甲虫の夏来たる2020/07/06 21:46

甲虫の夏来たる
昆虫世界の真夏は、各種甲虫の賑わいで本格的に幕を開けます。正に大小様々。
これは小さい方の代表格・マメコガネです。別名ジャパニーズビートル。
日本から北米に渡った個体が農作物に甚大を被害を与えたとして恐れられています。
私の観察地でも、野草の葉を激しく食い荒らすシーンに度々出くわします。
なりは小さいけれど、決してあなどれない存在と言えそうです。
寝こけているアオドウガネ
なりはデカいけど、いつも寝こけているのんびり派・・そんな印象の甲虫がこれ。
葉陰で惰眠をむさぼるアオドウガネです。
昼間は、この様に寝こんでいて、日が暮れた後に活動を始める夜更かしタイプ。
植物への加害度がどれ位なのかは、現場をおさえられないので、いまいち不明。
でも、この図体から推測すると、かなりのものなのかも・・
ジョロウグモの餌食になった甲虫
硬い殻で身を固めている甲虫達は、向かう所敵なしと言う感じですが、さにあらず。
こんな光景に出くわす事も度々です。
ジョロウグモの網に掛かってぐるぐる巻きにされた甲虫。
硬い殻に護られていても、こうなってしまっては、もはや打つ手なしですね。
それしにてもこの蜘蛛、この後、どの様にしてこのカタブツを食すんでしょうか。

※7/4と7/5に都内で撮影

物凄い顔に出会った2020/07/04 20:04

物凄い顔に出会った
雨の恵みを受け、旺盛な繁茂ぶりを見せる草むら。そこで出会った物凄い顔。
成熟の域に達したキリギリスのオスです。
幼虫の頃には草食性でしたが、成虫時には凶暴な肉食性に変化します。
その食性変化を端的に表しているのがこの怖い顔と言う訳ですね。
キリギリスのオス成虫
今日のこれは草の葉上にとまっていた為、全身像を出来ましたが、まれな体験かも。
成虫になると、草の繁みの奥に身を潜めて生活する事が多くなります。
姿は見えないけど、チョン・ギースと言う独特の鳴き声が草むらの奥から・・
子供の頃の夏休みの記憶につながる懐かしい音。それを耳にするのも、もうすぐ。
翅が生えかかったキリギリス幼虫
同じ草むらでは、背中に翅が生えかかった終齢幼虫も確認出来ました。
ガッシリとしたこの体形から推測すると、既に肉食性に移行済みかも・・
食べられる側の昆虫たちにとっては、いよいよ油断大敵な日々に突入ですね。

※7/4に都内で撮影

ニイニイゼミが鳴いた日に・・2020/06/29 20:11

ニイニイゼミが鳴いた日に・・
私として、今季初めてセミ(ニイニイゼミ)の鳴き声を耳にした日。
いよいよ季節が次のフェーズに足を踏み入れた事を実感させられました。
そんな日に、雑木林の樹下で多く目にしたのがこんな光景。
まさに伸び盛りの草の蔓(つる)・・くるくるっと巻いて更に上へ・・
さてどっちに伸びようか?・・
中には、ちょっと迷い気味と言う雰囲気の蔓も・・
さて、この先どっちに伸びたらいいものやら?・・
クズの蔓上のマルカメムシ
こちらも旺盛な伸び具合を見せるクズの蔓。
その上を器用に伝い歩きしていたのは、ころっとした体形のマルカメムシでした。
この種の好物はずばりクズの蔓が内包する汁。
ほんと、いい季節に入ったなと大喜びの毎日でしょうね。
卵のうを抱きかかえる母蜘蛛
樹上で鳴き始めたセミ、汁を求めて早足で歩きまわるカメムシ。
雑木林にも、真夏の雰囲気が濃く漂い始めました。
そんな中、エノキの幼木で目にしたこの光景には、全く変化なし。
6/27の記事で紹介した、白い卵のうの中に眠る幼蜘蛛の卵を護る母蜘蛛です。
この通り、卵のうを大事そうに抱きかかえるポーズを崩していませんでした。
母親としての使命を全うしようとするその姿に改めて感動させられました。
さて、卵のうから多数の幼蜘蛛が這い出すのは、一体、いつ?・・
セミ達の鳴き声が更にボリュームを増す頃でしょうか。

※6/29に都内で撮影

バリエーション豊富な・・2020/06/28 21:28

バリエーション豊富な・・
小さな花にお似合いの小さな蝶。ジシバリの花で吸蜜するヤマトシジミです。
傷みが見られない翅から判断して、成虫デビューから間もない個体と思われます。
ムラサキツバメ
シジミチョウは、種類の多さで、蝶の中でも一大勢力を築いています。
体の大きさや斑紋のバリエーションも極めて豊富。
これは大型で斑紋が地味なタイプ。林間で出会う事が多いムラサキツバメです。
名前にムラサキとある通り、翅を開くと鮮やかな紫色の斑紋が現れます。
今日はそれを披露してくれる事もなく、慌ただしく飛び去ってしまいました。
この種の幼虫の食草はマテバシイの葉。産卵もそれを対象にして行われます。
この個体は、その葉の在り処を探索中だったのかも知れません。

※6/27(ヤマトシジミ)と6/28(ムラサキツバメ)に都内で撮影

一寸先は闇2020/06/25 20:48

一寸先は闇
網を張らずに草の葉上で待ち伏せをして獲物を捕らえる蜘蛛・ササグモ 。
この日の獲物は瑠璃色をした綺麗なハチでした。
自由自在に飛び回るハチが、なぜこんな横着な奴の餌食になってしまうのか・・
昆虫の世界も一寸先は闇と言う事を物語る光景と感じました。
(ルリチュウレンジと推定)
息絶えていたアシナガバエ
草の葉上で仰向けに転がっていたアシナガバエ。既に完全に息絶えていました。
長い脚を使って機敏に行動していたこのハエにも、全く予期せぬ事態が起った模様。
昆虫世界の賑わいが増す中、首をひねりたくなる光景に出会う機会も増えています。
レンズを向けるのも辛いけど、これもまた自然界に日々起きている現実なんですね。

※6/15と6/21に都内で撮影