野の花に来て・・2017/10/31 20:13

野の花に来て・・
まずまずの陽射しに恵まれた日、野の花を訪問中のチビ昆虫に注目しました。
小粒なイヌタデの花に止まっていたのは、アオクサカメムシの幼虫でした。
今の時期にまだ幼虫?って言う気もしますが、全然問題無し。
この種は、近づきつつある冬を成虫として乗り越える事が出来ます。
木枯らし一号も吹いたし、早く大きくならなくちゃって、花をムシャムシャ・・
ナナホシテントウ
オオアレチノギクのつぼみには、ナナホシテントウ成虫が逆さまで・・
野草の天敵・アブラムシを退治中でした。
成虫で越冬するこの種は、冬の間も枯野に僅かに残る緑の草を守り続けます。
オールシーズン対応の緑のガード役って言う訳。実に頼もしい。

※10/31に都内で撮影

いまこの姿で・・2017/10/18 20:15

いまこの姿で・・
久しぶりに青空に恵まれましたが、それも、どっしり安定してとはいかない感じ。
天気の崩れを予告する様な雲が掛かる時間帯が、次第に増え始めました。
葉の多くを散らしたサクラの木の枝先にも、アキアカネの姿は無し。
秋の情趣を堪能したい気持ちに対し、今年も天候は余りにも意地悪過ぎだなぁと・・
オンブバッタ幼虫
それでも、晴れ間が覗いた日は、昆虫達の動きも活発化してそれなりに楽しめます。
でも、手放しで楽しめるシーンばかりではないところが、何とも微妙。
例えばこれ。まだ翅も生えていないオンブバッタの若齢幼虫です。
この種は、成虫での越冬は出来ないとされています。あくまでも卵の形でだけ。
そのライフサイクルから判断して、今の時点でこの状態と言うのは余りに遅過ぎ。
この先も無事成長を続けて欲しいけど、まず無理でしょうね。なんか悲しい。
アオクサカメムシ幼虫
一方、このアオクサカメムシ幼虫については、今の時点でこの姿でも全然問題無し。
この種は、成虫のまま、林床に積もった落ち葉の下などに潜んで越冬するそうです。
今の時期は、丈夫な成虫になるために秋の草を猛食中なんですね。
オンブバッタの幼虫とは異なり、こちらは、安心して眺められる幼虫と言う訳。
冬の足音が次第に近づき始める頃、昆虫観察もかなり複雑になって来ました。

※10/18に都内で撮影

季節の落し物が・・2017/10/05 21:36

季節の落し物が・・
高空に掛かるのは、陽射しを邪魔しない軽快な雲。
空の表情が一段と秋らしくなってきました。
地表に落ちたセミの抜け殻
そんな今、地表に目を落とすと、季節の進展を示す物がいっぱい。
いわば過ぎ去った季節の落し物発見!と言えるでしょうか。
これはその一例。妙に艶かしい光沢を放っていた、小さなセミの抜け殻です。
この殻から誕生したセミ成虫の姿は、既にこの木立にはなし。
後は、周囲の枯葉や枯れ枝と共に、土に還る日を待つだけ。
地表に落ちたアシナガバチの巣
近くには、アシナガバチの巣も落ちていました。
同種ハチは、古い巣の使い回しはせず、順次新調の巣での子育てをしていくらしい。
いわば、これは、用済みのお古と言う訳ですね。
この様に、今の地表は過ぎ去った季節の落し物ばかりの寂しい状況と思えますが・・
それを否定する物がこの画像にも・・巣の直下に緑色の若芽が写っていました。
幼木の前段階の赤ちゃんみたい。周りの枯葉等を養分として、この先スクスクと・・
そんな逞しい展開を想像したくなる、ちょっぴり嬉しい発見でした。
アカボシゴマダラ幼虫
もっと具体的な、次の季節につながる感じの逞しい物にも出会いました。
エノキの幼木に止まっていたアカボシゴマダラ(蝶)の幼虫です。
当ブログでも何度かとり上げていますが、今日のこれの巨体ぶりは明らかに桁違い。
こんな立ち上がりポーズをとっている事から見て、サナギ化する寸前と思われます。
そのまま冬木立ちの中に潜み、冬を越す事になるのか・・
この後の展開は分かりませんが、その決断の時は目前に迫っている様です。

