい冬景色の訪れが間近な事を告げているにすぎません。
紅葉した草の葉で・・
水辺から離れた草地でも、緑色の範囲が著しく減少中です。
枯れ色が増えつつある今、鮮やかに紅葉する草の葉が、僅かに目を惹くだけ。
そんな葉のひとつ・橙色に色づいたヘクソカズラの葉で嬉しいものに出会えました。
葉っぱに止まっていたのは、キリギリスの仲間・ヒメクダマキモドキの成虫でした。
暖かそうな葉の色に惹かれて、日向ぼっこ場所にここを選んだのでしょうか。
弱々しそうな昆虫だけど、ここ迄長寿命とは!・・生命力の強さに驚嘆するばかり。
この分だと、まだまだいけるかもね・・
オオカマキリの卵のう(最終作?)
成虫の姿は既に見かけなくなったけれど、それが残した遺産は随所で目撃可能。
カマキリ属の母虫が工夫を凝らして産み落とした卵のうも、その1アイテムです。
これは、常緑樹の枝で目にしたオオカマキリの卵のう。
随分コンパクトだなぁと、興味を持って撮影した一枚です。
もしかすると、母虫がもうこれ以上は無理って言う感じで産卵した最終作なのかも。
でも、小さいけれどしっかり形にはなっています。さてここから何匹が誕生するやら。

※12/2に都内で撮影

季節外れの・・2017/11/29 20:03

季節外れの・・
色づいた樹々の葉から今の風景と判りますが、それがなければおぼろに霞む春の空。
そんな空が広がる、季節外れの暖かさに恵まれた一日でした。
こんな陽気が長く続けばいいのですが、そうは問屋が・・って言う事でしょうね。
ヒメクダマキモドキ
季節外れの暖かさは、延命中の昆虫達にとって何よりの恵みとなった様です。
寒い日には姿を隠すヒメクダマキモドキも、日向に出て来てリラックスポーズ。
この分だとまだまだ行けるねって思いたいのですが、流石にそれは無理かなぁ・・
サザンカの花びら散る
たまにはこんな日もあるけれど、季節は着実に真冬に向かっているんだよ・・
そんな事を告げる光景にも出逢いました。
樹下に敷き詰められたサザンカの花びら。こちらはほぼ順当な今らしい光景です。
そんなに急いで散らなくてもいいんじゃないの?って、いつも思うのですが・・

※11/29に都内で撮影

数少ない出会い2017/11/21 20:36

数少ない出会い
私の足音に気づいてピンと飛び跳ね。そんな反応を見せる昆虫もさっぱりだなぁ・・
草むらでの自然観察で、毎年今の時期になると感じる寂しさです。
でも、たまには、ピンと言う反応を見せる希少種との出会いも・・
今日のそれがこれ。まだ緑が残る場所で出会ったホシササキリです。
体のどこにも傷みが見られず、まだ十分現役として通用しそうな雰囲気。
でも、この種の生存期間は11月迄。今日の出会いが見納めとなるかも知れません。
つくづく、惜しいなぁ・・
ミナミアオカメムシ成虫
こちらは、ピンと飛び跳ねず、ノロノロ。
常緑樹の緑の葉上で目撃したミナミアオカメムシです。
カメムシの多くに見られる様に、この種も成虫として越冬が可能。
天気がいい日には、ノロノロとそこいら徘徊を始めるみたい。
ミナミアオカメムシの顔
ノロノロしているのを幸いに、顔面迫写を一枚。
チャーミングな黒い瞳をキャッチする事が出来ました。
それにしても、鮮やか過ぎる位なこの緑の体色。
緑が少なくなる冬の間は、居場所選定に結構苦労するだろうなぁと・・
余計な心配はご無用と言う事でしょうけどね・・

※11/21に都内で撮影