紛れ込みの名手 他 ― 2013/05/26 21:30
秋の草原を連想させる色合いに少し戸惑いを覚える程。さてこの先の展開は?。
夏の草原のイメージは一面の緑色。遅かれ早かれその方向に向かうのでしょうが・・ 色彩的には大いにイメージ違いの草原。そこに潜んでいたのはこのキタテハでした。
暖色系の自分の翅色が、周囲の色に上手く紛れ込める事を熟知している様です。
確かにこうして翅を閉じていると、草に引っかかった枯れ葉の様にしか見えません。
決して翅を開かず、この体勢でじーっと静止していました。 カゼクサの領域外では、当然ですが今の時期に見合った緑色が優勢です。
そしてそこには、一生懸命、緑の植物に紛れようとする昆虫が潜んでいます。
ナナフシもその一つ。葉にへばりついて、私は葉脈だよと主張しているみたい。
多少無理はありますけどね。 サクラの若葉にいた頃に比べたら、随分立派な身体付きに成長しました。
顔つきも大人っぽくなった・・って言うか、余り変わっていませんね。 クヌギ林の妖精・ミズイロオナガシジミは、今日も陽射しを避けて草の葉の陰。
美人は日焼けしそうな所には、のこのこ出かけて行かないわって言う事らしい。
傷みの見られない綺麗な翅を、明るい光の下で観察したい所なんですが・・ 水辺ではイトトンボの交尾シーンを多く目にしました。
前方の雄に首根っこをつかまれた雌。一寸可哀想な感じにも見えるのですが・・
トンボの世界の愛の表現はこれなんでしょうね。
かなり崩れているけれど、連結した形が愛のハート形に見えなくもないか。
(アオモンイトトンボ)
※5/26に都内で撮影