空模様がなぁ・・2016/04/01 20:30

空模様がなぁ・・
見頃を迎えた東京のサクラですが、空模様の方が生憎な展開になりそうです。
週末に掛けての予報には、お日様マークがいっさい無し。
今日も雲に覆われた花冷えの一日になりました。
何しろ相手は自然、なかなか人の思い通りには行きませんね。
タンポポの花
サクラの花が咲く時期を合わせて、俄然数を増やすのが草地のタンポポ。
今年もその通りの展開になって来ました。
ヤブキリの幼虫
タンポポの数が増えるのに同期して数を増やすのがキリギリス属の幼虫達。
”早く大きくなる為に花をムシャムシャ食べるぞ”って言うのが、彼らの食事法です。
ひとつのタンポポに二匹。喧嘩せずに譲り合ってムシャムシャ。
さて、どっちが先に大きくなれるかなぁ・・
(ヤブキリ幼虫)

※4/1に都内で撮影

サクラは諦めて・・2016/04/02 21:05

サクラは諦めて・・
折角の花見気分を台無しにする曇り空。気温もかなり低めに推移しました。
頭上のサクラは諦めて、足元の草地に目を向けて見たら・・
ツクシンボの今
陽射しが乏しいにも関わらず、野草の成長度合いには目を見張る程でした。
つい最近まで孤高の存在と言う感じだったツクシンボも、今やこんな状態に・・
背丈を伸ばした周囲の草に囲まれて、一時の存在感が感じられません。
この分だと、緑の中に埋没してしまうのも、時間の問題と思われます。
キリギリスの幼虫
そんな草地で目立つ元気者が、続々誕生中のキリギリス科の幼虫達です。
今日も数多く目撃しました。
胴体側面にくっきり黒いラインが走っているのが、本家キリギリスの幼虫です。
ヤブキリの幼虫
黒いライン無しがヤブキリの幼虫。私の観察地ではこちらの方が多数派です。
長い触角、同じく長い後肢。キリギリス科幼虫の体形が際立つショットかなと・・
・・って言うか、このポーズ、何だか変ですよね。
カメラの接近に気づいて逃げようとしたけど、思う様に体が動かず、マゴマゴ。
陽射しもなく気温の低い日は、いまいち調子が出ないみたい。
春生まれの幼虫達には、やはり優しい春の陽射しの力添えが必要なんでしょうね。

※4/2に都内で撮影

ジャストタイミングで・・2016/04/03 21:18

ジャストタイミングで・・
東京のサクラは今まさに満開。時折射す薄陽に浮かび上がる姿はやはり格別でした。
ずっと眺めていたい光景ですが、すっきりしない空模様がそれを許してくれません。
今年のは長く楽しめるサクラと言われていましたが、天気がこれじゃ台無しだなぁ・・
良からぬものを発見!
程なくして葉桜の時期に入ってしまう筈。その前兆を示す木も何本か確認出来ました。
いかにも柔らかそうな若葉。その一枚で良からぬものを発見。
このポーズから推測すると、シャクガの仲間の幼虫(尺取り虫)でしょうか。
ここにいる理由は、当然の事ながら、クネクネ屈伸体操をする為ではなくて・・
サクラの若葉をムシャムシャ
これでした。若葉をムシャムシャ食べ始めました。
小さいくせにその食欲は極めて旺盛。見る見る食い跡が広がって行きます。
食い荒らされたサクラの若葉
近くの枝に付いていた葉っぱもこんな状態でした。
あの尺取り虫の仕業かは?ですが、一寸食べては、はい次!って移動しているみたい。
サクラの木に付く害虫の数は極めて多し。
今年も、ジャストタイミングで顔を揃え始めた様です。

※4/3に都内で撮影

桜の木で怪しい行動を・・2016/04/04 20:28

桜の木で怪しい行動を・・
見慣れた風景を劇的に変貌させるサクラの花。東京では依然見頃が継続中です。
平日にも関わらず、並木道を散策する人の数がかなり多目でした。
その目的は、当然頭上を埋め尽くす花の観賞ですよね。
サクラの幹に何かを発見!
勿論私もそうなんですが、時々、人が見たらいかにも怪しい行動をとる事も・・
今日も、人影が途絶えた頃合いを見計らって、幹に接近し、じーっと凝視しました。
その目的は、こんな物体を見つける事。
画像ほぼ中央に写っている直線状の白っぽい物がそれです。
一見、幹に出来た傷の様にも思えますが、ぴんと来て接近してみたら・・
マルカメムシの卵
きれいに整列した円筒形の物体でした。外縁には歯車状のギザギザも確認出来ます。
その特徴から判断して、マルカメムシの卵と決めつけて間違いありません。
ころっと丸い体形の小さなカメムシ。小さい癖に発する匂いは強烈なつわものです。
いよいよ春本番。この中から匂いの発生源が続々と誕生するのも間近な筈です。
サクラは、様々な昆虫にとって利用価値が極めて高い木。
目を凝らしてディテール観察すれば、きっと何かとの出会いが・・
さて、次に出会うのは、サクラの若葉が好物のナナフシモドキあたりでしょうか。

※4/4に都内で撮影

サクラだけじゃなくて・・2016/04/05 20:32

サクラだけじゃなくて・・
今注目の的になっている木と言えば当然サクラですが、その他の木にも要注目です。
この時期ならではの面白い光景を目にする事が出来ます。
ちょっぴりニャンコの顔って風情も感じられるこれはハナミズキの花芽。
長い間、玉ねぎみたいな形で枝を賑わしていましたが、いよいよこの段階まで進化。
ぱかっと割れて、粒つぶの花芯が顔を覗かせる日も徐々に近づいて来ました。
ハナミズキの葉芽開く
同じハナミズキの木で目にした葉芽です。
重苦しい曇天の下でも、この若緑の鮮明さは印象強く目に映りました。
ハンノキの若葉とイラガの繭
生まれたての若葉を目に出来るのは、ハナミズキに限りません。
これは水辺に立つハンノキの若葉。
ついこの間芽吹いたと思ったら、もう葉っぱの形がしっかり認識出来る状態に・・
近くの枝で長い冬を越して来たイラガの繭も、その成長スピードにびっくり?。
そう言う繭自体も、そろそろ中で、幼い命がうごめき始めた頃でしょうか。

※4/5に都内で撮影