秋の主流派は・・2019/10/07 20:40

秋の主流派は・・
四季折々に応じて、草むらの表情にもかなり大きな変化が見られます。
今目にするのは、秋到来を感じさせるこんな風景。細い茎を持つ背高な草がびっしり。
秋に多く吹く強風に耐える為の必然的な姿なんでしょうか。
秋の草に止まる
そんな物腰の柔らかい草の群落の中に棲む昆虫とは?・・
必然的に、この手の軽量級が主流派と言うことでしょうね。
身のこなしが軽快なこれは、キリギリスの仲間のホシササキリ。
小さいし、草の色と同等の保護色なので目立ちませんが、かなりの数を確認出来ます。
ホシササキリ
基本的に草と同系色の緑色ですが、背中には茶褐色の翅を背負っています。
今は緑色が主流の草むらですが、徐々に枯れ色の比率が増して行く筈。
その時への対応も万全と言う事でしょうか。先を読んでますね。

※10/7に都内で撮影

嵐に耐えて・・2019/10/03 20:30

嵐に耐えて・・
先日の台風による後遺症が懸念された秋の草ですが、さしたる影響はなかったみたい。
代表格とも言えるススキの穂もこの通り、何事もなかった様に開き始めました。
秋の草の特徴は強風にも負けない物腰の柔らかさ。その特性が功を奏したんですね。
イヌタデ
風に煽られたらひとたまりもない感じの細長い茎。その先端に粒状の花がびっしり。
こんなか弱そうな野草も健在でした。けなげだなぁとつぶやきたくなる様な・・
(イヌタデ)
クビキリギス成虫
こちらはけなげだなぁではなくて、その頑丈そうな体なら嵐に耐えて当然だよなぁ・・
秋に成虫となり、冬を越して来年の初夏まで生き続けるクビキリギスです。
多くの昆虫は、卵やさなぎの形で息を潜めて乗り越えるしかない長く厳しい冬。
それを物ともしない強靭さは、凄みを感じさせるこの体形からも窺い知れますね。

※10/3に都内で撮影

嵐のあとに・・2019/09/10 20:16

嵐のあとに・・
猛烈な風と雨をもたらした台風15号の爪痕が、通い慣れた観察地でも数多く。
これは、太枝がもぎ取られる様に折れてしまったクリの木です。
物凄い音をたててバリバリっと・・やはり並大抵の破壊力ではなかったんですね。
折れ枝にとまるオンブバッタ
被害はクリの木だけにとどまらず、雑木林の多くの木に及んでいました。
樹下の地表には多種多様な折れ枝が散乱していました。
その中の一本に、ちょこんと止まっていたのは、オンブバッタの成虫。
嵐をどの様にやり過ごしたかは?ですが、”何でもなかったよ” の涼しい顔?・・
秋の終盤まで活動を続けるバッタです。台風への耐性は意外と強いのかも・・
クビキリギス幼虫
草の葉に紛れる様な姿でじっと静止していたのは、クビキリギスでした。
まだ翅が伸びきっていないので、これから成虫への変身を遂げる幼虫ですね。
キリギリスの仲間の中では珍しく、成虫のまま冬を越す長寿命でタフなやつ。
あの程度の嵐でへこたれる様じゃ、クビキリギスの資格なしって言う事?・・

※9/10に都内で撮影

迫力満点な目2019/07/21 20:21

迫力満点な目
薄曇りの空の下、夏草が繁る草むらで出会った迫力満点な目。
脚を踏ん張ったポーズから、今にも襲いかかって来そうな感じさえするのですが・・
キリギリスのメス成虫
全体像がこれ。立派に成長したキリギリスでした。
お尻に鋭く尖った産卵管が生えていますので、成熟の域に達したメスですね。
ここ迄成長した個体は、繁みの奥に潜んでいる事が殆どですが、今日は表舞台に・・
そうしたいところだけど、蒸し暑くてたまらないのよと言う事だったかも・・
それにしても、この姿を目にして頭に浮かぶのは、4月中旬のあの出会いの記憶。
ギョロ目が多数
その記憶とはこれ。同じ草むらで出会った今年初遭遇のキリギリス若齢幼虫です。
ヨモギの葉の大きさとの対比から判る通り、その大きさは超ミニ。
これが大量に誕生してピンピンと飛び跳ね!。何とも賑やかな事になっていました。
それから3ヶ月超、数度の脱皮を経て、今日見たあの姿に成長したんですね。
但し、4月の時点で目にしたあの幼虫全てが、順調に成長出来た訳ではありません。
外敵の攻撃などの困難を乗り越えた幼虫だけが、今日見たあの堂々たる姿に・・
そして、来春の幼虫誕生につながる産卵を粛々と行う。
そんな生存サイクルを思うと、昆虫世界の厳しさを改めて実感させられます。

※7/21に都内で撮影。幼虫は4/13に撮影し同日記事に載せた画像の引用掲載です。

梅雨空の下の飛び跳ね系2019/07/15 20:41

梅雨空の下の飛び跳ね系
連休最終日も今ひとつすっきりしない空模様。
強い雨こそ降らないものの、重い雲に覆われがちな一日になりました。
こんな空の下、草むらの昆虫達もしーんと静まり返っていたかと言うと・・
オンブバッタ幼虫のペアー
さにあらず。特にバッタやイナゴ等、飛び跳ね族の動きが活発でした。
これはオンブバッタの幼虫。小さくて気が付きにくいのですが、その数多数。
草の葉から葉へ、ピンピン飛び跳ねていました。
その元気の素は、旺盛に繁り始めた夏草の葉です。
2匹が止まるこの葉っぱにも盛大な食い痕が出来ていました。
小さい体で良く食うなぁと感心する事しきりでした。
脱皮直後のオンバッタ
更に数を増す為に、現在、鋭意量産中!。
これは一段階大きくなる為の脱皮を終えたばかりの個体です。
ついさっき脱ぎ捨てたばかりの殻とにらめっこの図。
こんな小さい殻に良く収まっていたもんだなぁと感慨にふけっている様にも・・
堂々としたキリギリス成虫
数回にわたった脱皮は完了。そんな完成形の姿を見せていたのはキリギリス成虫。
幼虫時のか弱い姿からは想像出来ない程の威圧感が漂っています。
幼虫時は春の花などをかじっていたのですが、今は他の昆虫を捕食する肉食系。
獰猛な性格が顔にあらわれていますね。
草の葉を猛食するツチイナゴ
オンブバッタもキリギリスも秋の終わり迄にはその姿を消してしまいます。
しかし、このツチイナゴは、そのもっとずーっと先まで・・
成虫の姿で冬を越す珍しい飛び跳ね系です。
その為には大いに食べて体力づくりに励むことが必須な筈。
今がまさにその時。猛烈な勢いで草の葉をかじっていました。
この先長いから大変だねと、声を掛けたい気分に・・

※7/15に都内で撮影