葉を、花を食らう奴2013/04/17 23:23

葉を、花を食らう奴
他の木と歩調を合わせて、クヌギの木も薄緑色の若葉を沢山付け始めました。
クヌギは四季を通じ、昆虫観察者に様々な出会いを提供してくれる有り難い木です。
さて、若葉の頃と言えば・・
ミズイロオナガシジミの幼虫
さっそく出会えました。柔らかそうな若葉をむしゃむしゃ食べていた青虫。
特徴的な背中の模様から見て、ミズイロオナガシジミの幼虫と判断しました。
ミズイロオナガシジミは、6月頃に成虫となるスマートなシジミチョウです。
去年も、梅雨晴れの日にクヌギの葉に止まっている姿を良く目にしました。
この分だと今年も大丈夫そう。若葉には申し訳ないけれど、楽しみです。
ゾウムシ
別の葉には茶色のゾウムシが止まっていました。
この後、葉から落下したので、正確には?ですがカシワクチブトゾウムシと推定。
ゾウムシと言えば葉っぱを猛烈に食い荒らす事で有名です。
枝に沢山付いたクヌギの若葉達も、食い跡だらけにされてしまう日が近い様です。
シャガの花
シャガの花が見頃を迎えていました。
何とも優雅なその姿。
曇り空の下でもそのクールな色合いが印象的に目に迫って来ました。
シャガにいたヤブキリ
うっとりと見とれていたら、やはりいました。例のチビっ子ギャングが・・
今の時期、花なら何でも食べちゃうぞって言う暮らしぶりのヤブキリ幼虫です。
さてじーっと花を見つめて、次にとる行動は・・
シャガの花に食い跡が
花びらにぽっかり空いた丸い穴。ヤブキリの狼藉の痕跡と思われます。
柔らかな花びらなので、こうしたくなる気持ちは判るけど、何だかなぁって言う感じ。
アジアイトトンボの雌
昆虫の季節は足早に進んで行きます。
誕生当初は全身が赤かったアジアトンボ雌の今日の姿。
草色の体色への変貌が相当に進んでいました。
この分だとクールな体色の雄との交尾シーンももうすぐ目撃出来そうです。

※4/17に都内で撮影