迷惑な人気抜群2015/01/16 21:49

迷惑な人気抜群
陽射しが少ない林間でも平気で育つタフな木・ヤツデ。
ボール状にまとまった果実の塊がユニークで、冬木立の中では一際目立っています。
私にとっての注目ポイントは、その果実よりもむしろ葉っぱ。
その理由とは・・
ルビーロウムシ
冬の寒さをものともせず、青々と繁る葉っぱは、昆虫達に人気抜群。
昆虫観察者にとって、貴重な出会いの場を提供してくれます。
ただし、出会うのはかなりへんてこりんな物ばかりなんですが・・
例えばこれ。カイガラムシの仲間・ルビーロウムシです。
遠目にはゴミにしか見えないのですが、これでも昆虫の端くれ。
葉脈に取り付いて中の汁を吸い取り、衰弱させてしまう害虫です。
キジラミの一種
これもヤツデの葉の常連・キジラミの一種です。
その形から判る通り、セミの親戚・カメムシ目に属します。
シラミは血を吸いますが、キジラミが吸うのはルビーロウムシと同じく汁。
この他にも様々なヨコバイの仲間がやってきます。
緑が少ない今の時期に繁るヤツデ。迷惑な人気抜群は致し方ない宿命でしょうか。

※1/16に都内で撮影