今はハラビロ ― 2014/11/01 20:51
まずは褐色個体のポートレート。画面が逆さまみたいですが、これで正常。
葉っぱの上からこちらを覗き込んで、興味深げにレンズを見つめています。 これは緑色タイプ。ちょっぴり戦闘モードですが、全然本気じゃない感じ。
ところで、気になるのは片方の触覚に付いた赤い物体。
推測するところ、昆虫に寄生するダニの様に思えるのですが、どうでしょう。 このメスの体色を何と表現していいのやら・・
緑でもないし、褐色でもないし、丁度その中間色と言った趣です。
枯れ色、緑色、いずれの環境にもうまく融け込む巧妙な擬態の様に思えます。
昆虫の数が減った今、ハラビロカマキリのメスの姿だけがやけに目立ちます。
どれもが、お腹を大きく膨らませた産卵直前の状態です。
正に追い込みの時期なんですね。
※本日撮影の画像ではありません(10/30に都内で撮影)
間に合うのかなぁ・・ ― 2014/11/02 21:43
明日は晴れの特異日とされる文化の日。
それを証明する様な秋晴れの復活、果たして間に合うのかなぁ・・ ここ数日の気温の低下を受け、水辺の風景も様変わりを見せていました。
緑から黄へ、水草の変色が足早に進んでいます。やがて一面の枯れ色に・・
ここを生活圏にしていた昆虫達に対して、最後の引導を渡す事になりそうです。 水辺の草を好むコバネイナゴも、そうのんびりしていられない時期の筈。
繁殖行動に追い込みを掛けるカップルの姿を幾組か目にしました。 今の時期、草地を歩くと、力なく飛び跳ねるオンブバッタを頻繁に目にします。
そろそろ限界?とも思えるのですが、まだこのバッタの季節の終焉は先の事。
静まり返った晩秋の草地でもその姿を目撃出来る息の長いバッタです。 指を差し伸べたら、ちょこんと乗っかって来ました。
そしてこのポーズを崩しません。
指のぬくみを心地よく感じて離れがたい様子。
他の昆虫が姿を消した後も、細々と生き続ける種は大変なんだなぁと・・
※11/2に都内で撮影
今ひとつの空の下 ― 2014/11/03 20:31
今年もそれを期待したのですが、結果的には今ひとつ。
昨日より雲の量は減ったものの、完全に取り払われる事はありませんでした。
雨の不安がなかっただけ幸いと思わなければいけないのかも・・ 雲間から漏れた光が射し込む水辺。枯れ枝にアキアカネが止まっていました。
一時の賑わいはどこへやら。たまーに見かける程度に変わってしまいました。
シャッターを押す度に、これが最後の撮影にならない事を祈りたい気持ちです。 そんな中、いかにもおニューって言う感じの翅を持つ蝶に出会うとほっとします。
ユキヤナギの葉に止まっていたベニシジミもまさにそんな一頭でした。
この分だと、秋もかなり押し詰まった頃迄、元気な姿を目に出来そうです。 ここのところ、目にするカマキリと言えば、ハラビロカマキリのメスばかり。
もう一方の代表種・オオカマキリは既に消え去ったのかと思ったのですが・・
まだ大丈夫。今日は草むらで複数のメスを確認出来ました。
気の強さは相変わらず。
カメラを近づけたら ”あっち行け” って怒られてしまいました。 あっちだよ、あっち・・
※11/3に都内で撮影
一日遅れの空 ― 2014/11/04 22:04
申し分ない程の爽やかな秋空が広がりました。 秋の陽が降り注ぐ野。
これ迄は緑色主体でしたが、黄色系の領域が広がりを見せ始めました。 すっきり晴れ渡った空のライティング効果は抜群。
曇り日には寂しい雰囲気を漂わせていたサクラの葉も見違える程に鮮やかでした。 豊かな陽射しは、秋の昆虫達にも元気パワーを注入した様です。
ここの所とんと姿を見かけなかったアキアカネに出会う事も度々でした。
その多くが、この様に地面すれすれでの日向ぼっこ体勢でのんびり。
まぁ時期的には、こうなるのも致し方ないかと思えたのですが・・ 中には結構な張り切り者も・・
”赤とんぼ、止まっているよ枝の先” って言う姿を久しぶりに目にしました。
この分だとまだまだ行けそう。
ただし、穏やかな晴れ日継続が条件と思われますが・・
※11/4に都内で撮影
散り急ぐ頃 ― 2014/11/06 22:04
やがて丸裸の冬木立に・・寂しい季節の足音が間近に迫った事を実感しました。 目を惹くのは色鮮やかな落葉樹の紅葉。しかし草紅葉にも結構見所が多い。
これなんかかなり個性的。もしかすると、虫が悪さをした結果かな?・・ 近づく台風の影響によるものか、空模様がいまひとつ安定しません。
午後になって雲行きが怪しくなり、ぽつぽつと小雨も降り出しました。
そんな中、目にしたのが葉っぱに溜まった水滴に顔を寄せるツユムシ。
いかにも飲みたそうな雰囲気。
正に露虫って名前にぴったりの動作だなと・・実際に飲んだかどうかは不明です。
※11/6に都内で撮影