緑萌える草原で・・ ― 2013/04/06 23:13
人にとっては嬉しくない雨も、伸び盛りの自然には何よりの恵みとなっている筈です。
草原の草も目覚ましい繁殖ぶりを見せています。これは緑に染まるスギナの繁み。
今にも降り出しそうな曇天の下でも、これだけの鮮やかさで目に迫って来ました。 緑の中で見る紅一点。
鮮やかなコントラストを見せていたのは、アジアイトトンボ未成熟な雌。
成熟すると草に紛れる色に変わりますが、今の体色は余りに目立ちすぎです。
宿敵の目を逃れる為、周囲の環境に溶込む色をまとうのが、昆虫界の習わしの筈。
最も弱い立場にある幼体の今、その逆を行っているとは・・かなり謎な生態です。 何しろこの目立ち方です。
目のいい宿敵から見れば、一発ですね。 幼い頃から、周囲の色に溶込む擬態の常道を行っているのがキリギリスの仲間。
とにかく小さいし、体色も草そのものなので、簡単には見つけられません。
これだけ見事な擬態なら、揃って成虫になれる筈なんですが、そう言う訳でも・・
今、多数を目にしますが、成虫になれるのはその内の極く僅かって言う感じ。
見事な擬態だけでは乗り切れない自然界の掟が存在している様です。
(ヤブキリの幼虫)
※4/6に都内で撮影