当たり前だけど珍しい2013/08/14 19:57

当たり前だけど珍しい
一向に息切れしない猛暑に、私はかなり息切れ気味です。
昆虫観察散歩はお休み。ここ数日に撮影したアブラゼミの画像を掲載します。
日本では極く普通種なんですが、世界的に見れば珍しいセミなんだとか。
理由はその翅。翅全体が不透明な所がそのポイントと言う事です。
当たり前過ぎて、有り難みを全然感じないなんて言ってはいけないですね。
アブラゼミ
”油” を頭に冠した名前の語源は、その鳴き声。
食用油が、鍋で熱せられて撥ねる時のジリジリと言う音に似ているから。
熱さを更に助長する響きである事は確かです。
あれだけ大声を張り上げる理由は、求愛のためのアピール。
従って鳴くのはオスだけ。メスは発声器官を持っていないそうです。
アブラゼミの交尾
やかましい求愛アピールが功を奏すると、こうなります。
お互いにそっぽを向き合っての交尾です。
鳴き声を一切立てず、ひっそりと行われていますので、中々気づきません。
アブラゼミの風貌
数が増えるに従って、すぐ手の届く所でぼーっとしている個体を見かける事も・・
カメラをかなり接近させても、相変わらずぼーっとして逃げません。
その風貌はこの通り。貫禄十分です。
これだけ堂々とした姿なのに、地上での寿命は一ヶ月足らずなんだとか。
それさえ全う出来ずに命を落とす物が殆どらしい。セミはやはり儚いなぁ・・

※8/13と8/10に都内で撮影