やられ強い花?2018/04/22 20:40

やられ強い花?
今の時期の草むらで目立つ花と言えば、ハルジオンが筆頭格に挙げられるでしょうか。
とにかく凄い勢いの群生ぶりで、白あるいは薄紅色の彩りを披露しています。
その彩りに惹かれてやって来る昆虫の数も極めて多し。
今日はアオスジアゲハの吸蜜風景を目にする事が出来ました。
誕生後間もないと思われるのですが、既に翅には欠損部が生じていました。
花の数が多いので、飛び回るのに大忙し・・その結果と言う事の様です。
花芯をかじるコアオハナムグリ
こちらも大忙し。黄色い花芯に取り付いて猛食中のコアオハナムグリです。
この種の甲虫の食事法は、この様に花芯部分をガリガリかじる事。
正に花をぶっ壊すと言った感じです。花にとっては全然嬉しくない訪問客かもね・・
イモムシも愛好者?
甘いケーキみたいな花芯の愛好者は、甲虫だけにとどまりません。
こんなへんてこりんなのもご執心の様子。種類は不明ですが小さなイモムシでした。
これが孵化して誕生する成虫も、きっとハルジオンの花が大好きな筈。
果たしてそれが花にとって歓迎出来る訪問客なのかは判りませんが・・
徹底的にやられたハルジオンの花
とにかく春の昆虫たちにとってのアイドル的存在と言えそうです。
結果として、こんな惨状を呈する花も数多く見受けられる事になります。
全く手加減と言うものがありませんね。
それでも毎年春になると花盛りとなるハルジオン・・まさにやられ強い花なのかも。

※4/22に都内で撮影

そろそろ嫌われ者?2018/04/16 20:57

そろそろ嫌われ者?
鮮やかな若緑の葉の上に、違和感を感じさせる黒っぽい甲虫が止まっていました。
近づいて見たらこれ、コガネムシの一種・ビロードコガネ成虫でした。
その名の通り、つや消しの体表面の質感が、いかにもビロードの布地っぽい。
思わず触ってみたくなりましたが、ぽろっと転げ落ちて、バイバイ・・
今季初、それなりに見応えのある甲虫との出会いはあっけなくジ・エンドに・・
花のシベをかじるヤブキリ幼虫
地味な色調の画像の後は、かなり派手目のを一枚。
赤いチューリップの花に止まるヤブキリ幼虫です。
初期の頃に比べると、体もでっぷりして、成長の跡がありあり。
知恵もだいぶついて、花の中でも特に美味しい部分が解って来たのでしょうか。
で、花芯のシベをムシャムシャ。でも、そこは花にとって肝心かなめの部分です。
花は、”そこをかじられちゃ困るんだけどなぁ” と言う気持ちに違いありません。
春に咲く花のお友達って言う感じだった幼虫達ですが、そろそろ嫌われ者に?・・

※4/16に都内で撮影

ほんと悪だよなぁ・・2018/04/08 20:02

ほんと悪だよなぁ・・
春の野の花と昆虫の関係について観察しました。これはジシバリの花で目にした光景。
花びらに止まっている緑色の小さいやつはキリギリスの仲間・ヤブキリ幼虫です。
今の時期は、花に止まって、それをバリバリ食べるのが日課となっています。
この花の花びらにも食い跡と思われる欠損が数カ所確認出来ます。
しかし、この程度じゃ満足出来ていない筈。更にムシャムシャが進む事間違いなし。
その具体例は下の画像で・・
ひどく食われたハルジオンの花
これは同じく野に咲く春の花・ハルジオンの様子です。
画像左上に例示したのが花本来の姿。中央のは昆虫の食害にあった姿です。
花びらも正常比・小さ過ぎますし、花芯部分にもほじくられた形跡がありあり。
かなりの猛食家の食害にあった事は間違いありません。
ヤブキリ幼虫辺りが有力容疑者と言えそうです。それにしてもひどい事するなぁ・・
タンポポに止まるモモブトカミキリモドキ
これは今の時期、タンポポの花で良く目にするモモブトカミキリモドキです。
私見、いかにも悪そうな風体で、花に対してひどい事をしそうな感じなんですが・・
花粉を食べるモモブトカキミリモドキ
接近して詳細を確認したらこの通り。
花のシベに取り付いて、花粉だけを器用に食べていました。
”見かけによらず繊細な事をやるじゃん” って言うのが率直な感想。
”虫はみかけによらない事もあり” と実感させられました。
それにしても、あのキリギリス属の幼虫達、ほんと悪だよなぁ・・

