みんな苦労して大きくなった2016/06/30 22:01

みんな苦労して大きくなった
幼虫時と成虫時の姿の違いを楽しむのも、昆虫観察の目的のひとつです。
真夏を間近に控えた今は、正に幼虫ラッシュの様相を呈していて興味が尽きません。
例えばこれ。ヤブガラシの葉に止まっていたサトクダマキモドキ幼虫です。
注目点は、体の各部位の大きさの比率。
胴体に対して、異様に長い触角と後脚が、何ともアンバランスに感じられます。
長い触角は外敵への警戒センサー、後脚の長さを素早く逃げる為?・・
決して平穏ではない草むら。
無事大きくなる為には、準備万端怠り無しの対策が必要な様です。
ハラビロヘリカメムシ幼虫
葉っぱの上に小さな葉っぱがもう一枚・・
そんな雰囲気なのがハラビロヘリカメムシの幼虫です。
擬態としてイマイチかも知れないけれど、努力のあとは十分認められますね。
マルカメムシの幼虫
さて、何が何やらつかみどころの無いこれも、カメムシの幼虫なんです。
成長するとチョコボールみたいなころっとした体形になるマルカメムシです。
良く見ると体にびっしりと毛虫みたいな毛が生えています。
相手を威嚇する意味があるのでしょうか。
真夏には、それぞれのあるべき姿に変身する幼虫たち。
”みんな苦労して大きくなったんだね” ってほめてあげないといけないのかも・・

※6/30に都内で撮影