厳しい力関係2019/10/21 20:46

厳しい力関係
夏の暑さに息を潜めていた昆虫の世界に再び賑わいが戻る秋。
それに合わせる様に、各種クモ達の活動も活発になっています。
随所に仕掛けられた網に掛かる犠牲者の数、極めて多し。
これはジョロウグモの網に掛かったモンキチョウの白色型。
堂々とした体躯のメスが獲物に取り付き、粛々と食事中でした。
・・その上方に写っているのは、メスと比較にならない位に小さなオス。
何とか獲物に有り付けないかと、徐々に接近中でした。
メスに追い払われるジョロウグモのオス
次に起こった展開はこの通り。
獲物にありつこうとするオスの接近に気付いたメスが追い払いに掛かりました。
こりゃヤバい!と言う事で、オスはすごすごと上方への避難を開始!・・
これは、クモの世界におけるメスとオスの力関係を象徴するシーンと言えます。
この体格の差ですから、到底かなう筈もありません。
何しろメスは、オスをも食いますからね・・何とも厳しい力関係ではあります。

※本日撮影の画像ではありません(10/20に都内で撮影)

花にとまる宇宙人(?)2019/09/01 19:23

花にとまる宇宙人(?)
アカツメクサの花びら越しにこちらをうかがう宇宙人。
そんな雰囲気も漂うこいつの正体は?・・
目立ち過ぎのアズチグモ
これ。ド派手な体色を持つアズチグモでした。
網を張らずに、じっと待つ伏せをして獲物を捕らえるタイプの蜘蛛。
両腕をひろげて、”カモよ、いつでもいらっしゃい” の態勢で待ち構えていました。
私の感想としては、ピンクの花に対して、その黄色って目立ち過ぎじゃないの?・・
イヌキクイモにいたアズチグモ
こちらは同じ黄色タイプのアズチグモ。
秋のヒマワリとも言えるイヌキクイモの花に紛れると、この様に見分けがつきにくい。
獲物捕獲の成功率は、かなり高そうでした。
この花には、蝶をはじめ、ハチやアブ等多くの昆虫が吸蜜にやって来ます。
アカツメクサにいたあの宇宙人も、ここに場所替えをした方がいいんじゃないかと・・
白色タイプのアズチグモ
このアズチグモは、全然雰囲気が異なるホワイト基調のカラーリング。
細い糸で木の葉からぶら下がって、獲物の到来を待ち受けていました。
こんなに目立っているのに、油断して、近づく昆虫っているんでしょうか。
でも、自信たっぷりのこのポーズから察するに、きっといるんでしょうね。
ドジなやつ。

※9/1に都内で撮影

秋めく空の下・・2019/08/30 20:00

秋めく空の下・・
猛暑の八月もどん詰まり。空の表情にも秋の気配が濃く漂い始めました。
盛大にわきあがる夏雲の姿はなく、幾重にも重なった筋状の雲が浮かんでいた午後。
こんな風景にぴたりハマるのは、しなやかに揺れ動くススキの穂。
そんな光景を目にするチャンスも間近に迫っています。
シオカラトンボ、依然健在
草むらでも、しなやかな秋型の草が主流になりつつあります。
そんな草の葉の一枚に止まっていたのが、夏を象徴するトンボ・シオカラトンボ。
やがて主役の座を里帰りしたアキアカネに明け渡しますが、依然健在です。
で、この草むらで何をしてたかと言うと、やたら数が多い、小さな蛾の捕食でした。
かなりセコいなぁと感じる獲物選びだけど、見栄えより栄養価重視なんでしょうね。
アリを捕らえたコハナグモ
こちらも、自分の体の大きさに比べてセコ過ぎる獲物を捕獲してやったね!のシーン。
小さなアリを捕らえたコハナグモです。
ご覧の通り、草の葉の色に溶けこむ擬態をして、じっと待ち伏せするタイプの蜘蛛。
食料探しに多忙なアリにとっては、夢中になり過ぎて注意を怠った事の結果かも・・
蜘蛛と昆虫の知恵比べ。本格化した秋の草むらでは、更に過熱化していきそうです。

※8/30に都内で撮影

現在蜘蛛事情2019/08/27 21:01

現在蜘蛛事情
夏の勢いに陰りが見え始める頃、様々な蜘蛛の姿を随所で目にする様になります。
賑わいを増し始める昆虫世界への対応を着々と進めているらしい。
これは水草の葉に網を張っていたコガネグモ。ジョウロウグモといい勝負の大型種。
このデップリ体型から察するに、既に手応え十分で満腹気分を味わっていたのかも・・
木立の中でゆらゆらしてた蜘蛛
こちらは木立の中で出会った超小型の蜘蛛。木の幹の脇でゆらゆら揺れていました。
始めはゴミかなと思ったのですが、よく見ると脚も生えてて蜘蛛である事に相違なし。
極細糸でぶら下がっていた為、まるで宙に浮いている様な不思議な光景でした。
これからしっかりとした網を張る?、或いは宙吊りのまま獲物を捕獲する?・・
とにかく素性がよく判らない不思議な蜘蛛でした。
獲物に気づいていないササグモ
いっぽうササグモは、草の葉上で待機して、目前にやって来る獲物を捕獲するタイプ。
画像下側にいる、針だらけの脚を持つ蜘蛛がそれ。因みに尖った部位がお尻です。
このシーンの見どころは、画像上部、葉っぱの先に止まっている変な形の昆虫です。
カメムシの仲間・アワダチソウグンバイ。吸汁をする為、この草にやって来たみたい。
で、ササグモとしては、待ちに待ったお客さん到来で、やったね!の筈が全く無関心。
頭が下に向いているので、後ろにいる獲物が視野に入っていない様です。
でも、いつ体の向きを変えるか判りません。クンバイ君には早めの避難をお奨めです。

※中段の画像は8/27に、他は8/25に、いずれも都内で撮影

凄腕の猛者も・・2019/08/06 20:23

凄腕の猛者も・・
樹下の草地で目にした不思議な光景。草の葉の下で逆さまになっていた大形アブです。
宙に浮いている様に見えますが、実は極細の蜘蛛の糸に引っかかっての宙吊りでした。
既に生き絶えていましたので、網の主の蜘蛛としては、大収穫にウハウハ?・・
ハエを捕食中にムシヒキアブ
蜘蛛の餌食になっていたのは、これ。
他の昆虫を捕らえてその体液を吸いとる荒技の使い手・ムシヒキアブでした。
その荒技行使の具体例がこれ。このシーンで犠牲になっていたのはハエ。
逃げ足の早い昆虫であろうとお構い無し。抜群の狩猟能力にはただ感心するばかり。
そんな凄腕の猛者も、目に見えない程の細い糸の罠に引っかかれば、なす術なし。
上には上がいるの具体例ですね。
いい加減な網を張っていた蜘蛛
犯人とは特定出来ませんが、張った糸の状態から見て、この種の蜘蛛が容疑者かも・・
かなりいい加減な網の張り方ですが、それが逆効果で獲物に気づかれにくい様にも・・
真夏を迎え、この種の蜘蛛の網の数、極めて多し。
向かう所敵なしと言う感じの凶暴な昆虫であっても、油断大敵な時期に入った様です。

※8/6に都内で撮影