寒気がやや緩んで・・ ― 2021/01/22 18:13
ここのところの寒さに縮こまっていた身には、なによりの恵みと感じられました。
スズメ達も・・と言いたい所ですが、そう言う訳でも・・
この通りぷっくり。防寒体勢のふくら雀状態は相変わらずでした。
長い間この体勢で過ごして来たので、そうやすやすとはチェンジ出来ない様ですね。 植物の方が、気温の変化に敏感なのかも・・そう思えたのがこの光景。
びっしり花芽を付けたユキヤナギの枝。一輪だけですが、白い花が開いていました。
偉大なるパイオニアと言ったところ。でも、さすがにちょっと早過ぎだと思うけど・・ クヌギの枝で目にした物騒な形の虫こぶ。
クヌギエダイガタマバチ(蜂)の幼虫が潜むクヌギエダイガフシです。
やがてこの殻を割って成虫が誕生する筈。
寒気の緩みを受けて今日にも・・と言う事はさすがにないでしょうね。
※1/22に都内で撮影
お天道様をいただく・・ ― 2021/01/16 20:40
そんなちぐはぐな組み合わせに、やや戸惑いを覚えた真昼時でした。 こんな日に、俄然活気づく昆虫と言えば、やはりこれですね。
カラカラに乾いた草の葉上をちょこまか歩き回っていたナナホシテントウ。
獲物アブラムシはさっぱりの様でしたが、じっとしていられず、体が動いちゃう・・ 成虫だけでなく、幼虫も日向に出て来て、ちょこまか歩き回っていました。
名前に ”お天道様” をいただく昆虫は、やはり違いますね。
明日もこんな空模様であればいいのですが、予報では曇りマークがずらり。
中々彼らの望み通りには行かない様です。やはり真冬ですからね・・
※1/16に都内で撮影
まずい局面 ― 2021/01/15 18:39
葉に紛れて存在がはっきりしなかった物も白日の元にさらされる時期に入りました。
これはエノキの細枝に残されていたアカボシゴマダラ(蝶)の脱皮殻。
既に用済みなので問題なしですが、中身ありだったら、まずい局面だったろうなと・・ これは去年の12/16に撮影した同じ脱皮殻。現状とははっきり様子が違いますね。 草むらに落ちていた枯れ葉の一枚に、ふと違和感を感じて拾い上げました。
葉に細かいネットを張って絡みついていたのは、孵化途中と思われる何らかの幼虫。
暫く観察しましたが、全く進展は見られず、また元の場所に戻しました。
寒さが一層厳しさを増しつつある今の時期に、所詮、無理だったんじゃないかなと・・
※1/14に都内で撮影。2枚目の画像は去年12/16に撮影し同日記事に掲載済み。
冬木立を眺める ― 2021/01/10 21:17
澄んだ空気と早く傾く太陽。そんな今の時期ならではの眺めと言えるでしょうね。 冬木立を眺めるもうひとつの楽しみが、これ。
昆虫達が厳しい寒さの冬を越すために、樹木を利用して残した作品群の観察です。
これは見上げる高さの小枝に産み付けられたオオカマキリの卵のう。
こんな場所に産卵するのは、樹上性ハラビロカマキリの特徴と思っていたんですが・・
オオカマキリもやるんですね。それにしても、良くあそこまで登ったなぁ・・ こちらは、極く当たり前の風景。
細枝にしっかり固定されたハラビロカマキリの卵のうです。
細くて華奢な枝なので、卵のう狙いの野鳥達が止まりにくいと言う算段でしょうか。
この辺は、樹上性カマキリとしてのノウハウが活かされている感じ。
いずれにしても、無事冬越しをして、幼虫の誕生ラッシュにつながって欲しいもの。
※1/10に都内で撮影
危険が一杯の日々に・・ ― 2021/01/09 20:12
枝に残る葉は残り少な。産み付けられたオオカマキリの卵のうも剥き出し状態でした。
(画像ほぼ中央です) これは、ほぼ一週間前(1月3日)に、同じ木で同じ卵のうを撮影した画像です。
紅葉したと思ったらあっという間に散ってしまったんですね。
で、枝に産み付けられた卵のうは、隠蔽効果ゼロの状態になってしまったと言う訳。
この木を産卵場所として選んだのが正解だったのか、疑問に感じてしまうのですが・・ しかし、昆虫観察派としては、枝剥き出し状態への変容は歓迎すべき事。
あっ、ここにもあった!と、今迄気づかなかった卵のうを見つける機会が増えます。
これは今日発見した一品。がっしり枝またぎで、巧妙に産み付けられていました。 枝剥き出し状態になったのを歓迎しているのは、私だけではありません。
それを物語る光景がこれ。まさに穴だらけ。ボロボロに破壊された卵のうです。
こんなひどい状態にしたのは、カマキリの卵のうを好んで食べる野鳥達。
餌が少ないこれからの時期、目につき易くなった卵のうは絶好の越冬食と言えそう。
卵のうの中に眠る幼い命にとっては、危険が一杯の日々に突入と言う訳ですね。
※枝剥き出しは1/9に、紅葉画像は1/3に、いずれも都内で撮影