※4/8に都内で撮影

意外と策略家?2018/04/06 22:01

意外と策略家?
花壇に植えられたチューリップの花が見頃を迎えています。
様々な色の大柄な花が春の風を受けてゆらゆら・・正に春爛漫を象徴する感じ。
これだけ目立つと、蜜や花粉を求める昆虫達の気をひかない筈もなく・・
今日も来客の数多数でした。で、全てがハッピーだったかと言うとやや微妙。
それと言うのも、チューリップ特有のこの花形に原因があって・・
この花形に原因が・・
ティーカップ状の花ですから、蜜や花粉を提供するシベは花の底部に潜んでいます。
その周囲は、切り立った絶壁状の花弁で囲まれていると言う訳。
さて、これが昆虫達の採食行動にどう影響するかと言うと・・
ナミテントウ絶壁を登る
その一例がこれ。花の中で目にしたナミテントウです。
花粉が体に沢山ついていますので、食事を終えて満腹の状態らしい。
で、花の外に出ようと花弁を登り始めるのですが、うまく行きません。
花弁は絶壁状の壁ですから、脚が滑ってすってんころりんの連続・・
すってんころりんのナミテントウ
もといた場所(花の底部)に転落することが度々でした。
この画像では、完全にひっくり返っていますね。
こうなると起き上がるのにも一苦労。見ていて気の毒になる程でした。
体に付着する花粉も更に増えてしまった筈。
花粉まぶしのモモブトカミキリモドキ
これは、絶壁登りに成功し花弁の淵までたどり着いたモモブトカミキリモドキです。
ご覧のとおり、体に黄色い花粉がびっしり付いていました。
ナミテントウ同様、花の中で悪戦苦闘した結果と思われます。
正に花粉まぶし。花粉を媒介して欲しいチューリップとしては、しめしめの筈。
チューリップって、ああ見えて、意外と策略家の花なのかもね。

※4/6に都内で撮影

区切りがついた2018/04/01 21:27

区切りがついた
サクラの花びらが、水面に沢山浮かんでいました。
あっけなく過ぎ去ってしまった今年の花見頃を象徴している様にも・・
この風景の注目点はもうひとつ。
上方、枯れ色の水草(ヨシ)に混じって、所々に新鮮な緑色が顔を覗かせていました。
季節の進展の確かな手応え。この先枯れ色と緑色の逆転現象が急速に進みそう。
やはり、サクラの開花は、季節に区切りをつける明確な指標だったんですね。
キリギリスの幼虫
昆虫の世界にも、はっきりと区切りがついた感じ。
それを感じたのがこの光景。タンポポの花を食するキリギリス幼虫です。
同属のヤブキリが一足先に誕生していましたが、それを追って本家がいよいよ・・
ピンピン飛び跳ねる昆虫は草むらを元気づける存在。
この先、その種類も増えて、ますます賑やかになって行きそうです。
※付記:キリギリスとヤブキリの区別は、体側面に黒っぽい線があるかどうかです。
キリギリスにはそれがあります。
モモブトカミキリモドキ
今の時期に誕生する昆虫にとって、タンポポの花は食欲を満たす有難い存在です。
今日は、こんな渋めな昆虫もやって来ていました。
一見するとカミキリムシに見えますが、偽物のモモブトカミキリモドキ成虫でした。
何だか怖そうな印象ですが、この種が食べるのは、野に咲く花オンリー。
一部のカミキリムシの様に、樹木を枯らす様な悪事は働かないそうです。
見栄え的にコワモテなのは、敵に襲われない為?・・

※4/1に都内で撮影