難解極まりない花 ― 2012/06/17 20:07
特に昆虫たちにとっては、難解極まりない花みたい。
ガクアジサイを例に確認してみれば・・
外縁に配された大きな花びらの部分が本来の花と思いがちですが・・
これは装飾花で、雄しべ、雌しべを持たず、おまけ程度に咲いているらしい。
生殖機能を持つ本来の花(両性花)は、中央のもじゃもじゃ集合体なんだそう。 接近して観察してみると、たしかにそれらしい形をしています。
生殖活動に必要なしべもあるし、一寸固そうだけど花びらもあります。
蜜を求める昆虫が目指すべきは、この部分なんですね。 蜜吸いの名手ヒラタアブはその事をしっかり承知済み。
外縁の花には目もくれず、ずばりそこに降り立って吸蜜に夢中でした。 人の観賞用に改良された普通のアジサイ(西洋アジサイ)は装飾花がびっしり。
確かにこちらの方が華やかに見えますが、昆虫にとっては有り難くない感じ。
装飾花の奥に隠された両性花を目指して、窮屈な姿勢で潜り込む結果に・・
この画像にもミツバチのお尻だけが写っています。
大切な花粉媒介役に対して全然協力的じゃないですね。この花。
※6/16、17に都内で撮影