多摩川河岸にて ― 2013/08/10 19:38
涼しい川風を期待したのですが、ほぼ無風。
淀んだ空気に対岸の風景もぼんやり霞んでいました。
引き潮時に現れる干潟には、シジミ採りをする人の姿がちらほら。
ところで、手前の干潟がやけにガサガサとしていますが、これは一体?。 ガサガサの実態を望遠レンズで確認してみたのが、これ。
数え切れない程のカニが、干潟全体を埋め尽くしていました。
一斉にハサミを振り上げたり、横歩きをしたりするので、とても賑やか。 ディテールはこの通り。
このカニは胴体が薄い水色、ハサミが白色でちょっぴりクールタッチ。
時々ハサミを勢い良く振り上げる動作を見せます。
近くには同種のカニが沢山いますので、自分の縄張りを主張している様にも・・ 片方のハサミがもげてしまったのもいました。でも大丈夫。
他のカニに負けずに、ハサミの振り上げを繰り返していました。
頑張れよと声を掛けたい気分。 ここを訪れた主目的は、岸辺の草むらに生息する昆虫の観察でした。
しかしそこの眺めはこの通り。
強い陽射しに夏草が眩しく輝き、草いきれが充満して、正に蒸し風呂状態でした。
昆虫達も繁みの奥に隠れてしまい、その姿を確認する事は出来ません。 責め苦に満ちた様なそんな空間で、赤い草の実を見つけて、ほっと一息。
健康食品としても知られるクコの実です。
猛暑や日照りに負けない強い生命力の持ち主の様です。
萎えた精神への強壮作用があるとも言われていますが、何となく納得出来る感じ。 実の近くには小さな花も咲いていました。
花弁に対して、アンバランスな位に大きさなシベが目立っています。
繁殖力の強さを象徴している感じでした。
※8/10に多摩川河口付近で撮影