よくぞ、今日まで・・2017/12/09 20:11

よくぞ、今日まで・・
季節の進展と共に激減する昆虫の数。
そんな中、もうダメかなと思っていた物に出逢うと、ちょっぴり感激します。
今日のそれはオオカマキリ。木の葉の繁みで日向ぼっこ中でした。
”よくぞ、今日まで生き延びたね” って声を掛けたくなります。
それと言うのも・・
オオカマキリの幼虫、歩き出す
これは、今年4月14日に初遭遇したオオカマキリの超若齢幼虫です。
草の茎に産み付けられた卵のうから、続々と誕生中だった中の一匹。
数えてみると、今日の遭遇までには、約8ヶ月の月日が流れています。
今日の成虫がこの時期に誕生したとは言い切れませんが、長寿命な事は間違いなし。
このまま年を越しちゃってもいいんだよって思いますが、さすがにそれは・・
オオカマキリの卵のう
今の時期出会える個体は、一大使命である産卵を終え安堵の時を過ごすメスばかり。
その苦心の産物を、色々な場所で目にする事が出来ます。
オオカマキリの場合は、草の茎や低木の繁みに産み付けるパターンです。
これは、ずばりその条件に合致するユキヤナギの繁みで目にした卵のう。
細枝を抱き込む様に、がっちり固定されていました。
チョウセンカマキリの卵のう
近くでは、チョウセンカマキリの卵のうも確認出来ました。
場所選びに腐心するメス達にとって、このユキヤナギの繁みはずばり最適な場所。
この分だと、来春には、ベビーラッシュの光景が見られるかも知れません。
幼虫同士の争いが起きなければいいのですが・・

※12/9に都内で撮影(幼虫の画像は、4/14に撮影し、同日のブログに掲載済み)

頼りになる存在2017/12/03 19:45

頼りになる存在
樹々の冬姿への変身が急スピードで進んでいます。
寒い北風に耐え、長い冬を乗り越えるには、まず身軽になる事が必須。
葉を散らし尽くした枝が、強い風を受けてヒューヒュー・・
そんな真冬の情景に接する日々も、もうすぐです。
幹に楕円形の物体が・・
同じく冬を乗り越えて新しい命の誕生を期す昆虫にとり、樹木は頼りになる存在。
そんな光景を、多く目撃出来る時期に入りました。
陽射しが安定して当る幹の南面で目にしたのがこれ。中央の楕円形の物体です。
イラガの繭
詳細を確認して見ると、この通り。
この秋に生成されたと思われるイラガ(蛾)の繭。幹にがっちり固定されていました。
さて、ここから誕生する幼虫とは?・・これが何とも恐ろしい奴と言う評判です。
身体中に鋭い毒針を持ち、刺されると猛烈に痛いのだとか・・人呼んで、電気虫!。
ビリビリって来る訳ですね。
とにかくこの繭については、無事冬を越せるといいねって、他人事扱いがいいみたい。
イラガの繭が複数個
同じ幹には、この様に、お古と思われる繭が複数個引っ付いていました。
イラガにとって、冬の間の託児場所として、この木は頼りになる存在の様です。
木にとっては、”頼られても、ちっとも嬉しくないよ” でしょうけどね・・
※因みに、この木はカエデです。イラガのお気に入りみたい。

※12/3と12/2に都内で撮影

野の花に来て・・2017/10/31 20:13

野の花に来て・・
まずまずの陽射しに恵まれた日、野の花を訪問中のチビ昆虫に注目しました。
小粒なイヌタデの花に止まっていたのは、アオクサカメムシの幼虫でした。
今の時期にまだ幼虫?って言う気もしますが、全然問題無し。
この種は、近づきつつある冬を成虫として乗り越える事が出来ます。
木枯らし一号も吹いたし、早く大きくならなくちゃって、花をムシャムシャ・・
ナナホシテントウ
オオアレチノギクのつぼみには、ナナホシテントウ成虫が逆さまで・・
野草の天敵・アブラムシを退治中でした。
成虫で越冬するこの種は、冬の間も枯野に僅かに残る緑の草を守り続けます。
オールシーズン対応の緑のガード役って言う訳。実に頼もしい。

※10/31に都内で撮影

いまこの姿で・・2017/10/18 20:15

いまこの姿で・・
久しぶりに青空に恵まれましたが、それも、どっしり安定してとはいかない感じ。
天気の崩れを予告する様な雲が掛かる時間帯が、次第に増え始めました。
葉の多くを散らしたサクラの木の枝先にも、アキアカネの姿は無し。
秋の情趣を堪能したい気持ちに対し、今年も天候は余りにも意地悪過ぎだなぁと・・
オンブバッタ幼虫
それでも、晴れ間が覗いた日は、昆虫達の動きも活発化してそれなりに楽しめます。
でも、手放しで楽しめるシーンばかりではないところが、何とも微妙。
例えばこれ。まだ翅も生えていないオンブバッタの若齢幼虫です。
この種は、成虫での越冬は出来ないとされています。あくまでも卵の形でだけ。
そのライフサイクルから判断して、今の時点でこの状態と言うのは余りに遅過ぎ。
この先も無事成長を続けて欲しいけど、まず無理でしょうね。なんか悲しい。
アオクサカメムシ幼虫
一方、このアオクサカメムシ幼虫については、今の時点でこの姿でも全然問題無し。
この種は、成虫のまま、林床に積もった落ち葉の下などに潜んで越冬するそうです。
今の時期は、丈夫な成虫になるために秋の草を猛食中なんですね。
オンブバッタの幼虫とは異なり、こちらは、安心して眺められる幼虫と言う訳。
冬の足音が次第に近づき始める頃、昆虫観察もかなり複雑になって来ました。

※10/18に都内で撮影

季節の落し物が・・2017/10/05 21:36

季節の落し物が・・
高空に掛かるのは、陽射しを邪魔しない軽快な雲。
空の表情が一段と秋らしくなってきました。
地表に落ちたセミの抜け殻
そんな今、地表に目を落とすと、季節の進展を示す物がいっぱい。
いわば過ぎ去った季節の落し物発見!と言えるでしょうか。
これはその一例。妙に艶かしい光沢を放っていた、小さなセミの抜け殻です。
この殻から誕生したセミ成虫の姿は、既にこの木立にはなし。
後は、周囲の枯葉や枯れ枝と共に、土に還る日を待つだけ。
地表に落ちたアシナガバチの巣
近くには、アシナガバチの巣も落ちていました。
同種ハチは、古い巣の使い回しはせず、順次新調の巣での子育てをしていくらしい。
いわば、これは、用済みのお古と言う訳ですね。
この様に、今の地表は過ぎ去った季節の落し物ばかりの寂しい状況と思えますが・・
それを否定する物がこの画像にも・・巣の直下に緑色の若芽が写っていました。
幼木の前段階の赤ちゃんみたい。周りの枯葉等を養分として、この先スクスクと・・
そんな逞しい展開を想像したくなる、ちょっぴり嬉しい発見でした。
アカボシゴマダラ幼虫
もっと具体的な、次の季節につながる感じの逞しい物にも出会いました。
エノキの幼木に止まっていたアカボシゴマダラ(蝶)の幼虫です。
当ブログでも何度かとり上げていますが、今日のこれの巨体ぶりは明らかに桁違い。
こんな立ち上がりポーズをとっている事から見て、サナギ化する寸前と思われます。
そのまま冬木立ちの中に潜み、冬を越す事になるのか・・
この後の展開は分かりませんが、その決断の時は目前に迫っている様です。

※10/5に都内で撮影