台風一過の ― 2014/10/06 20:09
南方海上には次の大形台風も現れ、同じ様なコースを辿りそうとの予報も・・
台風の定期便だけは勘弁して欲しいのですが、さて?。 細くしなやかな秋の草。昨夜来吹き荒れた強風を上手にかわして健在でした。
ちょっと頼り無さげに見えるこの姿ですが、風の季節への適性は抜群の様です。 強風が吹くごとに、ペースを早める季節の歩み。
早くも色づいたイチョウの葉が、澄み切った空の青と好対照を成していました。 公園の遊歩道にはいくつもの水たまりが出来ていました。
その一つで何度も産卵を繰り返していたのが、アキアカネのメス。
しかしいくら産み落としても、そこはすぐに乾ききってしまう舗装面です。
所詮徒労にしか見えません。気の毒だなぁと言う気持ちで見つめました。
※10/6に都内で撮影
※参考:横浜郊外では、彩雲を観察出来たそうです。
右欄の■私のブックマーク「マゴマゴじいさん・10/6」に画像が掲載されています。
興味のある方はクリックしてご覧ください。
ダメージが気掛かりで ― 2014/10/07 21:57
目にしたのは、その心配が杞憂だったと感じさせる光景でした。
アキアカネも無事。穏やかな陽射しを浴びてゆったり翅休めをしていました。 とは言えこんな光景を目にする事も・・池の水に半身が浸かったアキアカネ。
台風によるアクシデント?って言う風にも見えますが、私の経験からはNO。
ついさっき発生した失敗事例と推測出来ます。
今の時期は繁殖の為、水辺に集まる事が多くなるアキアカネ。
水に近づきすぎて、ぽちゃんとやってしまう光景を多く目にします。これも多分・・
撮影後に指で摘んで救出。濡れた翅を震わせて飛び去りました。やれやれ・・ 背高ノッポなので、強風の影響を懸念していたセイタカアワダチソウも無事。
秋晴れの空に向かって突き上がっていました。 セイタカアワダチソウは、秋の昆虫にとって貴重な栄養源です。
今日も多くの種が集まっていました。これはスズバチ。
細くくびれたお腹が異様。怖いスズメバチと混同しそうな名前も微妙。
身体も大きいので、危険を感じてしまうのですが・・
しかし性格は割と穏やか。巣を壊したりしない限り、人を襲う事はないそうです。
保証の限りではありませんが・・
※10/7に都内で撮影
東の空に赤い月 ― 2014/10/08 22:22
黄色の吸引力 ― 2014/10/09 20:50
昆虫達の目に止まらぬ筈がありません。今日も沢山の来訪客で賑わっていました。
翅をせわしなく羽ばたかせながら吸蜜していたのはアオスジアゲハ。
この蝶が現れると途端に草むらが活気づきます。 ツマグロヒョウモンもこの花がお気に入り。
今日はメスの吸蜜を目にしました。
翅の基調色はヒョウモンチョウに多く見られる橙色ですが、特徴は翅端部の色。
私はこれを見るたびに、ブルーブラックのインクを連想してしまいます。 普段は、木立の中の薄暗い場所で生息しているホタルガも、白日のもとへ・・
それ程、この花には昆虫達を惹き付ける吸引力がある様です。
一緒に写っている甲虫はコアオハナムグリ。
この花の開花とともに、数多く目にする様になって来ました。 もうひとつこの花の常連とも言えるのがキンケハラナガツチバチ。
身体中に密集した毛にたくさんの花粉を付けて、いわば花粉まぶしの状態です。
花粉媒介役を期待する花にとっては、大いにウェルカムな存在の筈。
※10/9に都内で撮影
草地で、木立で・・ ― 2014/10/10 20:24
真夏には多数の生息を確認できたこの種も、ピーク時期を遥かに過ぎた感じ。
この様に、周囲の色の変化に適応出来る個体が細々と生き続けている様です。
でもまだまだ大丈夫。カメラの接近を嫌い、結構勢い良く飛び去りました。 セミの声が止んだ木立。太い木の幹にハラビロカマキリのメスが止まっていました。
これ迄は草むらでの遭遇が多かったのですが、今はこんな場所での出会いが殆ど。
秋も深まり、昆虫達に残された時間が少なくなっている事の証明です。
さて、このメス、カメラとのにらみ合いを暫く続けた後にとった行動は・・ やおら方向転換。幹の上方に向かって登り始めました。
このカマキリは樹上性。産卵も木の幹や枝に対して行う習性を持ちます。
お腹の大きなこのメスも、産卵時期がだいぶ切迫している様です。
適切な産卵箇所をめざして、いざ!。 おーい、どこ迄行くんだい?って声をかけたくなる感じ。
どんどん遠ざかって行きます。
残念ながら、このメスの産み落とした卵鞘を間近で観察する事は不可能でしょうね。
※10/10に都内で撮影