気の長い話2012/09/04 20:59

気の長い話
ばったり鳴き止むとは行きませんが、セミの声がトーンダウンした事は確か。
そして今、次世代に生をつなぐ繁殖行動が追い込み段階に入った感じです。
この結果の新しい生命が再び地上に姿を現すのは、何年も先の事(7年後説も)。
余りにも長い地中生活です。もう少し長く地上で鳴き続けてもいいんじゃないかと・・
(アブラゼミの交尾)
ツチイナゴ幼虫
多くの昆虫は冬迄にその命を終え、卵等の形で翌年の幼虫誕生に備えます。
そんな生命循環の真逆を行くのがこれ。今季初めて目にしたツチイナゴの幼虫です。
今はまだ極小ですが、やがて成長し、そのまま越冬、初夏まで生き続けます。
ツチイナゴ成虫
これは、幼虫を目にした場所の近くで7月初めに目にした成虫です。
翅もぼろぼろに傷んで、長く厳しい季節を過ごして来た事がうかがい知れる姿。
もはや余命いくばくもないと言う感じでした。
私としては、この成虫の跡継ぎが今日の幼虫だと信じたい気持ちになりました。
無事成長して来年の7月に再び出会えたらいいなぁと・・
これも又気の長い話なんですが。

※9/4に都内で撮影(参考画像:ツチイナゴ成虫は7/1に撮影)