冬越しの姿を見る2014/12/12 20:58

冬越しの姿を見る
今一つ晴れ切らない空。観察地には、真冬の寂寥感さえ漂っていました。
そんな中、活気が感じられるものと言えば、時折甲高く響く小鳥のさえずりだけ。
当然の事ながら、お目当の昆虫の姿はさっぱり。そして目にする物と言えば・・
アオスジアゲハの蛹
秋の野に生きた昆虫たちの遺産、次世代の命が宿る冬越しの姿です。
枯れ草の葉に付いていたのは、アオスジアゲハのさなぎ。
細い糸を張ってしっかり葉っぱに固定されていました。
気になるのはその色。枯葉とのコントラストがはっきりした緑色です。
私の目でも容易に発見出来たので、野鳥たちの鋭い目を以ってすれば当然・・
このまま無事春を迎えられる事を祈るばかり。
オオカマキリの卵鞘
クスノキの小枝にはオオカマキリの卵鞘が産み付けられていました。
ご覧の通り、枝だけでなく若芽も抱き込んでしっかり固定されています。
木にとっては、なんとも邪魔な奴に取り憑かれたもんだなぁと言う感じかも・・
ハラビロカマキリの卵鞘
別の木で目にしたこれはハラビロカマキリの卵鞘。
この場所が余程気に入ったのでしょうか。連結する形で仲良く並んでいました。
あるいは、あちこち場所探しするの面倒臭いやって、二連発かましたのかも・・
孵化の時期にはさぞかし賑やかでしょうね。
ハラビロカマキリのメス
もう親虫の姿を目にするのは無理かなぁと思ったのですが・・
先日メスを見かけたヤナギの木を見上げたら、ちょこんと。多分先日と同じ個体です。
お腹が大きく膨らんでいたので、まだ産卵場所を品定め中なのかも知れません。
カマキリの季節の幕引きは、この個体が担う事になりそうな予感が・・

※12/12に都内で撮影