樹下でヨコバイを見る2013/05/08 20:04

樹下でヨコバイを見る
木漏れ日が射す樹下の草むら。蚊が姿を現してない今は自然観察に最適の場所です。
さて、こんな場所で出会える昆虫と言えば・・
ヨコバイ
葉っぱの上に注目してみると、驚く程多くの超ミニサイズ昆虫を確認出来ます。
最も多いのが、葉っぱの色に同化したこの種のヨコバイです。
ぼーっとしている様に見えますが、とても敏感で容易に接近を許してくれません。
息を殺し、ゆっくりと近づいて一枚。
忍者ヨコバイ
別アングルから見てみると、凛々しい顔つきです。
機敏な動作で、ここと思えば又あちら。
草むらの忍者って言う趣も感じられるのですが・・
クロスジホソサジヨコバイ
同じヨコバイの仲間でも、体色を葉の色に似せて身を護る物ばかりではありません。
このクロスジホソサジヨコバイなんて、派手な色で目立とうとしている様に思えます。
体色に赤を配するのは ”毒があるから食べないでね” と言うサインが多いみたい。
他の昆虫から見れば、食べ応えがなさそうな小物でも、色々工夫しているんですね。
クロヒラタヨコバイ
このクロヒラタヨコバイは、食欲の湧かない他の物に化けて身を護る方針です。
私もこれを見つけた時には、葉っぱの上に落ちた鳥の糞かと思いました。
黒一色ではなく、それらしい白い模様を付けているところも実に芸が細かい。
小さ過ぎて目が疲れますが、樹下でのヨコバイ族の観察も結構楽しめます。

※5/8に都内で撮影