冬枯れを知らぬ木に・・2016/01/31 19:57

冬枯れを知らぬ木に・・
寒さが一段と厳しさを増す今の時期、自然はその彩りを急激に失いつつあります。
水草の緑に覆われていた水辺も、いまやこんな状態に・・
鮮やかさとは対極にある無機質な枯れ色に埋め尽くされていました。
時ならぬ鮮やかさ・ユキヤナギ
そんな寂しい眺めが広がる中、この一角だけはちょっと別次元。
遅い紅葉を見せていたユキヤナギ。葉はほぼ散りましたが、いまだにこの彩り。
枝そのものが紅色系の色合いを持つためか、視界が赤く染まって結構派手。
おまけに、それぞれの枝には、春を待つ花芽がびっしりと並んでいます。
この木に関しては、冬枯れと言うステップはいっさい無い感じ。
早くも一輪・ユキヤナギの花
その事を物語るものも見かけました。
たった一輪だけですが、こんな姿が・・
花期は4月頃とされていますので、いくらなんでも早過ぎ。
周りの花芽も、これにつられて一斉になんて事は、まずないでしょうね。
オオカマキリの卵鞘二連発
冬枯れとは無縁な木。そのパワーに惹かれて、次世代の命を託す昆虫の数も多し。
と言う事なんでしょうか。ユキヤナギはカマキリ達の産卵場所として人気抜群。
オオカマキリ、ハラビロカマキリ、チョウセンカマキリ等の卵鞘を数多く目にします。
例えばこれはオオカマキリの産物。面白いなと思ったのはこの産み付け方。
同じ小枝に二連発で産み落としたって言う訳。よく見ると部分的に繋がっています。
よほどこの場所が気に入ったんでしょうね。
さて、ユキヤナギにとって、この状況は嬉しいものなのかどうか?・・

※1/31に都内で撮影