弱り目にたたり目 ― 2016/09/05 20:54
色合いや質感から、昆虫の脱け殻と見て間違いありません。
あの穴は昆虫誕生の痕跡だったと言う訳。果たしてその正体とは?・・
私はすぐにぴんと来ました。
それは、数日前に、この木である光景を目撃していたから・・ その光景の主役昆虫がこれ。
一見するとスズメバチの様な体色を持つちょっと恐ろしげな奴。
幹のあちらこちらに止まっては、ある行為を繰り返していました。
それは、スズメバチ等が良くやる樹液摂取ではなくて・・ お尻の先端を幹に密着させての産卵でした。
調べてみたら、これはハチではなくて、蛾の仲間のカシワスカシバ。
この種は、木の幹に産卵し、内部で幼虫を生育させる習性を持っているそうです。
このコナラは樹勢の衰えもあり、樹皮がだいぶ脆くなっている感じ。
これ幸いと多数産卵を繰り返していたんですね。
木にとっては当然嬉しくない行動の筈。
まさに弱り目にたたり目って言う事の様です。
※9/5と9/1に都内で撮影