劇の進行は早足2015/09/29 21:24

劇の進行は早足
始まったばかりと思える秋の昆虫ステージですが、劇の進行はかなり早足です。
その事を示すのが、アキアカネ・雄のお腹の赤色。
高原から帰還した当初に比べ、その鮮やかさが格段に強まった様に感じます。
良き伴侶に巡り合う為には、視覚的アピールが必要って言う事らしい。
魅力的な赤色にクラクラっと来た雌との出会いも間近と思われます。
アオモンイトトンボの産卵
いま水辺は、トンボ雌雄の出会いの場所として、かなりの賑わいを見せています。
そんな中、ひっそりと産卵を繰り返していたのが、アオモンイトトンボの雌。
トンボは、雌雄連結での産卵や、雄の見守り下での産卵が多いのですがこの種は単独。
そのひたむきな姿を見るにつけ、他のトンボに襲われるなよって言う思いが・・
シバスズの雌
草地ではコオロギの仲間の鳴き声が、秋の雰囲気を盛り上げています。
鳴いているのは雄だけ。その美声で雌を惹きつけようと言う算段ですね。
しかし声はすれども、その姿は中々って言うのが、カメラマンとしては辛いところ。
あっ、見つけたと思って、そーっと近づいてゲットした一枚がこれ。シバスズです。
でもこれ、お尻に産卵管が生えているので雌・・と言う事で鳴きません。
草の葉に止まり、どこかに隠れて美声を張り上げている雄たちを品定め中でしょうか。
因みにこの種・雄の鳴き声はジージージー。
子供の頃、ミミズが鳴いているって勘違いしていたのは、どうもこの声らしい。

※9/29に都内で撮影