離れすぎ2018/07/02 20:09

離れすぎ
昆虫の数の増加にあわせ、それを捕食するクモ達の活動も活発になっています。
網を張るもの、葉っぱの上で待ち伏せをするもの、それぞれのスタイルで奮闘中。
これは網を張るタイプの一つ・コガネグモのメス。
何しろデカイし、色合いも派手なので、目立ち度は抜群。
こんなのに騙される昆虫っているの?って思えますが、自信たっぷりの態度。
この怪しげな模様は、昆虫達を惹きつける魔術の様な力を持っているんでしょうか・・
コガネグモのオス
これは、同じ網に止まっていたオスです。
メスと比べて、体が一回りもふた回りも小さいし、色合いも凄く地味。
体格差は昆虫の世界ではよくある事なんですが、クモでも同じ法則が成り立つ様です。
さらに興味を惹かれたのは、両者の位置関係。その様子を下の画像で示します。
コガネグモのメスとオスの位置関係
すこし離れた場所から撮影した、同じクモの画像です。
生い茂った草に紛れて見難い為、色付き矢印でメスとオスの位置関係を示しました。
ピンクの矢印の先にいるのがメス。黄色の矢印の先がオスです。
同じ網に止まってるのに、これだけ離れているなんて、かなり異常。
これで本当に夫婦なの?って疑いたくなる位の疎遠ぶりでした。
ベストポジションを占めるのはメス。遠慮して離れた場所にオスと言う図式の様です。
もしかすると、あまり近づき過ぎると、メスに食われる危険があるからなのかも・・
何事も起こらない事を祈りながら、この場所を後にしました。

※本日撮影の画像ではありません(7/1に都内で撮影)

雨の日は・・2018/06/23 19:53

雨の日は・・
沖縄地方が梅雨明けしたとの報道があった日。
東京は、梅雨真っ只中を感じさせる様な雨模様の一日になりました。
強まったり弱まったり、しつこく降り続く雨に、草むらもしーんと静まり返って・・
クズの葉上にいたオオカマキリ幼虫も、完全に戦意喪失と言った感じ。
顔に溜まった水滴を振り払おうともせず、じーっと固まっていました。
ジョロウグモ幼体の緻密な網
超小型のジョロウグモ幼体も、獲物が掛からない網の中央で、今日は暇だなぁ。
所でこの網、思わず見とれてしまう程、緻密な張り方ですね。特に中心部なんて・・
折角の苦心作も、あいにくの天気に邪魔されて・・と言う結果に終わった様です。
明日以降に期待と言う事でしょうね。
カタツムリはVマーク
カマキリもクモも、一日でも早い梅雨明けを希望と言ったところでしょうか。
一方、こちらは、”梅雨明けは出来るだけ先の方がいいよ” かも・・
雨が降れば俄然活気付くカタツムリ。V字にひろげたツノがその元気さの証明です。
野に生きる物達の雨に対する気持ちは様々。観察者としては、やはり雨は苦手かな。

※6/23に都内で撮影

怖いなぁ・・2018/06/22 21:01

怖いなぁ・・
草の葉の上を音もなく滑る様に進む、ダークカラーの怪しげな昆虫。
頭デッカチと言うか目玉デッカチと言うか・・只者ではない雰囲気に溢れていました。
トウキョウヒメハンミョウの捕食シーン
名前はトウキョウヒメハンミョウ。そしてこの昆虫の素性をとらえたシーンがこれ。
葉上で小さなアリを捕らえ、シャムシャやっている一コマです。
前方にも同様のアリ。この葉上では同時に2匹のアリが餌食になったらしい。
人の歩く先を案内する様に進む習性から、道教えなんて親しげな別名もあるけれど・・
小昆虫にとっての恐るべき殺戮者と言うのがその実像だったと言うわけ。
虫は見かけによらないの一例かも・・って言うより、見かけも十分に怪しいですが。
ジョロウグモの幼体
トウキョウハンミョウは歩く殺戮者。一方クモの多くは密かに網を張る殺戮者。
その中でも代表的とも言える種が、このジョロウグモでしょうか。
成長すればかなりの大きさになる種ですが、今はまだミニミニサイズ。
ところで、今日見かけたこれは、近くに抜け殻を引っ掛けたままでした。
ワンサイズ大きくなる為の脱皮を、ついさっき済ませたばかりだったみたい。
この先も数度の脱皮を行なって堂々とした体形に・・
その為にも、虫よ、早くこの網にいらっしゃいなんでしょうね。怖いなぁ・・

※6/22に都内で撮影

こんな日はお休み・・2018/06/16 21:00

こんな日はお休み・・
重苦しい雲がかかり続け、気温もかなり低めに推移した一日でした。
明るい陽射しのもとでは、鮮やかな彩りを見せる草木の緑も暗くしずんで・・
梅雨時なので致し方ないとは言え、自然観察をする上では嬉しくない状況。
そんな中、目を凝らして探しあてた、野の住人(?)達の様子は?・・
アオハナムグリとアリは正反対
・・基本的に、こんな日はお休みって言う感じ。
晴れた日にはヒメジョオンの花などで目にするアオハナムグリも葉上でひっそり。
そして下の葉にいた小さなアリも同じく・・の様に見えますが、さにあらず。
こちらは、ちょこまか・ちょこまか、忙しく動き回っていました。
天気に左右されない勤勉さ。さすがに、働き者のアリは違うなぁと・・
アオドウガネぐっすり
別の草にもひっそり態勢の甲虫がいました。つるんとした体表面を持つアオドウガネ。
前脚を顔の前に突き出した安定ポーズで、ぐっすり就寝中の様子でした。
でも、この種については、冴えない天気だからこうしてるとは言い切れないみたい。
この甲虫は夜行性。昼間はこの様にぐっすりだけど、日が暮れると元気が出るタイプ。
さて、今晩はどうでしょうか。
手持ち無沙汰のクモ
冴えない空模様をいまいましく感じている者が、草の葉の間に・・
判別しにくい巧妙な網を張って獲物を待つ小さなクモ。ご覧の通り収穫はさっぱり。
クモの心境を代弁・・”雨の名残の水滴が掛かっても、腹の足しにもならんわ”。
(クサグモの一種と推定)

※6/16に都内で撮影

ケースバイケースで・・2018/06/09 20:54

ケースバイケースで・・
草むらで目にするクモの網。各々が工夫を凝らした張り方で昆虫を待ち受けています。
今日見たこれは、草の葉の間にハンモック状に張られた密度の高い網。
慌て者の昆虫に対しては、かすみ網的な効果が期待できる様です。
所で、私の興味はもう一つ。左側の葉っぱにいた緑色のオオカマキリ幼虫でした。
ご覧のとおり、口に何かをくわえていました。
察する所、本来クモが狙っていた昆虫を横取りしたのかと思ったのですが・・
オオカマキリ幼虫がクモを捕食
接近して確認したら、この通り。
くわえていたのはクモそのものでした。この網の施工主クサグモの一種と思われます。
昆虫にとっての脅威であるクモも、ケースバイケースで立場が逆転するんですね。
成熟したコガネグモ・メス
クサグモは小型なので、カマキリ幼虫にとっては何ともお手軽な獲物だった様です。
でも、このデカブツに対しては、どうかなぁ?・・
水草に網を張っていたコガネグモのメス。既に立派に成熟した個体でした。
クモの世界の強者 vs 昆虫世界の強者。
夏本番を間近に控え、その熱い闘いがいよいよスタートした様です。

※6/9に都内で撮影