葉裏に逃げ込んだ・・2020/07/07 21:27

葉裏に逃げ込んだ・・
木立の下の草地を歩く私の足音に驚いてさっと飛び去った昆虫あり。
じーっと目で追った結果、ターゲットはエノキの幼木の葉裏に逃げ込みました。
無理な這いつくばり姿勢をとって、その葉裏を覗き込んでみたら・・
葉の裏で隠れんぼする蛾
確認出来たのがこれ。かなり風変わりな翅を持つ蛾の一種でした。
黒っぽい縁取りの中に半透明な部分があり、向こう側の葉の色が透けて見えています。
この特徴的なパターンを見て、私にはぴんと来るところあり。
ツゲノメイガ
それは数日前に目にしたこの蛾。
翅のパターンを突き合わせたら共通性が確認出来ました。
白日の下なので、色合いはだいぶ違って見えますが、翅のパターンはぴたりと一致。
それを頼りに調べた結果、メイガの仲間のツゲノメイガだと判明しました。
その名の通り、この種の幼虫は低木ツゲの葉を食草とするそうです。
この個体が止まっていたのも、ツゲの木。ここにいたのは産卵の為だったのかも。
今日出会った逃げ足の速い個体のお陰で、いろいろな事が判りました。
今日の個体に感謝しないといけないのかも・・

※7/7と7/2に都内で撮影

顔見て笑うな!2020/07/03 21:10

顔見て笑うな!
タブノキの幼木で目にした、ある蝶の幼虫の正面接写。
先の尖った3対の突起が、耳、目、鼻毛の様にも見えて、何とも滑稽な風貌です。
”ひとの顔見て笑うな” と言われてもね・・
アオスジアゲハ幼虫
全体像がこれ。
頭でっかちで超短縮形の体形を持つアオスジアゲハ(蝶)の幼虫でした。
この幼虫は、タブノキなどクスノキ科の若葉を食草として育ちます。
見るからに柔らかそうな今の時期の若葉は絶好の育児食となっている様です。
食い荒らされた葉っぱ
生え始めたばかりの柔らかそうな葉っぱが集中攻撃を受けていました。
その食いっぷりの凄さはこの通り。
ちょっとかじっては、目移りをして隣の葉っぱへ・・と言う事で、やり放題な感じ。
この幼木をあえて選んで産卵した親蝶の先見の明は、まさにズバリでしたね。
ハルジオンに来たアオスジアゲハ
参考に成虫の画像を掲載します。
光る稲妻みたいな斑紋が、黒いベース色に映えて、実にカッコいい。
幼虫と成虫の姿に大きな差異があるのは、蝶の世界の通例だけど、これも又ですね。

※幼虫は7/3に、成虫は2019/4/28に、いずれも都内で撮影

ニイニイゼミが鳴いた日に・・2020/06/29 20:11

ニイニイゼミが鳴いた日に・・
私として、今季初めてセミ(ニイニイゼミ)の鳴き声を耳にした日。
いよいよ季節が次のフェーズに足を踏み入れた事を実感させられました。
そんな日に、雑木林の樹下で多く目にしたのがこんな光景。
まさに伸び盛りの草の蔓(つる)・・くるくるっと巻いて更に上へ・・
さてどっちに伸びようか?・・
中には、ちょっと迷い気味と言う雰囲気の蔓も・・
さて、この先どっちに伸びたらいいものやら?・・
クズの蔓上のマルカメムシ
こちらも旺盛な伸び具合を見せるクズの蔓。
その上を器用に伝い歩きしていたのは、ころっとした体形のマルカメムシでした。
この種の好物はずばりクズの蔓が内包する汁。
ほんと、いい季節に入ったなと大喜びの毎日でしょうね。
卵のうを抱きかかえる母蜘蛛
樹上で鳴き始めたセミ、汁を求めて早足で歩きまわるカメムシ。
雑木林にも、真夏の雰囲気が濃く漂い始めました。
そんな中、エノキの幼木で目にしたこの光景には、全く変化なし。
6/27の記事で紹介した、白い卵のうの中に眠る幼蜘蛛の卵を護る母蜘蛛です。
この通り、卵のうを大事そうに抱きかかえるポーズを崩していませんでした。
母親としての使命を全うしようとするその姿に改めて感動させられました。
さて、卵のうから多数の幼蜘蛛が這い出すのは、一体、いつ?・・
セミ達の鳴き声が更にボリュームを増す頃でしょうか。

※6/29に都内で撮影

バリエーション豊富な・・2020/06/28 21:28

バリエーション豊富な・・
小さな花にお似合いの小さな蝶。ジシバリの花で吸蜜するヤマトシジミです。
傷みが見られない翅から判断して、成虫デビューから間もない個体と思われます。
ムラサキツバメ
シジミチョウは、種類の多さで、蝶の中でも一大勢力を築いています。
体の大きさや斑紋のバリエーションも極めて豊富。
これは大型で斑紋が地味なタイプ。林間で出会う事が多いムラサキツバメです。
名前にムラサキとある通り、翅を開くと鮮やかな紫色の斑紋が現れます。
今日はそれを披露してくれる事もなく、慌ただしく飛び去ってしまいました。
この種の幼虫の食草はマテバシイの葉。産卵もそれを対象にして行われます。
この個体は、その葉の在り処を探索中だったのかも知れません。

※6/27(ヤマトシジミ)と6/28(ムラサキツバメ)に都内で撮影

無事誕生の時を・・2020/06/27 21:51

無事誕生の時を・・
雑木林の樹下に拡がる草地。そこで今多く目にするのが背丈の低いエノキの幼木です。
雨の恵みを受け、すくすくと育ち、色とりどりの若葉をつける時期に入りました。
エノキの幼木に白い物体が・・
そんな幼木のひとつで目にした ”ピンと来る光景” がこれ。
画像中央やや上、若葉の合わせ目に見えている白い物体がピンと来た対象です。
”ははん、あれだな” と言う事で、さらに近づいて確認してみたら・・
身を挺して卵を護る母蜘蛛
この通り、白い真綿状の塊に小型の蜘蛛が張り付いていました。
大事に抱きかかえる体勢から想像できる通り、これは産み落とした卵の保護材。
母蜘蛛が、自らの体から出す細い糸を緻密に組み上げた、いわゆる卵のうです。
中には、沢山の子蜘蛛の卵が孵化の時を待っている筈。
その時まで、こうして身を挺して幼い命を護るのが母蜘蛛の使命なんでしょうね。
昆虫ファンとしては憎き存在の蜘蛛だけど、こんな一面を目にするとちょっとね。
とりあえず、無事、子蜘蛛誕生の時を迎えられるといいねと思ってしまいました。

※6/27に都内で撮影