もうすぐとまだまだ2017/08/20 20:24

もうすぐとまだまだ
昨日の激しい雷雨が、季節のひとつの区切りになったのでしょうか。
うだる様な暑さが少しおさまった様に感じました。
草むらの風景も、次第に秋の気配を漂わせ始める頃。
そんな風景に似合う昆虫のひとつが、スマートな体形のツユムシの仲間です。
我が時近づくって言う事で、その幼虫たちも体力増強に余念なし?・・
これはアカツメクサに止まっていたアシグロツユムシの幼虫です。
たくさん食べて大きくなるぞ!って言う事?・・間に合えばいいけどね・・
アシグロツユムシの幼虫
ツユクサの葉っぱに乗り移って、自慢の長い触角を入念にクリーニング開始!。
秋の草むらも天敵の数多し。このセンサーの感度を良好にしておかないとね・・
ツチイナゴの幼虫
アシグロツユムシ幼虫にとって、成虫デビューの時はもはや目前。
一方、このツチイナゴ幼虫にとっては、まだずーっと先の事。
背中に翅が生えて、体色も枯れ景色に似合う茶褐色に変色して・・
そして長い冬を、緑が消え失せた枯野の中に潜んで過ごします。
繁殖行動の為の異性にめぐり合うのは、来年の春も深まった頃の筈。
いわば一般的な昆虫とは真逆のライフサイクルを持っているんですね。
”この先色々大変な事もありそうだけど頑張ってね” って声を掛けたい気分に・・

※8/20に都内で撮影

本性は変わらない2017/08/19 21:53

本性は変わらない
ここ数日の中では最も安定した空だなぁと思っていたのですが・・
気配を感じて視線を向けた西の空は、こんな感じ。
ただならぬ雰囲気の雲が、ずらりついたて状に連なっていました。
白雲に混じる濃い灰色は要注意のサインとか・・
雨をたっぷり含んでいる事の証明らしい。その後の展開はズバリその通り。
この後、数多くの落雷を伴う激しい雨に見舞われました。
この夏の本性はやはり変わりませんね。
アオモンイトトンボの雌
陽射しがまだ燦々の時に、草むらで目にしたスッキリシャッキリのイトトンボ。
緑との対比が鮮やかなアオモンイトトンボ・雌でした。
昨日の雄に続いての嬉しい出会いです。
この観察地での目撃数の減少を心配する記述を、昨日8/18の記事に記したばかり。
しかしこうして雄・雌の存在を確認出来たと言う事は、来季の再会もバッチリ!。
ぜひ、そうであって欲しいなぁと・・
アリに擬態したホソヘリカメムシ幼虫
近くの葉に目を移したら怪しい物影が・・随分でかいアリがいるもんだなぁと・・
でも何となく違和感あり。こんなにガクガク四角張ったアリっていたっけ?・・
と言う事で、しばし考え込んだ結果、以前観察した際の記憶が蘇りました。
これはアリじゃなくて、カメムシ。細長体形のホソヘリカメムシの幼虫と言う訳。
雑食派のアリは他の昆虫を襲って食べる事もあります。特に集団化の猛威たるや・・
そんなアリに似せて身を護る。実に良く考えられた擬態なんですね。
同種は成虫越冬出来るタフなカメムシです。その内その姿にもきっと出会える筈。
ホソヘリカメムシ
それまで待つのもなんなので、当ブログに掲載済みの成虫画像を参考に・・
2013/10/27の記事に載せた画像です。
アリに激似だった幼虫の面影が何となく残っているかなぁ・・

※8/19に都内で撮影(参照画像は2013/10/27に撮影)

三種三様2017/08/16 18:24

三種三様
記録的とも言える多雨な八月になってしまいました。今日もまたしつこく・・
自然観察、特に昆虫を主対象にしたそれにとっては、嬉しくない日々の連続です。
ここに掲載した3枚は、辛うじて晴れ間が覗いた日に撮影した画像です。
今を盛りと鳴き続けるセミの親戚・カメムシを3種。
まずは、ツユクサに止まっていたホシハラビロヘリカメムシから。
下膨れのどっしりした体形。カメムシとしては標準的と言っていいでしょうか。
アカヒメヘリカメムシ(推定)
こちらは、すっきりしたストレート体形で体もミニサイズ。
吹けば飛ぶ様な、頼りなささえ感じるアカヒメヘリカメムシです。
注目は、虫本体後方、葉っぱの上にポツンと見える白い球形物体。
接近撮影中に、お尻から突如出現しました。
一瞬、産卵したのかなと思ったのですが、どうも雰囲気的に違う様な・・
草の汁を吸って生きるカメムシ達。どうやらこれはその結果のオシッコだったみたい。
変なオヤジがつきまとってうるさい。オシッコひっかけてやれだったかも・・
ミナミアオカメムシの幼虫
カメムシの多くは、幼虫時の姿と成虫時のそれが大きく異なるケースが多い。
これは南方種・ミナミアオカメムシの幼虫です。
成虫時同様に緑色がベースなんですが、紅色も混じった模様が、かなりどぎつい。
擬態は止め、逆に目立たせて、毒があるから襲うなよって言っているのかも。
実りの秋も間近。その時を目指して成長中の幼虫達も結構苦労が多い様です。

