変な物に注目2015/01/22 20:19

変な物に注目
冷たい冬の雨の中、自然観察に出かける気力が湧かず、今日もお休み。
いつもの観察地で、一昨日に撮影した画像を掲載します。
緑の時の面影を残しながら枯れ果てて行く野草。今の草むらを象徴する眺めです。
クズの蔓に出来たこぶ
旺盛な繁茂ぶりを見せたクズのつるも枯れ色に・・
そのつるで多く目にするのが、この様にぶっくり膨らんだこぶ。
これは昆虫の産卵を受け、植物が異常反応を起こして自ら作り出した虫瘤です。
異常反応を起こさせたのは、参考表示したオジロアシナガゾウムシ。
このこぶの中には、春に誕生する次世代の命が数匹眠っています。
かなり頑丈そうな作りなので、何の不安もなく長い冬を越せそうです。
クヌギハナカイメンフシ
同様の虫瘤は木の枝でも確認できます。クヌギの枝に実ったこれも虫瘤。
ちょっと見には、たわわに実った木の実にしか見えません。
名前はクヌギハナカイメンフシ。クヌギハナカイメンタマバチと言う蜂の仕業です。
ルビーロウカイガラムシ
虫瘤に次の命を託す者もいれば、成虫そのものが植物に寄生して冬を越す者もいます。
セイタカアワダチソウの枯れ茎に止まっていたこれはルビーロウカイガラムシ。
別名ルビーロウムシで、カイガラムシの仲間です。
形はおよそ昆虫らしくないけれど、立派にその仲間。
冬の昆虫観察は、この様な変な物への注目が必要になります。
それなりに楽しいのですが・・

※本日撮影の画像ではありません(1/20に都内で撮影)