完璧な覚醒2015/03/07 19:51

完璧な覚醒
自然観察の立場からは嬉しくない雨も、春を目指す自然にとっては不可欠な物。
地面すれすれに目をやれば、それを証明する光景を数多く目にする事が出来ます。
例えばこれ。落ち葉を跳ね除けて立ち上がったロゼット葉。
まさに活力溢れる光景。長かった冬の眠りからの完璧な覚醒です。
トサミズキの冬芽
固く閉ざしていた樹木の冬芽も、変身の時を迎えています。
これはトサミズキの冬芽。
今日現在、まだこんな姿を見せる物が殆どですが・・
トサミズキの花
別の枝では、早くもこんな光景が・・
個性的な形をした花がぽつぽつと吊り下がっていました。
芽の数が多いだけに、花盛りとなれば、一面の黄色に埋め尽くされる筈。
もうすぐです。

※3/7に都内で撮影

印象違い2015/03/08 20:20

印象違い
風を受けしなやかに揺れる細枝に、爽やかな緑の葉。
そんな女性的で優美なイメージのヤナギですが、春先の姿はかなり印象が異なります。
綿毛をまとった冬芽が割れて姿を現したのは、何だかへんてこりんな花。
春を迎えた喜びを表わしているにしても、ちょっと過激過ぎる様な気が・・
私はこれを目にすると、怒って毛を逆立てた猫を連想してしまいます。
この頃はおとなしい
これは2/1時点の冬芽です。
この頃は、おとなしい猫だったんですけどね・・

※3/8に都内で撮影(参考画像は2/1に撮影)

一気にパッと2015/03/10 21:03

一気にパッと
季節の変わり目にありがちな不安定な空模様が続いています。
重く垂れ込める雲。本当の春はまだ遠いのかなぁと感じるのですが・・
ヒカンザクラ
暗い空の下、そこだけが妙に華やかな一角がありました。
彩りの主は、ヒカンザクラ(緋寒桜)。
枝から吊り下がる釣鐘形の花が特徴の早咲きのサクラです。
ヒカンザクラ
季節の足踏みがあるにせよ、旬の花はちゃんと咲く時を認識している様です。
今日現在、まだ固く閉じた蕾も多数。
しかし春の陽射しに恵まれれば、一気にパッと行きそうな雰囲気。

※3/10に都内で撮影

そろそろ終止符2015/03/11 20:48

そろそろ終止符
戻った青空にぽっかり浮かぶ春型の雲。
しかし吹く風はまだ十分に冷たく、マフラーを持ってくれば良かったなぁと・・
画像左のソメイヨシノの蕾も大分膨らんで来ました。
行きつ戻りつの季節の歩みにも、そろそろ終止符が打たれる頃でしょうか。
タンポポ
地面すれすれに目を落とせば、それを裏付ける眺めを数多く確認できます。
これ迄は地面にへばりつく様に咲いていたタンポポですが、今やこんな姿のも・・
お日様に少しでも近寄りたくて、ひょろひょろっと伸び上がっていました。
フキノトウ
同じくひょろひょろっと伸び上がっていたのがフキノトウ。
葉っぱの間から恐々と顔を覗かせていた頃とは大違いのパワフルな姿でした。
フキノトウの花
先端には小粒の白い花が開き始めていました。
ここまで成長してしまったら、苦味が強くて食用にはとても適さないらしい。
これからは目で楽しむだけ。
爽やかな若緑を愛でるだけでも、春だなぁの気分を十分に味わえます。

※3/11に都内で撮影

木の葉の赤ん坊2015/03/12 21:31

木の葉の赤ん坊
長い冬を乗り越えた樹々の葉芽が割れて顔を覗かせたのは、木の葉の赤ん坊。
今至る所でこんな光景を目にする事が出来ます。
この時期限定のフレッシュグリーン。春を迎えた喜びに溢れた色合いです。
(イボタノキ)
ミノムシ
しかし依然冬姿の木も多数。これは丸裸の枝で目にした一寸面白い物体です。
蛾の仲間・ミノガの幼虫が潜む所謂ミノムシと思われます。
ご覧の様に、葉っぱを上手く組み合わせて、雨露を除けるバリアを構築しています。
地上に落ちて枯れ果てるしかない木の葉も、こうして有効活用されれば本望かも・・
さて、建築のエキスパートがバリアから顔を覗かせるのはいつ頃でしょうか。

※3/12に都内で撮影