※本日撮影の画像ではありません(8/13に都内で撮影)

八月の空よ・・2017/08/15 19:28

八月の空よ・・
空模様のぐずつきが解消しません。この先も数日は傘マークがずらりと・・
夏休みのピークである今の時期に、この巡り合わせと言うのは珍しい事かも・・
草の葉を傘にして雨宿り中のハラビロカマキリ幼虫も、全然調子が出ない様子。
雨の日は、獲物の動きもさっぱりだし、ほんと何とかならないかねぇ・・
ハラビロカマキリの幼虫
どの幼虫も、ほぼ同様の逆さまポーズで、じーっと固まっていました。
顔に大きな水滴が付いても、それを振り払う気力もなし?・・
お気の毒だねぇって言う事で、同情ショットを一枚。
生憎な天気続きだけど、これを乗り越えれば晴れて成虫デビューの秋が来るよ。
雨でも鳴き止まない者たちの抜け殻
ハラビロカマキリ幼虫は、揃って一時休止中。
一方、樹下に残されたこの抜け殻の主たちは、雨が降ろうがいっさい関係なし。
雨音に負けない位のボリュームで、各種セミたちの合唱が続いていました。
いまが全盛期と鳴いているセミたちに、秋の日の訪れは無し。
鳴きやんだらそれで終わりって言う悲壮感さえ感じられました。
八月の空よ、少しはセミたちにも味方してやれよ・・

※本日撮影の画像ではありません(8/14に都内で撮影)

様々な災難を・・2017/08/13 21:05

様々な災難を・・
今の時期、自然観察散歩で度々目にするのが、この恐ろしげなシルエット。
何かを探している様子で、そこいらじゅうを飛び回っています。
さて、このシルエットの正体とは・・
捕食中のキアシナガバチ
樹下のクズの葉に一匹止まっていました。
そして目にしたのは、目を覆いたくなる様な残酷シーン。
昆虫の正体は、キアシナガバチ。かなり大形のアシナガバチです。
さて、この葉っぱの上で一心不乱に進めていた行動とは・・
口元にあるのは、原形をとどめない昆虫の残骸。オンブバッタの幼虫と思われます。
それを捕らえて噛み砕き、団子状に加工した上で、巣に持ち帰ろうと言う算段。
イモムシ等が標的になり易い様ですが、まだ動きの鈍い幼虫も狙われ易いみたい。
秋の昆虫ラッシュタイムを目前にした幼虫には、正に天から降ってきた災難。
因みにスズメバチとは違い、巣に近づかない限り、人を攻撃する事はない様です。
しかし、こんな光景を間のあたりにすると、やはり恐怖心が湧き上がりますね。
ヤブキリ・雄・成虫
草むらに目を移すと、秋の活況期に間に合いましたって言う感じの成虫の姿が・・
これは、キリギリスの仲間・ヤブキリ・雄・成虫です。
一寸太りすぎだよって言いたくなる姿を目にすると、脳裏には思わずあの光景が・・
ヤブキリ幼虫の食事風景
それがこれ。今年の4月4日に、同じ草むらで目にしたヤブキリの若齢幼虫です。
まさに誕生したて。目にも止まらぬ小ささで、草から草へ飛び跳ねていました。
その数、結構多数。これらが全て、成虫になったらえらい事だなぁと・・
しかしそうはならないのが自然界の摂理。今日見た様な成虫に出会うのは稀な事。
アシナガバチに限らぬ、様々な外敵によって淘汰されてしまった様です。
秋の空気を味わえるのは、様々な災難を乗り越えた限られた個体だけなんですね。
自然はやはり厳しい。

※8/13に都内で撮影(ヤブキリ幼虫は4/4に撮影し当ブログに掲載済みの画像です)