理想的なキレイキレイ ― 2015/11/06 18:44
今の時期に潜む危険 ― 2015/11/07 21:02
人を襲う事もあるアシナガバチの一種・セグロアシナガバチの顔面です。
普段なら怖くて近づけない相手ですが、今日は何だか動きが緩慢でした。
これは枯れ木の割れた枝先で、じーっとしているのを幸いにゲットした一枚。 これは、割れた枝先にたどり着く前に見せていた姿です。
枝の表面をじっくり検分しながら歩いていました。
この種の女王蜂は、木の割れ目や石の隙間等に隠れて越冬する習性を持ちます。
時期的にもぴったり。そんな冬ごもりの場所探し中の個体だったのかも知れません。 様々な昆虫が冬ごもりの準備に追われる今。そこには大きな危険も潜んでいます。
これは、草むらの枯れ草の茎先で目にした光景。
尖った茎先に突き刺さった黒い昆虫の死骸です。
この様子から想定できるのは、モズの貯食行動(はやにえ)。
ゲットした獲物をこの様に、鋭利な物に突き刺して保管しておく習性です。
今日も声高に鳴き交わすモズの高鳴きが盛んでした。
冬ごもりの準備に多忙な昆虫達も、それだけに夢中になっているとグサッと・・
大いにあり得る事だから怖い。
※11/7に都内で撮影
晩秋に降る雨は・・ ― 2015/11/09 20:58
雨に濡れた路面に敷き詰められたおびただしい数の落ち葉。
まだ散り尽くしてはいませんが、そうなるのももはや時間の問題と思われます。 蜘蛛の網越しに見上げる空は、秋の爽やかな空とは全く異質な表情でした。
網には、数匹のジョロウグモが確認出来ますが、獲物らしき物は皆無。
網に引っかかっていたのは、木の葉のクズだけでした。 秋の草に止まるハエトリグモも、獲物がさっぱりで、ほんと暇だなぁ・・
青空よ早く戻れって言う表情の様にも・・
(ネコハエトリ) こんな日は、草むらにも閑散とした雰囲気が漂っています。
僅かに目にしたのは、この小さなオンブバッタだけ。
生彩を失い始めた草の色に合わせる様な、少しうす汚れた感じの体色でした。
このバッタに許された生息時間は、まだだいぶ残されている筈。
この先更に渋い色合いの個体との出会いが続きそうです。
出会えれば嬉しいけど、被写体としてのインパクト度がイマイチなんだよなぁ・・
※11/9に都内で撮影
カメムシ最強! ― 2015/11/10 21:09
そんな中、結構頻繁に目にするのがカメムシの仲間達です。
いやに余裕があるなって思いますが、それも当然。
成虫で越冬可能な種が多いのだとか・・超スリムなこれもそのひとつ。
イネ科植物の害虫として知られるクモヘリカメムシです。
今は猫じゃらし(エノコログサ)に止まる姿を多く目にします。
しかしそれらの草もやがて枯れ果てる定め。この先は結構厳しいだろうなぁ・・ 木の葉の裏に、麦チョコが4粒って言う趣のこれはマルカメムシです。
この小さなカメムシも、成虫越冬OKのタフなやつ。
冬の野でも、この様に集団を組んで春を待つ姿を目にする事になります。 小粒なくせに、悪名高き例のカメムシ臭の発生能力は抜群。
それも集団でと言う事になると、遠くからでもその存在を察知する事が容易です。
忍び寄る寒さを強力な匂いで跳ね除ける。
昆虫世界では、正にカメムシ最強!って言っていいのかも。
※本日撮影の画像ではありません(11/9と11/4に都内で撮影)
垂直どまり ― 2015/11/11 20:28
今日も、目を凝らしてやっとって言う感じでした。
今日の主たる出会い場所はここ。傾きかけた陽の光が良く当たる木の幹の西面でした。
この画像では2頭のメスが写っています。 真っ赤なお腹を持つオスもこの場所がお気に入り。
ご覧の通り、ほぼ垂直状態で、木の幹にお腹をべたっと密着させての翅休めです。
陽射しを目一杯浴びるには、このポーズがベストと言う事らしい。
これ迄目にする事がなかったこのポーズ。季節の進展を思い知らされました。 昨日迄のぐずついた空から一転。穏やかな秋空に恵まれました。
しかし問題はその質。陽射しは豊かでも、暖かさが殆ど感じられません。
アキアカネが見せた垂直どまりのポーズも、むべなるかな・・
今日は、初の国産JET旅客機・MRJが、こんな青空に向かって飛び立った日。
さて、アキアカネ達にも、颯爽と空に飛びたつ日が再び訪れるのでしょうか。
今日の姿を見るにつけ、かなり気がかりです。
※11/11に都内で撮影