儚さと無骨さと・・ ― 2013/07/19 21:21
耳に届く鳴き声は賑やかですが、抜け殻はどこか寂しい雰囲気を漂わせます。
気が遠くなる程長い地中での生活に比べ、地上における寿命は余りにも短い。
その事を知る人の気持ちが、そう感じさせるのでしょうか。 太い木の幹にニイニイゼミの抜け殻が仲良く二つ。
色、形もそっくり。双子の兄弟って言う感じでした。
頭上では、ニイニイの合唱が止み間なく続いていました。
この兄弟の声もその中に混じっている筈。付かず離れず並んで鳴いているのかも・・ セミはどことなく儚さを感じさせる昆虫ですが、それとは正反対の凄い奴も・・
鉄製のマンホールの蓋に止まっていたイボバッタ。
ここなら誰にも見つからないだろうと信じ切っている様子でした。
確かに赤錆が吹いたこの蓋とそっくりの色・質感です。
自分のキャラ、判っているんですね。 己の擬態を信じ切っているのを幸いに、そろりそろりと近づいて顔面迫写を一枚。
何だか、顔まで錆だらけって言う感じでした。
荒れ地を生活の場とする昆虫は、これ位の無骨さが必要と言う事の様です。
※7/19に都内で撮影