トンボも様々 ― 2012/07/06 22:58
まずはウスバキトンボ。
お盆の頃に発生するので、盆蜻蛉あるいは精霊蜻蛉と呼ばれる事も・・
外形的にはさしたる特徴もない種なんですが、注目点はその飛翔力の凄さ。
翅休めシーンに出会うのは稀。ひたすら飛び続けて小昆虫を捕獲します。
今の獲物は蚊あたりかも。刺され易い私にとっては心強い存在です。 およそトンボらしくない体形のこれはチョウトンボ。
体長に比してアンバランスな位に大きい翅が特徴です。
ひらひらと空中を漂う姿はまさに蝶そのもの。
光線状態によって様々に変化する翅の輝きも大きな魅力です。
今日出会ったこれはちょっぴり黄金タッチの輝きでした。 降り出した雨を避けて、葉裏で休むオオアオイトトンボ。
この様にゆったりと翅を開いて止まるポーズがこのトンボの特徴です。
青緑に輝く胴体の色も魅力的。
今日は雨に邪魔されてじっくりと撮影出来ませんでしたが、次の機会にぜひ。
※ウスバキトンボのみ7/5に、他は7/6に都内で撮影
あれがこうなった ― 2012/07/07 22:21
幼虫から成虫へ・・その目覚ましい変貌ぶりに驚くのも昆虫観察の楽しみです。
今草むらで良く目にするのがこれ。葉っぱの上でもぞもぞ動く白いブラシです。 横から眺めるとこんな形をしています。
蝋質の毛束をお尻に生やしているベッコウハゴロモの幼虫。
何ともユニークなこの毛束、葉っぱから落ちる時に備えての軟着陸用です。
いわば天然のパラシュートと言う訳ですね。 そしてあれがこうなった。
殆ど類似性が感じられない変身ぶりです。
立派な翅も備わって、蛾みたいに自在に飛び回れそうですが、さにあらず。
短距離をぴょんと飛跳ねる程度です。
植物の茎にじーっと張り付いてその汁を吸う食性を持っています。
派手な立ち回りは不要。地味な生き方に徹する物静かな昆虫です。
※7/1と7/6に都内で撮影
大小様々 ― 2012/07/08 20:43
草むらの定番昆虫の顔ぶれもほぼ出揃った感じ。
しかし成長の度合いにかなりの差があることも事実です。
まさに大小様々入り乱れての賑わいとなっています。
▲一口にカマキリの幼虫と言っても、現状体格に相当の差があります。
右側茶色いのがオオカマキリ。やや左前方にいるのがハラビロカマキリです。
ハラビロは秋遅くまで目撃出来る種なので、この小ささは致し方ないところ。
今に見ておれって言う感じでしょうか。 ▲ハラビロカマキリと同じく晩秋迄生き続けるオンブバッタの現状です。
比較的大きなクズの葉に止まっているとは言え、いかに小さいかは一目瞭然。
最も遅れてやって来たバッタと言う訳ですね。 ▲キリギリス系については最後の脱皮も終わり、揃って成熟の時を迎えました。
これはヒメギスの成虫です。
本家キリギリスに比べると小形ですが、黒っぽい体色のせいか迫力十分。
でもとても臆病な性格みたい。すぐに草むらの奥に身を隠してしまいます。
息を潜めて近づいて、やっと撮影出来た一枚です。
※7/8に都内で撮影
真夏の予告編 ― 2012/07/09 21:41
でも真夏の予告編としては十分過ぎる陽射しが降り注ぐ日があります。
そんな陽射しを受け、勢いづくのがこれから旬の時を迎える花ヒマワリです。
まだ小振りですが、”これからの主役は私” って言う感じで花開いていました。
まさに真夏のイメージそのものです。 いまスーパーの売り場に様々なお盆用品が並んでいます。
お盆で思い浮かぶ昆虫と言えば、名前に精霊を冠するショウリョウバッタです。
お盆の頃に目立つバッタだからなんですが、現状はまだ極小で存在感が希薄。
お盆時期は新暦、旧暦のどちらに依るかで地域毎の違いがあります。東京は今。
このバッタの旬は旧暦に準拠する八月のお盆と考えるのが妥当な様です。
一寸ややこしい。
※7/9に都内で撮影