早春の樹下で・・2016/02/16 20:30

早春の樹下で・・
長い冬を乗り越えて来た雑木林の樹下。
落ち葉や折れ枝などが散乱する眺めに変わりはないのですが、少し変化が・・
枯れ色ばかりだった地表に、まだ部分的ですが、若い緑の存在が確認出来ます。
まさに春の芽生えって言う感じ。嬉しくなって、更に近づいてみると・・
フキノトウ
フレッシュなグリーンゾーンの構成要素のひとつがこれ。
落ち葉の間から、ひょっこり顔を覗かせたフキノトウでした。今はまだ超低姿勢。
でも、明るい春の陽の後押しさえあれば、ぐんぐん伸びれるよって言う感じ。
気温の高低差に戸惑う日々ですが、春が確かに始まっている事を実感出来ました。
イスノキエダチャイロオオタマフシ
やがて緑に形勢逆転される筈の枯葉ゾーンの中で、ちょっと面白い物を発見!。
一見すると木の実?・・でも、側面にぽっかりあいた丸い穴がいかにも怪しい。
調べてみた結果、昆虫が樹木に働きかけて作らせた幼虫の住処(虫瘤)の一種でした。
その名はイスノキエダチャイロオオタマフシ。モンゼンイスアブラムシのしわざです。
同種がイスノキに産卵し、異常反応を起こさせて強制的に作らせた物。
この樹下では同様の物が何個も落ちていました。活発な繁殖行動の痕跡と言う訳。
草の背丈がまだ低い今の時期、雑木林の樹下の見通しは極めて良好。
目を凝らすと、更に面白い物が見つかるかも知れません。今後も要精査です。

※2/16に都内で撮影