抗議の目線?2016/09/06 19:42

抗議の目線?
各種昆虫に人気抜群のヤブガラシの花。
その下方に止まり、獲物待機中のハラビロカマキリ成虫です。
三角形の顔をこちらに向けて、完璧なカメラ目線。
別にカメラサービスをしている訳じゃなくて、このポーズには理由があり。
それは・・
ハチをキャッチしたハラビロカマキリ
これは、ほんの少し前にこのヤブガラシで起きた光景。
花の蜜に惹かれてやって来た黒いハチ。それを自慢の鎌でがっちり捕獲した瞬間です。
”やったね” って言う事で、ハチのお尻をガリガリかじり始めようとしたら・・
取り逃がしたぁ
ハチのお尻がぴんと跳ね返り、ハラビロ君はウワッとのけぞってしまう展開に・・
ハチは危うい所で命拾い。獲物を取り逃がしたハラビロ君は、やっちまったなぁ・・
で、無遠慮にカメラを近づけたお前が悪いと、抗議の目線になったみたい。
と言うより、まだ成虫になったばかりで、捕獲スキルがいまいちなんじゃないの・・

※9/6に都内で撮影

強制的に子育てを・・2016/09/07 20:44

強制的に子育てを・・
いよいよ実りの秋スタート!。
目を凝らして見ると、ミクロサイズですが、それを実証する光景が随所に・・
とは言っても、本当の意味の実りではないんですけどね。
例えばクヌギの葉で見たこれ。小さな栗色の粒がびっしりと並んでいました。
この粒つぶの実態は、いわゆる虫こぶと言われるもの。
昆虫が植物の葉等に産卵した結果、植物が異常反応をして生成した幼虫の入れ物。
その名はクヌギハケツボタマフシ。クヌギハケツボタマバチと言うハチの仕業です。
クヌギにとっては、強制的に子育てをさせられるなんて、迷惑千万な話ですね。
クヌギの葉で見た卵塊
雑木林の主役とも言えるクヌギは、昆虫たちにとっては利用価値抜群の存在みたい。
肉厚で頑丈な葉は、産卵場所として絶好の様です。
規則正しく並んだこれもその一例。カメムシの仲間の仕業でしょうか。
自然界は生存競争が過激。
沢山産んで、種の継承の確率を少しでも高められれば・・
そんな熱意溢れる作業の結果を探して歩くのも、秋の楽しみの一つです。

※本日撮影の画像ではありません(9/6と9/4に都内で撮影)

木立と草むらの今2016/09/08 20:08

木立と草むらの今
最終演者・ツクツクボウシの声も次第にボリュームダウンし始めた木立。
これ迄、セミ達が見せていた木の幹にじーっと止まるポーズも役者が交替しました。
代役を務めるのは、セミの親戚筋にあたるカメムシ目のアオバハゴロモ。
ポーズはそれなりに似てるけど、こちらはセミと違って一切声を出しません。
秋は静寂。木立の雰囲気は次第にその方向に向かって変貌して行きます。
オンブバッタのカップル
静寂に向かう木立とは正反対。この先は草むらの賑わいがより一層増して行きます。
これは代表的な演者とも言えるオンブバッタ。
名前の由来でもあるオスがメスの背中におんぶする姿を多く目にする様になりました。
これを見るたびに、こんな楽な生き方はないよなぁと思うんですが・・
オスにとっては、ここに至る迄の苦労が結構大変なのよって言う事かも・・

※9/8に都内で撮影

夏の終わりの詳細観察2016/09/09 19:21

夏の終わりの詳細観察
夏を精一杯生きたセミ達にも終わりの時が迫っている様です。
地面に落ちてじっとしている個体を見かける事も度々。このクマゼミもその一つ。
指で容易につまみ上げられたので各部を観察しました。これはお腹側の詳細です。
なるほどなぁと思えたのが、オレンジ色が鮮やかな一対の発声器官。
あのやかましい鳴き声もさもありなんって言う感じの巨大なビラビラでした。
その他の部位もがっしりとして頑丈そう。流石に熊と呼ばれるだけはあるなぁと・・
弱ったクマゼミ
観察後、近くの木まで連れて行き、幹に止まらせてあげました。
翅もボロボロに傷んでいるし、幹にしがみついているのがやっとって言う感じ。
シャッシャッシャって言うあの鳴き声をたてるのはもう無理なのかも知れません。
これ迄は到底無理だった詳細観察を出来たのは嬉しかったけれど、やはり寂しい。

※9/9に都内で撮影

夏の勢いも・・2016/09/10 21:47

夏の勢いも・・
北の方角に湧き上がった夏雲。
てっぺんつながりのアーチ型で、何だか面白いなぁと・・
しかし、これ以上ボリュームを増す事もなく、普通の雲に分解されてしまいました。
気温は真夏並み。しかしこんな雲を見る限り夏の勢いも大分衰えたのかなぁと・・
シオカラトンボ
過ぎ去りつつ夏の勢いを象徴するのが、縦横無尽に伸長したクズのつる。
その一本で翅休めをしていたのは、これも又、夏の象徴・シオカラトンボでした。
まだまだ現役続行中。
しかしやがてこんなシーンの主役は、高原から帰還したアキアカネに変わる筈。
さて、今年はいつ頃でしょうか。
オンブバッタのカップル+1
秋と言えば、やはりこの光景。
堂々たる体格のメスの背中におぶさったオンブバッタ・オスの楽チン風景です。
体色の違いは関係なし。この娘がいいとなれば、即こんな体勢に持ち込むみたい。
ところでこのショット。下方にもう一匹オスが写っていました。
”隙あらば僕が” って言う感じでしょうか。バッタの世界も中々大変な様です。

※9/10に都内で撮影