※10/5に都内で撮影

ケバケバしい・・2017/10/04 20:07

ケバケバしい・・
エノコログサの花に、トゲトゲのゲバケバしい奴が止まっていました。
背中や横腹に鋭い針状の突起が突き出しており、いかにも痛そう。
敵に攻撃された時に備えての防御策なんでしょうね。
一見してカメムシの幼虫と判りますが、さてこれが成虫になった姿とは・・
ホソハリカメムシ成虫
これは9/14に撮影した画像、ホソハリカメムシの成虫です。
さしたる特徴が見られない、ごく普通のカメムシと言っていいでしょうか。
トゲトゲの体で身を守って来たから、こうして成虫デビューの日を迎えられた。
何気なく目にする昆虫達にも、隠された成虫化への秘策が隠されているんですね。
トホシテントウの幼虫
トゲトゲでケバケバしくするんだったら、ここまで徹底してやらないとね・・
・・って言う感じのこれはトホシテントウの幼虫です。
全身に痛そうな針がびっしり。
よほど物好きじゃないと、とても手を出す気にはならないでしょうね。
さて、こう迄徹底して身を守った結果の成虫の姿とは・・
トホシテントウ
これです。トホシテントウの成虫。
この種は、テントウムシの仲間としては珍しく植物を食い荒らす害虫です。
食害されるのは、ジャガイモやカラスウリ等の葉だそうです。
悪い奴ほどしたたかに身を守って成長する。その典型例と言えそうです。
(※この成虫画像は、5/14の当ブログ記事に掲載した画像の引用掲載です。)

※特記した成虫画像以外は、10/4に都内で撮影

華麗なる(?)変身2017/09/26 20:59

華麗なる(?)変身
薄紅色のイヌタデの花、夏の暑さが鎮まる頃に多く目にする様になります。
赤い粒々をお赤飯に見立てて、アカマンマと言う親しみを込めた呼び方もされます。
そんな花のひとつに怪しげな物体が・・
風に飛ばされたゴミが引っ掛かっている様にも見えたのですが、何かおかしい。
このゴミ、風もないのにゆらゆら揺れるし、ゆっくり移動し始めました。
さては!と言う事で、さらに仔細に観察してみたら・・
クサカゲロウ幼虫
実態はこれ。背中に何か変な物を背負っている細長な生き物でした。
ここまで拡大すると、びっしり生えた白い体毛や脚も確認出来ます。
・・と言う事で、このへんてこりんな物は、クサカゲロウの幼虫と判明!。
色々なゴミで擬態しますが、今日のは一寸派手めなゴミだったので、迷った次第。
なおクサカゲロウについては、数点の画像を撮影済みですので、下に掲載します。
クサカゲロウ成虫
これが成虫です。薄緑の細長い体、薄いベール状の翅が、何ともエレガント!。
・・って、感心しながら、指でつかむと、全然エレガントじゃない事態に・・
とにかく臭いです。名前先頭のクサは、草ではなくて、臭なんじゃないかと・・
ウドンゲ・クサカゲロウの卵
クサカゲロウの一生の推移について、一番最初に観察出来るのがこれ。卵です。
楕円状の卵が、繊細な糸で草の葉等に複数個産み付けれられています。
別名優曇華(ウドンゲ)。何とも優雅な雰囲気ですね。
これが孵ると、あのゴミを背負った幼虫に・・何だかギャップあり過ぎ。
昆虫の多くは様々な形で変態しますが、この虫もかなりユニークだなぁと・・

※幼虫は9/26に、成虫は9/18に、卵は9/9に、いずれも都内で撮影。