ある筋に人気抜群2016/10/22 21:15

ある筋に人気抜群
なよなよと風になびく秋の草。細身の姿も繊細で、秋の雰囲気にぴったり。
そんな中で、このチカラシバだけは、キャラ的にかなり異質な様に思えます。
ブラシの様な穂先がニョキニョキと林立する様には、逞しささえ感じられる程。
と言う事で、私的には今一つ好感が持てない野草だったのですが・・
ある筋に人気抜群と言う事がわかりました。それを証明するショットを数点・・
ウラナミシジミの翅休め
まずは、穂先に止まるウラナミシジミです。
この種だけでなく、他のシジミチョウ達もこんな姿を度々見せていました。
その目的は、どうやら翅休め。
ご覧の通り、繊毛がきめ細かく生えているので、どこでも止まり放題って言う感じ。
秋も深まり、活動の疲れも溜まった蝶にとって絶好の休憩場所となっている様です。
ブチヒゲカメムシ成虫
ブチヒゲカメムシ成虫は、休憩中ではなくて、お仕事中。
ここに来た目的は、繊毛の下に潜んでいる実から汁を吸い出す事。
とにかく実の数は、数え切れない程に多数。
”ほんと、こたえられんわ” って言う気持ちでしょうね。
昆虫のサナギ
複数の穂先で目にしたのが、この不思議な物体。
繊毛に絡まる感じで、ラクビーボールみたいな小さな球体が引っ付いていました。
白く光っているのは、細い綿状の物質でくるまれているから。
そして中には、何やら黒っぽい物体が収納されていました。
種は特定出来ませんが、ある昆虫のサナギに違いない。
なるほど、こう言う利用法もあるんだなと、激しく納得。
休憩場所、食事場所、育児場所・・チカラシバは正にマルチパーパスだなぁと・・

※10/22に都内で撮影