精一杯の自己主張を・・2016/07/05 20:54

精一杯の自己主張を・・
アブラゼミの抜け殻を見かける様になり、いよいよセミの季節も本番へ・・
しかし今のところ耳に届くのは、一番乗りで誕生したニイニイゼミの声だけです。
数としては結構多そうですが、その抜け殻を見つけるのはそれ程容易ではありません。
理由はこの通り。地面すれすれの草の葉裏等にひっそりと取り付いている事が多い。
地上1メートル以下に限定されるという説もある様です。
泥だらけのニイニイゼミ抜け殻
抜け殻の表面は、この様に泥でコーティングされていて、余計に目立ちにくい。
土中から這い出るのでこうなるのは当然の様ですが、他のセミにはない特徴です。
「地上に出た際、外敵の目に止まらぬ様に、自分のオシッコで泥まぶし状態にする」
「外気に触れ、急激に殻が乾燥するのを防ぐ為オシッコで湿らせる・・故に泥だらけ」
いろいろな説がある様ですが、いずれもオシッコに関係ありそうな所が面白い。
ニイニイゼミ成虫
自らのオシッコをフル活用し、用意周到で這い出て来た地上。
しかし、地上での生存期間は、暗い土中で過ごした年月に比べ、余りにも短い。
その生き方に、なんとも言えぬ儚さを感じてしまいます。
だから、今は大声をあげて、精一杯の自己主張をしてもいいんだよ・・
でも、あくまでも遠慮気味で、か細いんだよなぁ、ニイニイゼミの鳴き声。

※7/5(抜け殻)、7/2(成虫)・いずれも都内で撮影